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海戦三部作の二作目
2023/05/07 22:49
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投稿者:future4227 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1453年のコンスタンティノープル陥落から約70年後の1522年、再びトルコ帝国が地中海に大軍を送り込んでくる。立ち向かうのはロードス島を拠点とする聖ヨハネ騎士団。若干28歳にして20万という大軍を率いるスレタン・スレイマン。対する防衛側の総兵力はたったの5千。主力の騎士団員は600人にも満たない。兵力よりも城壁VS大砲の戦いのためか作戦の妙が全く感じられず、戦いそのものは面白くない。むしろ聖ヨハネ騎士団の歴史が興味深かった。今でも独立国家としてローマ市内に存在しているということに驚き!
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この人の書く歴史はどうしてこうも生き生きとしているのだろうと思う。人々の人生が物語を、そして歴史を作っているということを思わずにはいられない。
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塩野七生さんの大河3部作の第2作目。本書はコンスタンティノープル陥落後の話。キリスト教とイスラム教との対立の最前線になるロードス島を攻略せんとするトルコ皇帝スレイマン一世とロードスを守らんとする聖ヨハネ騎士団との攻防をモチーフにしている。
こちらも形式的には最初に登場人物たちの日常から当時の状況やそれぞれの人物像が描かれ、後半は戦記となる。
結果的にロードスは落ち、騎士団は流浪する事となるが、やはり結果がわかっていても、最後の章である「聖ヨハネ騎士団・その後」まで読み進んでしまう。塩野氏の表現力の力だろう。
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海戦モノ3部作の第2作。イスラム世界と中世ヨーロッパの間位置したロードス島で、オスマントルコと島を守る聖ヨハネ騎士団との5カ月に及ぶ攻防を描く。時代や事件、土地自体に馴染みがないせいか、「レパントの海戦」や「チェーザレ〜」に比べるとインパクトが薄かった。
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エーゲ海に浮かぶロードス島は対イスラムの最前線となっていた。島を守る聖ヨハネ騎士団の戦いを中心に描いた作品。コンスタンティノープルの陥落から続く3部作の第2弾
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塩野七生の三部作と言われるキリスト世界とイスラム世界の対決を都市国家ヴェネチアから見た連作歴史小説の2作目。騎士のプライドとスルタンのプライドがエーゲ海の小さい島、ロードスで激突する。1作目のコンスタンティノープルよりもより人物がたっており、小説としての完成度は高いと思います。また誇りを持って戦う双方がなによりカッコイイ。3部作の中で個人的には一番好きな作品です。
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『地中海戦記』三部作の第二弾。
思いがけずBL要素(と言ったら失礼かもしれないが)が見られてびっくり(苦笑)
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地中海三部作第二弾。歴史的叙述を中心に小説的要素を取り込んでいるのは、前作と同様。
しかしやはりこの小説的部分には個人的には不満で、「海の都の物語」のように歴史叙述に徹するほうが、この人は面白い作品が書けると思う。作中のオルシーニのセリフの大部分は、時代背景の「解説」になっており、小説としては不自然(明らかに同時代人の視点を超越したセリフばかり)。それなら思い切って小説的要素を廃してしまったほうが良かったのではないか。
歴史的叙述部分は相変わらず緻密でありながら、当時の雰囲気をよく表しており、上質。特に築城技術の変遷は、前作から続けて読むと、非常に興味深いものとなる。
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ロードス島は薔薇の花さく古の島という意味だとか。コンスタンチノープルの陥落、レパントの会戦の三部作の真ん中の作品。文章の美しさに引き込まれる。戦地に赴く若者たちの一瞬の触れあいが美しい。死ぬまでに一度訪れてみたい島になりました。
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コンスタンティノープルの陥落に続く三部作の二つ目。
トルコ対聖ヨハネ騎士団の戦いがアントニオの目を中心に書かれている。
塩野七生は書く作品が安定しているね。面白かった。
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やっぱりこの人は小説家なんだなと、思った。
たとえ、登場人物のセリフが歴史叙述めいていても、曖昧な史実を語っても、小説だとそれはスパイスで、この人の書く登場人物は多くを語らずとも魅力的に映える。
この本は西欧とトルコの衝突を描く三部作の第二作。歴史的には一番マイナーだけど、西欧の色や考え方を感じるならこの本だろう。
(2009/4/15読了)
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社会からあぶれた10代の若者が主役となり圧倒的な勢力の異教徒と戦うため
絶望的な戦いに挑む様はこの出来事を知らなかった私には衝撃的だった。
幾百年を超えて今でも騎士団があることにも伝統に対する敬意の念が絶えない。
文章が物語的で読み易い。
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塩野先生の代表作の一つ
歴史小説ですが、独特の書き方で普通の小説とはちょっと違う印象を受けます。
具体的に言うと、ある事件が起こった際の背景や影響などを小説のシナリオとは別にして詳しく解説されてます。
読者はロードス島の攻防だけではなくそれがどういう時代、どういう背景で起きたかを十分に身に着けたあとで話はどんどん深まって行きます。
個人的にはもーちょっと攻防記の部分を小説っぽくしてもよかったかなーっと思いました。
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圧倒的な敵に対して怯まず、自らの運命からも逃れようともせず、立ち向かっていった騎士団員たちの姿に心打たれます。
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ヨハネ騎士団の栄光と衰退
歴史の転換期シリーズとして、三部作の二つ目なんですが。
一巻とは書き方が変わる。より客観的に、主体になる視点キャラを減らして。
まあ、コンスタンティノープルよりも資料が少ないからなのかもしれないが。
いろんな書き方ができるんだなあ、と思うわけです。
さて、この本、実はロードス島の攻防戦そのものよりも、エピローグの、後日譚ダイジェストがたまらない。
ヨハネ騎士団の放浪、数十年を超えたリベンジ戦、そして現代へ繋がる話。
まさか、そこまで繋がるなんて、と重みに感動してしまうわけだ。
ダイナミック