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ネットスケープを経て、ラウドクラウドでは世界で初めてクラウドビジネスを成功させ、その後はオプスウェアを約16億ドルでHPに売却し、現在はベンチャー・キャピタルで活躍する著者が、自身の”修羅場経験”から得た教訓をまとめた一冊。
著者は「平時と戦時」や「スタートアップと大企業」では経営者に必要な資質は全く異なるとして、特に戦時のスタートアップの経営者が直面する「本当の困難」を乗り越えるためには、経営書の知識よりも、「正しい野心」や「自分の心理のコントロール」、大勢に阿ることなく決断する「勇気」、どんな時でも「人を大切にする」姿勢といった、より根元的な、いわば人間力のようなものが重要になると主張する。
また、組織拡大時のちょっとした意思決定の誤りが「経営的負債」として積み重なり、例えば社内政治等の”大企業病”を生み出す温床になるなど、ベンチャー経営者だけでなく、企業人としても学ぶことが多い。ITバブルや金融危機、或いは取引先からの裏切り行為や苦楽をともにした社員の解雇など、修羅場をくぐった者でなければ出せない言葉の数々が、圧倒的な説得力をもって響く良書。
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圧巻です。アンチ経営書というか、アンチ「ビジョナリー・カンパニー」。第2章のタイトルが”I Will Survive"、そして謝辞に友人としてNasとカニエ・ウェストの名が。ロックです。毎日こんなのだったらCEOとか別に結構です、と言いたくなるほどの修羅場の連続。日本なら完全に「ブラック企業」認定。あと、本気でやってると、本気の人と出会えるってことなんだろうなあ。数年に一度のビジネス本だと言えるくらい面白かった。
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スタートアップの経営のリアルストーリー。輝かしい業績なんて氷山の一角で、経営の問題は日々あちこちで発生している。それを実話を通して学ぶことができる。まさに困難に対してどのように立ち向かうか。
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1読む目的
2この本への問い
3サマリ
4感想
1視座を高めること
2スタートアップのCEOはどんなことを考えるのか
3※全部は読んでおらずかいつまんでいる
①何かを生み出す人に必要な力は2つ。一つは現状を正しく把握する力。すぐ止む雨か嵐になるか。もう一つは、嵐が起きたときに次々と手を打つ力
②スタートアップのCEOは確率を考えてはいけない。決めるのは自分である。
③成功するCEOは、良い手がない時に集中して最善の手を打ち続けられること。
④戦うべき時に逃げていると感じたら、こう自分に問いかけるべきだ。「我々の会社が勝つ実力がないのなら、そもそもこの会社が存在する必要などあるのだろうか?」
⑤何を壊してもいいから全速力で動け、リスクなしに大きなイノベーションは生まれない。
⑥企業が大きくなるとコミュニケーションの問題が発生する。優先しなかったコミュニケーション経路を認識し、その損失を最小化することが必要
⑦側壁ではなくコースに集中する。
⑧勇気は他の様々な性格と同様、努力によって発達させられる。
⑨困難だが正しい決断をするたびに、人は少しずつ勇気を得る。逆に安易な間違った決断をする度に、人は少しずつ臆病になっていく。それがCEOの決断なら、企業を勇気のあるものにも臆病にも変化させる。
4まず、スタートアップは山あり谷ありで大変だけど魅力的という印象だったが、本当に絶望的であることを認識できた。いくつかあるスタートアップを啓蒙する書籍は、何はともあれサクセスストーリーだが、本書はそうではない。困難から得た教訓、苦しいものを教えてくれる。
この本を読んで、逃げないこと・打ち手を次々と打ち続けることを仕事のこだわりにしようと決意した。
それらは自分が身につけることが困難だと思っていたが、努力によって、鍛錬によって得られる力なのでできないのは怠慢だと気付いた。常に最善を尽くしたい。それが相手への敬意であり、自己成長の唯一の手段だから、
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スタートアップでの失敗事例とそこから学んだこと、みたいな感じがする。
ここから何かを学び取ろうとするには自分はまだ経験値が足りない。
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著者はITベンチャーの元経営。だが者華々しいサクセスストーリーではなく、苦難に次ぐ苦難の連続であり、常にギリギリでなんとか乗り切って売却に成功した。その経験からベンチャー・キャピタルとしてベンチャー企業を支援する側に回ったという。技術には自信があったベンチャー企業でも、様々なトラブルが起こる。想像を絶する困難の中で、逃げずに立ち向かう態度には感服する。経営者の孤独と精神力が余すところなく描かれている珍しいタイプのビジネス書だと思う。
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ベン・ホロウィッツが直に体験してきたことが描かれているのでありありとその当時の情景を理解することができます。トンネルを抜けた瞬間に次のトンネルがやってくる苦闘について共感できると共に励まされる一冊です。
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平時と戦時ではCEOに求められる資質は異なる、というのは非常にしっくりきた。
ただ、
・日本に住んでいる
・CEOではない
身からすると共感できない、しっくりこない部分が多かったのも事実。
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またステップアップしたときに巡り合うかもしれない本。
一度挫折したが、また別の本で出てきて再読して今回は読み切れた。また役職が上がると参考になるところも増えるかな。
フィードバックの項が早速参考になった。
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ストーリーとしては面白いが、逆に分かり易すぎで一面的な解釈しかできない印象。so what? には明確に答えてるからAmazonでの評価は高いかも知れないが。
でも、私はもっと普遍性が高くて何度も読み返せるような内容が良いと思うな。
本書でも触れているがhow to に触れてはダメなんだと思う。
ただ、当然面白いから評価は高いんだが。
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生々しい著者のCEO経験談。
経営の教科書とは一線を画す指南書。
IT系のスタートアップのCEOとはかくも大変なモノかと
思い知った。
ITバブルがはじけたときに上場できただけでも
ものすごい伝説の気がする。
印象的だったのは、平時のCEOと戦時のCEOのふたパターンの成功するCEOがあるといい、著者は戦時のCEOと
言い切っているところ。経営の教科書は平時のCEOに
ついて書いていることが多いとのこと。
今の自分には到底及びがつかない内容に
少々尻込みしてしまった。
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・ どんな人間にとっても、人生で2種類の友達が必要だ。ひとつは、何かいいことが起きたときにその人を呼べば自分のために感動してくれる人。二つ目は、何か悲惨な状況になったときに、一度だけ電話がかけられるときに呼び出せる人。
・ 「やっていないことは何か?」を聞くのはよいアイデアだ。
・ 成功するCEOの際立ったスキルが一つあるとすれば、いい手がないときに集中して最善の手を打つ能力だ。
・ その問題を修正できるだけでなく、熱中して意義を感じられる人間に任せる方がずっとよい。
・ いい会社でいることは、それ自体が目的である
・ 教育はマネジャーができる最も効果的な作業のひとつだ。
・ よい製品マネジャーは、重要な問題については書面で見解を示す(競合に対する特効薬、アーキテクチャ上の困難な選択、製品に関する困難な決定、攻めるベキ市場と引くべき市場)。悪い製品マネジャーは自分の意見を江東で述べ、「権力」がその意見を通してくれないと嘆く。悪い製品マネジャーは、自分が失敗すると、失敗は予言していたと主張する。
・ よい製品マネジャーは、チームの売上と顧客に集中させる。悪い製品マネジャーはチームをライバルが開発している機能の数に集中させる
・ スタートアップの幹部の場合、自分が仕掛けない限り何も起こらない
・ 採用時の質問:仕事について最初の一か月に何をしますか?
・ 定量的な目標についてばかり報告して、定性的な目標を無視していれば、定性的な目標は達成できない
・ 「この部門では部内の知識と社外の知識のどちらが重要か」を意識していなければならない。
・ 個人面談で役に立つ質問
・ ■我々がやり方を改善するとしたら、どんな点をどうすればよいと思う?
・ ■我々の組織で最大の問題は何だと思う?またその理由は?
・ ■この職場で働く上で一番不愉快な点は?
・ ■この会社で一番がんばって貢献しているのは誰だと思う?誰を一番尊敬する?
・ ■君が私だとしたらどんな改革をしたい?
・ ■われわれの製品で一番気に入らない点は?
・ ■我々がチャンスを逃しているとしたら、それはどんな点だろう?
・ ■我々が本来やっていなければならないのに、やっていないのはどんなことだろう?
・ ■この会社で働くのは楽しい?
・ 怖じ気づかず、投げ出さず
・ 会社の向かうべき方針を決めるのを得意とするCEOを「ワン」とよび、決められた方針に沿って会社のパフォーマンスを最高にするのを「ツー」と呼ぶ。
・ フィードバックは会話であり独白ではない
・ CEOはストーリーによって、社員のあらゆる活動のバックボーンとなるコンテクストを与えねばならない。コンテクストとは、社員の様々な活動がどんな意味を持つのか、全体を見通せるような背景情報だ。
・ 買収に関して正しい判断を下すためには、次の質問に答えねばならない。①市場の潜在的規模は現在よりも少なくとも一桁以上大きいか ②そこでナンバーワンになれるか
・ 苦���を愛せ
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CEOのための精神安定剤と聞いていたので、関係ないかと思っていたが、会社の人たちから勧められ読破。
ベンチャー創業期を経験した誰もが共感し、
学ぶことの多い1つのストーリーでした。
その時期に合わせた人材チョイスとマネジメントが必要で、どこでも活躍する人は少ないことを感じました。
わたしはまだエグゼクティブポジションにはなれないけど、それでもベンチャー経験者にはモチベーションの上がる一冊だと思います。
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【最強のVC、ベンホロウィッツの著書】
インターネットブラウザの基礎を作ったネットスケープ社を立ち上げた一人。
その後VCとなり、SVではかなり名の知れた投資家となっているベンホロウィッツ。彼の起業家人生について、かなり具体的に、どういう感情をいだいたのか、どういう対処をしたのかまで書いてある。
本の半分は経営者が取るべき行動指針を示しており、非常に参考になる。インターネットの基礎を作った男だけに、学ぶことはそこらへんの起業家本よりもたくさんある。
経営で迷った時には非常に参考にしたい一冊である。
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ベン・ホロウィッツ『HARD THINGS』(日経BP、2015.4)
ITスタートアップ「ラウドクラウド」の起業から上場、そしてインテル社への売却、その都度倒産の危機をくぐり抜けた著者が困難にどのように対処したかをまとめたもの。
書評サイトなどで板倉雄一郎『社長失格』と並べて紹介されているとおり、HARD THINGSを乗り越える、困難を克服した者にしか語れぬ洞察に満ちています。
「たいていのことはうまくいかない」「ひとつの問題を解決したら次の問題がまたむくむくとわき出る」と一見後ろ向きな世界観ながら、自己の能力への過信、創業時の部下への愛着を乗り越え「いま、何をなすべきか」(そして何をやめるべきか)に集中していく姿勢はプロ経営者のそれです。
マネジメントが部下の信頼を失っていくさま(役所でもよく見られます)、部下の心理、幹部の採用。盛りだくさんの内容で個別のエピソードが読ませます。CEOとして幾多の失敗を経た上で「弱みがないことではなく、強みで選ぶ」ことが必要だと気づいた著者は、「ここ1年2年で求められる男」として無名大学卒で風采も上がらない志願者をセールスマネジャーに採用、彼は見事に売上を上げる。
そして部下の心理「どうして長時間残業してまでボスのキャリアの成功を助けねばならないのだ?」 ボスがそのまたボスにごまをすって仕事を増やすとき、手柄を求めて部下を使い潰すとき、離反の芽が兆します。
【本文より】
◯「ベン、問題は金じゃない。」私は奇妙な安心感を覚えた。上場する必要はないのかもしれない。資金問題を重く考えすぎたのかもしれない。きっと、ほかに方法があるのだろう。再びビルが口を開いた。「並外れた金だ。」そう、われわれは上場するのだ。
◯やればよかったと思うことには一切時間を使わず、すべての時間をこれからきみがするかもしれないことに集中しろ。結局は、誰も気にしないんだから。CEOはひたすら会社を経営するしかない。
◯「成功するCEOの秘訣は何か」とよく聞かれるが、残念ながら秘訣はない。ただし、際立ったスキルがひとつあるとすれば、良い手がないときに集中して最善の手を打つ能力だ。
◯忙しすぎて教育ができないというのは、腹が減りすぎて食べられないというのと同じだ。
◯大きな会社と小さな会社でもっとも大きく違うのは、経営している時間と、創造している時間の長さだ。
◯経験を積めば積むほど、社員一人ひとり(自分を含む)になにか重大な問題があることに気づく。完全な人間などいない。だから、弱みがないことではなく、強みが何かで人を選ぶことが絶対的に重要だ。
◯社員Aが社員Bに対する批判を述べるときに、Bを弁護せずに黙って聞いていると、あなたはその批判に同意したと見られる危険を冒すことになる。
◯管理職が自分のキャリアを会社の成功より上位に置くのを見れば、部下は「どうして長時間残業してまでボスのキャリアの成功を助けねばならないのだ?」と考えるようになる。