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スリッパが勝手に移動する、前から歩いている人に避けられる、ガソリンが勝手に補充される、等の不可思議な超常現象の謎を解いていくミステリ短編集。
ただ本書が特殊なのは、こういう超常現象の謎を解く系は大体「How」だけど、この本は「Why」に根本を置いているのが、個人的には斬新に思えた。
謎は謎のままっていうのもオカルティズムに溢れてて良いよね...!
最初は何か不思議だなーで済んでた話が現象の法則が明らかになるにつれて、ゾッとなる真実が明かされて、急転直下ホラー展開になるのも良き、、、
けれど最後の話である「九尾の狐」は前向きな終わり方で終了し、割と良い読後感...
けれど好きな話は不気味な展開一直線の「四方八方」「ナナカマド」これは完全に好みの問題だけど、やっぱこう直にブッ刺しにくる話が好きなのです...
そして探偵役の小泉くんもなかなか良いキャラしてる。
どうやらこれシリーズものらしく、過去にもう一冊出てるらしいので、それもいつか読むつもり(多分)