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「漢委奴国王」の印はご存じだろうか。
志賀島(以下のサイトが観光には詳しそう)で
https://icotto.jp/presses/2113
発見されたもので、(p28)"後漢の光武帝が、倭の奴国の国王に、与えたものといわれ"ている。1700年代に発見されたそうである。
今回は、都内で死亡した男性のそばに置いてあった手紙に、その印によく似た「正義之国王」という署名のそばに「漢委奴国王」印が押されていた、というところから始まる。
都内に続き京都で殺された死体の身元も確認すると、日本古代史研究会の所属であることがわかり、そこの邪馬台国の場所の主張が「アドベンチャー・ジャパン」という団体がからんでくることがわかり…
十津川は次々と繰り出される「アドベンチャー・ジャパン」代表の大日向の主張に、そして死体に翻弄されながら、推理を進めていく。
「親魏倭王」の印という、時代考証が必要で専門家の証言がないと確定できないようなシロモノでさえ、お金の力で捻じ曲げようとする大日向を、十津川は徐々に追い詰めていく的確さがきれいな作品である。
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漢委奴国王の印以外に,もう1つの金印があったという。
どう考えても怪しい話。
十津川警部には相応しくない怪しげな話。
怪しげだからこそ,十津川警部のような冷静さが必要なのかもしれない。
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歴史系十津川警部。遺物をめぐる殺人。
実際にこのような詐欺で金儲けしようとする人間もいるのだろうなあ。