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コンスタンティノープルの陥落(新潮文庫) みんなのレビュー

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一般書

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みんなのレビュー130件

みんなの評価4.2

評価内訳

121 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

東ローマ、最後の砦

2023/05/09 09:51

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る

巨大ローマ帝国が分裂し、東西ローマ帝国になった。西ローマは早々に滅亡してしまったが、東ローマであるビザンツ帝国が生き残りをかけての戦いが描かれています。そこで何が起きていたのか?興味深く読ませていただきました。

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電子書籍

トルコにも信長みたいのがいた!

2023/01/01 01:01

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:future4227 - この投稿者のレビュー一覧を見る

2022年最後の読了本。日本では応仁の乱のほんの十数年前の出来事。トルコ帝国のマホメット2世は織田信長に似ている。大砲をメインにした戦法で、その後の西洋の戦法や築城法に革命を起こした。従来の慣習にとらわれず、合理的な思考で戦いと統治を拡大していく21歳の王。懐柔策は使わず、逆らう者には一切容赦をしない。地中海一堅固な三重城壁を持つ都市と世界最大の大砲で攻めるトルコ。更に70隻もの艦隊を山越えさせるという奇想天外な戦法。攻守双方が知恵と勇気を振り絞った後世に語り継がれる名勝負ということがわかる。

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紙の本

これはまるで大坂夏の陣(1615年)

2022/05/07 02:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Haserumio - この投稿者のレビュー一覧を見る

「女司馬遼」塩野七生氏の本は久し振り。確かな史眼と見たように描く圧倒的描写力で1453年のコンスタンティノープルの陥落を描いた本書もまた、大変読ませてくれました(特に後半)。それにしても、もちろん状況や細部は異なるにせよ、事象の全体状況や人間模様、戦いの推移やさまざまな挿話などなど、(私見に過ぎませんが)豊臣家が滅びた大坂夏の陣に似ていることに驚愕しました。また、個人的には、「ギリシア正教会とカトリック教会の再合同」(27頁)にかかわる記載部分も参考になりました(45頁、47頁、49頁、63~4、217~8頁など)。

「395年、テオドシウス帝は帝国を東西に分割して2子にわけ与えた。コンスタンティノープルを首都とする東ローマ帝国(ビザンツ帝国)は都市経済が比較的健在で、その後1453年まで続いた。しかしローマを首都とする西ローマ帝国はゲルマン人の侵入で混乱をきわめ、ついに476年、ゲルマン人傭兵隊長オドケアルによって西ローマ皇帝は退位させられ、ここに西ローマ帝国は滅亡した。」(『詳説世界史』(山川出版社、2016/3/5発行版)46~7頁)
「超現実的なことにすがりつく者は、他の超現実的なことに心を乱されずにはすまなくなる。」(209頁)
「ギリシア人をはじめとするギリシア正教徒の根強さは、国を救うためならば宗教上の妥協はいたしかたないとしたイシドロスの考えよりも、信仰の純粋と統一を保つためには、国が滅びることさえ甘受するとしたゲオルギオスの考えのほうが、正しかったことを証明してはいないであろうか。狂信を排する立場からすれば暗澹たる気持にならざるをえないが、理(ことわり)よりも、それを排した狂信のほうが、信仰の強さを保ちつづけるには有効である例が、あまりにも多いのも事実なのである。ただ、トルコ支配下のギリシア正教徒は、殉教の喜びをより重視して猛獣の餌食になった初期キリスト教徒や、踏み絵をこばんで死んでいった日本のクリスチャンとはちがって、信仰にとって重要でないことは妥協し、他はただただ耐えつづけることで、彼らの信仰を守りぬいたのであった。回教徒ではあっても、宗教上のことでは、トルコ民族は寛容であり、ゲオルギオスはそれを、鋭くも見ぬいていたのであろう。」(253~4頁)
「大砲という新兵器の出現は、頭から足の先まで鋼鉄製の甲冑で身を固め、戦いのプロとしての誇りに生きていた中世の騎士階級を、完璧に役立たずの地位におとすことにもなった。」(275頁)

それにしても、東ローマ帝国(ビザンチン帝国)皇帝 コンスタンティヌス11世は見事な戦死と豊臣秀頼の最期との対比は印象深い。なお、119頁の「追求」の語は「追及」の誤植であろう。(こんなの早く訂正しないとねぇ。)

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紙の本

過去から現在への警鐘として真摯に受け止めたい歴史小説

2005/02/14 21:47

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まざあぐうす - この投稿者のレビュー一覧を見る

 オスマン・トルコの最盛期、スルタン・スレイマンの時代を舞台とした物語・新藤悦子著『青いチューリップ』(講談社)を読み、続いて、同じ時代を生きた天才建築家シナン語った歴史小説・夢枕獏著『シナン』(上・下)(徳間書店)を読んだ。

 コンスタンティノープルがオスマン・トルコによって攻略されていなかったら、スルタン・スレイマンの最盛期があっただろうか。シナンという無名の少年が天才建築家として育っていったであろうか。良書は、芋蔓式に良書を呼び、読者に深い思惟を促す。神について、国家について、そして、人間の運命や天職について深く考えさせられた。
 イスタンブールは、東ローマ帝国の首都として1000年余も栄えたコンスタンティノープルであった。続いて、塩野七生著『コンスタンティノープルの陥落』という歴史小説を読むことに…。
 
 1453年5月29日、コンスタンティノープルはトルコ軍によって陥落した。トルコの軍を率いていたのは二十一歳のスルタン・マホメッド二世であった。歴史の流れに勢いを得る人、翻弄される人、上手に流される人…激動の時代を生きた人の生涯は、良きにつけ、悪しきにつけ波乱に満ちている。
 著者は、スルタン・マホメッド二世とビザンチン帝国最後の皇帝コンスタンティヌス十一世の二人を主人公に、コンスタンティノープルを巡る壮絶な覇権闘争の中心にいた一人一人の人物を「現場の証人」として、つぶさに語っている。その一人一人の息遣いを感じるほどである。

 危機に瀕したコンスタンティノープルで、コンスタンティヌス十一世が防衛軍の重だった人々を前に語った「人は常に、自らの信仰か自らの祖国か、それとも自らの家族か自らの主君のためかに、死を甘んじて受ける覚悟がなくてはならない。ところが今やわれわれは、これらすべてのために、死を覚悟しなければならない事情を迎えている。私も民と運命をともにする覚悟だ」という言葉が心に残る。
 「キリスト教を信ずるローマの人の都」であったコンスタンティノープルを、全東地中海世界をわがものにしようとして、「交通の要所」として攻略したスルタン・マホメッド二世…今も昔も「人は、何のために戦い続けるのであろうか」という問題意識を喚起させられた。
 

 今また繰り返されるキリスト教とイスラム教の宗教戦争…コンスタンティノープルを巡る過去の覇権闘争から私たち人間は何かを学ばなくてはならなかったのではないだろうか。
 今の戦いの「現場の証人」となり得る人物は…? そして、古詩「ゴドディン」を歌ったアネイリンのように臨戦して今の戦争を語り継ぐ詩人は…? コンスタンティヌス十一世と同じ言葉を語ることができる人物が今の世に存在するのであろうか?

 歴史を過去の事実として語るだけでなく、現在の視点から歴史を見つめ、過去からまた現在を見つめるという複眼的な思考を読者に促すかたりは見事だ。史実と著者の創作と見分けがたい面があるが、過去から現在への警鐘として真摯に受け止めたい歴史小説である。

 「作家・新藤悦子さんの応援サイト」は、こちらです。

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2004/10/07 19:31

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2005/11/13 20:12

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2005/04/08 15:19

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2005/06/13 09:44

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2006/02/03 02:13

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2006/02/10 20:21

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2006/02/18 19:17

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2006/07/30 01:35

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2006/08/10 00:30

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