紙の本
生活の参考書になるのでは
2020/08/29 09:21
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投稿者:ピーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ご主人の赴任で家族でフランスに住むことになった主婦の目線での日常生活報告。
特に子供を介して知る幼稚園、小学校での事なども詳しく書かれている。
フランスに赴任される予定の人には良い参考書になるのでは。
著者はもと新聞記者だっただけに、端的な表現で読みやすかった。
紙の本
フランスは本当にそんなに素晴らしい国なのか
2019/09/29 07:10
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投稿者:さらさばく - この投稿者のレビュー一覧を見る
夫のフランス赴任に帯同して、2回計6年のパリ滞在を経験した専業主婦の見聞記。全般にフランスに好意的で、日本と比べて優れたところ、特に「母親への重圧が少ない」女性の生き方に対する羨望が感じられる。
フランスが、豊かな芸術文化をもつ「グルメの国」で、さほど裕福でなくてもまる1か月のバカンスを楽しめるのはその通りだろう。しかし、そんなに結構ずくめなら、なぜ「黄色いベスト」運動はこんなに長期化しているのだろう。イスラム過激派によるテロがフランスで続発している理由はなぜだろうか。
フランスの労働者は「年間の法定有給休暇は5週間と決まって」いて、日頃の「働く時間が短い」と著者は言う。では消費者として商品やサーヴィスを利用するときに不具合はないのだろうか。冬に暖房が故障して、春近くに直るまで1か月以上も待たされた経験を著者は書いているが、労働の質には触れていない。
あるいは、平日に母親たちが働いている間、公園に乳幼児を連れてくるのは「黒人のベビーシッターが多かった」とある。しかし、「フランス語ではない言葉でおしゃべりしている」その人たちは、なぜフランスにいるのか、なぜ白人ではないのかという言及はない。フランスは昔から移民を受け入れてきたが、アフリカの旧植民地、特にマグレブからの移民は、宗教(かれらの多くはイスラム教徒)の問題、フランス語の制約のために仕事が限られ、しばしば失業問題と絡むために社会不安の要素になっている。
物事には必ず裏と表がある。外国人がほかの国を理解するのは容易いことではないが、よいところにばかり目がいくとしたら、それはコンプレックスの裏返しではないのだろうか。
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この本を読むと、パリってすばらしい! パリで子育てしたいな~という気持ちになります。
けれども一方で、パリを称賛するだけでなく、パリ生活で感じた不便な点や、パリの社会制度と日本の社会制度を比べて、パリの劣るところ(もしくは不便なところ)なども挙げてもらえると、より深みのある本になるかと感じました。
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実際にフランスで暮らした著者が 日本でも役立てそうな生活の知恵をまとめているすごくいいエッセイ。 元々 新聞社で働いていたということもあって言葉の使い方がうまい。
朝食はとにかく 手のかからないものを週末はご馳走を食べて田舎に行く 芸術を大事にするなどワーキングマザーとして 参考になる箇所が多かった。
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著者は元新聞社勤務。
2人の子供と一緒に
夫のフランス赴任に帯同した際のレポートになっている。
とくに子供を中心とした人の模様が書かれている。
そのため学校制度や母親の日常生活を知ることができた。
こうしよう、といった提案はない。
現地レポート➕コメント といった
新聞記事のような構成になっていて、冷静な印象。
日本にはない、うらやましいようなところだけでなく
大変な面も同等に見ることができた。
おかげで、フランスという国を
現実味をもって知ることができた。
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タイトルの「パリの朝食」の言葉と、ちょっとおしゃれな雰囲気の装丁に惹かれて買ってしまったが、この著者とは残念ながら合わないなぁと感じた。淡々とした文章が苦手。なんとも言えないイライラが広がる。
わざわざタイトルになっている部分も「フランス人は朝食はカフェオレとバケットだけです、楽ですよ」で終わり。上手に手抜きをする、と帯の一文にもハテナ?と疑問に思う。
残念だけれど楽しそうだとは全く思えず。まるで田舎のしきたりみたいで、フランス人っていろんな面で面倒くさそうだと感じる結果になってしまった。
今度パリに移住することになった!という方や、パリへの憧れを抱く方、フランス人の生活に興味がある方に向けてはものすごく参考になるのではないだろうか。
実際、マルシェのお話は楽しめたし、パリでの生活のノウハウを詰め込んだ1冊としては最高だと思う。
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家族でフランスに滞在した著者が感じたフランス(特に)女性の生き方をまとめたもの...の様。
共稼ぎ、家族を大事に、個人主義、農業国で豊かな食材、古い建物が多いので街・住まいに階段が多い...etc
家族の時間を、自分の時間を有意義に使うために「合理的」「シンプル」という精神が底辺にあるように感じた。
そしてフランス人は「常に見られている」ことを意識している。特にカフェ・レストラン!マルシェすら社交場である。
フランス人は人と話すことが好き...
大切な人を「自宅に招く」...
結局のところ...
シンプル
住まいは掃除しやすい
ファッションもコーディネートしやすい
食は平日と週末やイベント...朝食・昼食・夕食メリハリがある
なるほどぉ〜
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フランスは日本とは色々違うんだなあ、と。
子育て中の女性も、8割超がムリなくフツウに仕事を続けられているのには、それなりの理由があるんだ。
日本で、共働きで子育てをするのは、なぜ大変なのか。女性が無理をして体調を崩したり、忙しすぎて仕事を諦めざるを得なくなるケースが多いことには、それなりの理由があるのだ。
女性個人の努力では超えられない壁が。
日本の、残業が当たり前で休暇の少ない労働環境。
それに伴い、必然的に女性に偏る育児家事の負担。
朝ごはんや「お弁当」の、凝りすぎ(専業主婦時代の慣習を引きずっている)。
もしも女性が働き続けたいと考えるならば、合理的に、これらの問題をクリアしていかなきゃならない。
あとは、フランス人の、悠々とした「何もしない」バカンスの過ごし方。
日本人は、休暇さえも、忙しなく観光しまわっている。。
子どものお誕生日会といい、2時間かけての外食(美食文化)といい、サラリーマンが一般的に別荘を持っていることといい、なんだか、ゆったりしていて、良いなあと思ってしまう。
他を知ることで、自分が見えるんだなあ、と。