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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
警察学校の校長を最後に退官した元刑事が、誘われて女子大の教授に。5人のゼミ生とともに公訴時効の対象になった未解決事件に挑む。今野氏ならではのアイデアといっていい。武道家の女子大生が出てきたり、自らの大学時代を懐かしむ記述も相変わらず。一連の作品に比べると、やや調子が良いか。
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帯に、「史上もっとも美しい捜査チーム誕生!」とあり、軽い内容だろうと想像して読みました。
オビには、「真実をつかむのは私たち!」とも出てましたが、実際には元刑事の小早川准教授がつかんで彼女たちに気づかせたもの。
ゼミ生が全員美人であるとか、しかも全員、得意分野があって専門家並みの知識や技能があるとか、女子大生とお近づきになりたくて顔を出す刑事さんがいるとか、「〇〇湯けむり殺人事件」的なノリで、予想どおり軽かったです。
学生に捜査情報を漏らすのは、守秘義務を本人たちが守らせることでよいこととする、などご都合主義的なところもあり。
もっとも名探偵が警察情報を得られたり警察に頼りにされたり、ということは、よくある設定であり、しょうがないかも。
読みずらかったのは、地の文では、美人ゼミ生を名前で呼び、会話では苗字で呼ばれるところ。ほとんど名前で描写されているので、会話の際、苗字が出ると、一瞬、誰のことなのかわからなくなる。
それからゼミ生の発言が、それぞれのキャラ(と得意分野)に分けて描き分けられているものの、現実には刑法第○条が、とか薬品○○が、などの専門家はだしの発言以外は誰が発言してもいい内容で、5人も要らないというかんじ。
全体を通してオヤジ的なスケベ根性と男尊女卑傾向を気にしなければ、気楽に読み進められます。
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オビに「イマドキ女子大生が」みたいなことが書かれてあったが、むしろ「古風な女学生」だな。時々思い出したようにギャル語(?)みたいなセリフを言わせたりして。
ゼミ学生たちのキャラ設定、なんだか「ST」っぽい感じがするのだが・・・。
シリーズ化するのか?
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警察を辞めた小早川があるきっかけで、女子大の教授になり、自分のゼミで未解決事件を取り上げることから、物語は始まる。ゼミのメンバーは全部で5人。プラス近所の警察官や、未解決事件の担当の警察官が関わり合いながら、15年前の強盗殺人事件の謎に迫っていく。メインになるのは15年前の未解決事件だが、大学内で起こる身近な事件も組み込んであり、日常の謎ものなのか、安楽椅子探偵ものなのか、何とも微妙な内容。主人公の小早川も今野敏作品ではおなじみの堅物で、新鮮さもなく、やはり「微妙」の一言に尽きる。
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警察学校校長まで務め、定年退職後女子大で教鞭を執り、犯罪捜査のゼミを行う小早川教授を中心に、女子大生が課題となった継続捜査案件を推理していく趣向。
色々な特有知識を持つ女子大生達を管理する教授と、かつての部下であり課題を提供したり、生徒達の聞き込みを助けるオブザーバー的かつゼミ生との交流を目的とする若手刑事が出てくる。
これはドラマ化狙いの、シリーズ化含みという感が有る。
学内の小事件(バレーシューズ盗難事件と、日本文学教授とその生徒ラブホ写真捏造事件)を二つ解決した後、15年前の老夫婦殺害事件を検証する。
当時の関係者や近隣住民に話を聞いていくなかで、不審な人物が浮かんでくるのだが、まぁ少し都合が良すぎるというか、安直感は否めない。
軽いミステリとして読む分には良いだろうが。
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初めて今野敏さんの小説を読んだのだけれど、「警察小説」というジャンルから硬派なイメージを持っていたのだけれど、予想外にライトでさくっと読める内容だった。たまたま舞台の女子大のあるあたりに土地勘があるので、その辺も読みやすかった一因かも。
ただし、キャラクターの描き方はちょっと物足りないというか、ゼミ生5人の容姿や性格も、登場時にサクッと描いてからはまったく触れられないので、最後まで5人のキャラクターを頭の中でイメージすることが出来ず、見分けの付かない5人がしゃべっているだけに思えた。それは警察も然りで、個性を感じる以前に、見分けがつかない。
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Amazonのレビューでの評判が今一つだったので、読むのを躊躇ったけど、せっかく借りたからと読んでみた。あ~、やっぱり、読まなくて正解だったよ。元警察学校長が女子大の教授になって、ゼミで継続捜査の案件を取り上げる。OBである立場を利用して、現職警察官の協力も得ながら、未解決の事件を解決してしまうという内容。
捜査上の秘密の漏洩だろ!しかも、ゼミ生に聞き取りまでやらせるとは!ありえん、ありえん!
今野さん、こんなもの書いてないで、早く隠蔽捜査7を書いてくれ~
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大学のゼミで未解決事件に取り組む。学生たちの柔軟な発想で事件を解決に導く。警察学校を引退し、知人の誘いで大学で教えるようになった主人公。今野敏らしいキャラ設定で、まあまあ面白かった。
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ゼミ生と同じように事件について考えたりしながら読んでみたら面白かった。これからシリーズ化しそうだし、犯罪心理についての記述なんかもこれからも出てくるのだろう…人によって違うキレる瞬間やその沸点の差、感情と衝動の因果関係について知りたいなと思っている。
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非常に読後感の良い作品。大学のゼミの演習の一貫として捜査をする設定が面白い。捜査に関しては裸足でも足跡は残るのではないかなと疑問に思った部分も少しあったが作品の面白さを損なうほどではない。そして学生達が気付いたのになぜ警察は気づけなかったのかという点もフォローしていたことが素晴らしかった。また竹芝教授とのやりとりを読むうちにまた大学に行って今度はしっかり勉強したいなと思わせてくれた。
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いつもの今野さんの作風よりも大分軽い感じですね。
ゼミ生のキャラ(名前が)がどうもあまり頭に入らなかった。
警察でも解決出来なかった事件を大学生が解決って実際にあったら大ニュースですね。
読後は爽やかな感じ
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警察OBが教授をする女子大学ゼミでの謎解きミステリー
事件として3件の事件を取り扱っていました。
メインはタイトルどおり、継続捜査中の殺人事件、他の2件は大学における事件です。
大学における事件は日常ミステリーの分野になると思います。
その事件を通して5人のゼミ生の個性を描こうとしているのかもしれませんが、法律女子、歴史女子、薬学女子、ミステリー女子、合気道女子の区別がつきにくかったです。
メインの事件は、継続捜査になるほど難しい事件のはずで、アプローチが代わることで新たに真相が見えてくるというコンセプトは面白いのですが、安易な真相だったのが残念でした。
何となくシリーズ化されそうな気がしますが、目から鱗的な真相へのアプローチやゼミ生の個性がわかるような工夫が必要かと思います。
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図書館で借りた本。
警察を定年退職しあ小早川は、知人の紹介で女子大の講師をしていた。その中で今年から犯罪捜査のゼミを受け持つことになり、未解決の事件を検証しながら、学校内で起こった不思議な事件も解決していく。
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元警察学校校長であった新米大学教授が、ゼミの女子大生たちと未解決事件に挑む。
ライトなミステリ。実際の警察捜査でもこういう風に進めていくのかナなんて、分かり易い講義を受けるみたいな感じで面白く読めた。しかしながら、どうも事件自体が安直過ぎて、肩透かしを食らった気分。ゼミの子たちも、STメンバーみたいにそれぞれ特殊技能があるにはあるけど、結局は素人範囲でしかなくて、キャラがいまいち確立せず、印象に残りにくかったかも。
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本作で活躍するのは、現役の刑事、警察官ではない。
元警察学校長で、今は女子大の教授である小早川とそのゼミ生五人だ。
彼らの補助として、やっと警察官である現役巡査部長、安斎が登場する。
この珍しい設定に惹かれて読み進む。
これは、シリーズ化するかもな、そうなったらぜひ読みたいな、そう思わせる内容だった。
未解決の古い事件をゼミの課題としながら、学内での事件も解決していく。
学内の事件については、あくまでも大学、つまり自治が認められている場所においてのことであり、法を執行したり、裁いたりすることはない。
大学とは何か、学問とは何かを問うているあたりはエンタメ小説だと軽く流すべきではない。
私大はもちろん、国公立大も、どこそこの有名企業に、公務員に何人入った、就職率は幾つだと、そればかりを外に発信する。
企業も、大学名で人を判断する。
その全てが悪だとは思わないが、日本の生産性が上がらないのは、そういうところにも理由があるのではないかと、私は考えるのだ。
さて、美しく、賢く、変わり種のゼミ生の中から将来の捜査員は生まれるだろうか。
おっと、美醜は能力に関係ないか。
今は皆、捜査に興味はないようだが、優秀な女性たちだもの、何にだってなれる。
さて、みんな、次の課題に取り組んでくれるかい?