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とても、興味深い作品でした。昭和36年から現在に至るまでの塾の歴史を一人の塾教師たちを中心とした奮闘を描いた作品で、文科省の政策に振り回されながら、子供たちの教育に人生を捧げる、彼ら彼女らの必死な思いが伝わってきました。時に商売として塾を経営していく上での諍いなど読んでいて重たい部分もありましたが、ハッピーエンドで終わる最後には気持ちの良い読了感がありました。
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それぞれの登場人物が、
いろんな考え方と立場で一生懸命に『教育』に取り組んでいる。
波乱万丈で悲しみの場面もあるが、
最後は温かく幸せに読み終えた。夢中になれる小説でした。
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時代もわかって、面白かった。
登場人物が人間臭くって、心酔タイプの私としては、心酔しきれず、それも良かったかもしれない。
結局は、
何に向かってどう生きるか、
かなあ、と思う。
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読み応えありました!
大学受験と中学受験を控えた子どもがいます。田舎なので誰もが塾に行っているわけではなく、中学受験をする子の方が少ないので、塾についてそれほど深く考えたこともなく…かつて自分が大学生の時に、時給がいいからと塾でアルバイトしていた、ぐらいでした。
人に教えることは難しく、親子ならなおさらで、でもやりがいはあるんだろうなと思います。
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戦後から今に至る教育分野での塾の役割を考えさせられる一冊。
でありながら代々伝わる家族物語を味わった感じもする。
塾の存在を月にたとえているのもなんか納得。
公立学校との違いはなんと言っても経営!と実感するな〜。
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(16.09.29)
「学校教育が太陽なら、塾は月のような存在」
戦後の動乱の中、出会った吾郎と明子。明子の母・頼子から、孫の蕗子・蘭・菜々美、さらにその子どもである一郎たちへと受け継がれていく、大島家(赤坂家)の、『教育』をテーマとした物語。
「常に何かが欠けている三日月。教育も自分と同様、そのようなものであるのかもしれない。欠けている自覚があればこそ、人は満ちよう、満ちようと研鑽を積むものかもしれない」
自らの教育感と重なる部分や、はっとさせられる部分が多く、教育について考え直させられた一冊。読んでよかった。
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昭和から平成の塾業界を舞台にした三世代にわたる家族の群像物語。朝ドラにもなりそうな感動巨編。時代背景とともに変化する教育問題に果敢に取り組む人達。素晴らしい作品。今年のマイベスト。
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昭和36年に学習塾を立ち上げた一家の三世代にわたる壮大な闘いの物語。お話としての面白さはもちろんのこと、戦後教育の変遷や塾と文部省の確執もきわめて興味深い。読後に腑に落ちるタイトルもとても素敵です。
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まあ、読んでみて。素晴らしき大河ドラマ。塾に通った人も、塾を商売にしていた(いる)人も。森絵都の新境地。高度成長期からバブルから平成の今日に至るまでの時代の空気を良くとらえているし、時々登場する月の表情もいい。
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初めて読んだ作者だが、しっかりした文章とその壮大な物語に圧倒された。
時は昭和36年。小学校の用務員をしていた大島吾郎は用務員室で子どもたちに勉強を教えていた。その噂を聞きつけたシングルマザーの千明は自分の娘を偵察に送る。当時、塾などはなかった時代、千明は吾郎をスカウトし、塾を立ち上げる。何事にも熱く、キチンとしなければ気が済まない千明と、生来のんびり屋で、女の押しに弱くふらふらしてしまう吾郎の間にはいつしか溝が深まっていく。
物語は、最初は吾郎目線で語られ、次の章では千明目線。最後の章では千明の娘、蕗子の息子の一郎目線で語られる。それぞれの考え方は違うが、思うところは一緒。学校では置いて行かれてしまう子どもたちに勉強を教えたいということだ。
この物語は、塾を通して昭和から現代まで語られるが、その壮大さはもちろんだが、家族や人との繋がりをいきいきと描いている。もしかしたら、家族以外の第三者が入った時の方が、繋がりが深まっているように思える。とりわけ、私は吾郎と血の繋がりのない娘、蕗子の関係が大好きだったりする。人と人との絆を大切にしようと思わせてくれる作品だ。
また、タイトルも秀逸。ラストは温かい感情に包まれること間違いなし。
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長かった。長くて好きなタイプのお話でもなかったけど、わくわくして読んだ。「みかづき」の意味がわかった頃はもう夢中だった。
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教育者として生きた三世代の物語。まるで本物の伝記を読んでいるような作品。塾に12年間通ってた身としては裏事情?!を見たようで興味深い。ビジネスでありながらも教育というテーマに向き合う難しさとやりがいを感じた。
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こんなにも長い時間の物語だとは思いませんでした
そして初・森絵都です
1つ1つの章の間にいくつかの時間が経過しているところが、こんなにも長い話を飽きずに読めたポイントでした
次は何があるのか誰が来るのかと読み進めてしまいました
涙が出てしまいました
自分の家族を大切にしたいと思いました
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とにかくすごい分量。
塾と文部省の軋轢も、塾講師の教育方針の迷走も
なにも知らず、派手な展開もあまりなく
読み進むのがちょっとしんどかったのだけど
文部省のお偉いさんがたのゆとり教育の本音
「勉強できる子だけエリートにして
そうでない子どもは
そのまま労働者になってくれればいい」
私も徐々にヒートアップ。
吾郎や千明の世代より
一郎くん目線になってからの方が
入り込めた。現代の問題である子供の貧困。
一郎くんたちと子供とのエピソードに胸が熱くなった。
学校の授業よりどんどん先に行く塾も必要だけど
出来ない子どもたちを救い上げる補習授業の方が
大事なのではないかと思ってしまう。
教育とは、子育てとは、人生とはと、
何度も考えさせられた一冊。
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兎に角、長い小説だった。
三世代に渡る教育にかけた人生の物語。
それぞれの異なった人生観がうまく織り込まれ、楽しみながら読めた。大きな感動がある訳ではないが、人の気持ちを大切にする内容であり、教育に携わっていなくても充分理解できる。