紙の本
日本らしく人間くさい神様がいっぱい登場
2009/04/12 20:42
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
22年前、神様たちが人間の前に姿を現し「神権」を主張して社会にとけ込んだ日本。でも、人間にないがしろにされた神様たちは、もう疲れた!と宣言して姿を隠してしまった。以前と同じ世界に戻っただけと思った人間だったけれど、これまでは神様たちのご利益で豊作や豊漁が保証されていた土地で収穫が減りだした。
困った政府は、文化庁の外郭団体として神様たちを説得するための機関を設立。その職員として、民間から一人の青年を採用した。彼は、何故か子供の頃から、頭の上にちんまい神様が鎮座ましましていたのだ。
主人公である品部人永は、神様に好かれてしまったため、人間の女の人にもてない。でも代わりに、近づいてくる神様は美人ばかり。上司も美人で、キャラクターを前面に出した作品という感じなのだけれど、本当は人永のすごさも見せたいみたい。でも、それを描くあたりでは別のひとがもっと目立ってしまっているので、あんまり上手くいっていない感じ。キャラ重視で行くならそれでも良いかもだけど、人間と神様、どちらをプッシュするのか決めた方が良い気もする。
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結構テンポよく読めました。ヘッポコのたどたどしい口調やカグツチさんの言動が可愛い。おどけながらも芯の通った主人公もよかったです。
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神様がある日突然隠れてしまったので、出てきてもらうために主人公が頑張る。後からいつも頭に乗っていた小さい神様がとんでもない神様だったことが分かったりとすごい急展開。ちょっと主人公が微妙だった。
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消えてしまった八百万の神々を探すことになった気の毒な青年の話(?)
ライトノベルとしてはちょっと主人公の年齢高めだが(でもまだ24)
女性に目がない性格はわかりやすくていい(笑)
頭に乗っかってる“へっぽこ”神様もなかなかかわいい。
なんだけど……
物語の一番大きなエピソードである『河童』の話の解決方法がどうもすっきりしないなあ。
河童と住民との対立を解決するために取った方法がある意味詐欺だよね。
これって、どうなの?
いや、別に嘘やトリックが悪いというわけではなく、
なんというか、その解決に達成感というか、爽快感があまりないんだよな。
たぶんそれは主人公の性格の描き方が中途半端なんだと思う。
それならそうと、もっと食えないところや計算ずくな所を描いておくべきだと思う。
だって、今のままだと単なる女好きなんだもん(笑)
へっぽこ様の活躍の場も、もう少しあった方がいい。
その正体があんまり活かされてないよね。
ということで、次巻に期待。
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読書録「神のまにまに1」2
著者 山口幸三郎
出版 電撃文庫
P50より引用
“話は簡単なものだった。人間のために年中無休で鳴き続けるの
がしんどくなったというのだ。”
目次から抜粋引用
“語り部誕生
精霊の里
女神狂宴
神詠”
頭に神様をのせた女好きを主人公とした、ラブコメライトノベ
ル。
子供の時から頭に小さな神様を乗せて生きてきた、女好きな主
人公・品部人永。ある日の昼休み、人永の会社に彼を訪ねて客が
来たのだが…。
上記の引用は、ある神様が姿をくらました理由。
セミの神様とのことで、まあ、休みなく泣いていればそれは嫌に
なるでしょう。
23年前に神様たちは現界して、雲隠れしたという設定ですが、
神様が随分人間臭く書かれていて、楽しく思います。
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