紙の本
知らない世界を知る事ができました
2016/08/30 00:04
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投稿者:マリリン - この投稿者のレビュー一覧を見る
友人から是非読んでと勧められた本です。
紙の本
危険なヘイヴン
2016/08/01 15:56
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
各国の首脳が税金のがれに走ってしまうわけがわかったような気がする。タックスヘイヴンがマネーロンダリングやテロ資金の温床になっていることも考えさせられる。
紙の本
パナマ文書問題の意味と私たちへの影響がよくわかる、入門書的一冊。
2016/06/21 08:02
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投稿者:菜摘 - この投稿者のレビュー一覧を見る
渡辺哲也氏といえば代表戸締役としてもおなじみですが、本書では驚きの速さでパナマ文書についてまとめ上げています。
もちろん皆様の知りたい脱法企業の名前もあるわけですが、やはり重要なのは「タックスヘイブンがなぜ日本にとって害悪なのか」ということ。
合法だから問題なし、などとほざく有名企業をバッサリと切り捨て、金融の透明性がいかに重要かということを、とても分かりやすく解説しています。
今回の事件の黒幕は誰なのか、ということはさておいても、合法だから、と捨て置ける問題ではありません。例えば危険ドラッグはかつて合法でしたが、悪であることは誰が見ても明らかでした。飲酒運転もしかり。合法であるということは、現行の法律では処断できないというだけのことであり、免罪符では全くないのです。社会的に明らかな害悪に対しては現実に即した立法を行えばいいだけのこと、関係者は猛省すべきであり、怠慢な政治家はさらしあげられなくてはなりません。
本書はそのインパクトに対してあまり派手な広告展開をされていないようにも思いますが、某広告代理店を代表とする既得権益勢力に負けず、正当に宣伝され、多くの方に読まれることを祈ります。
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パナマ文書というよりは、タックスヘイブン(=オフショア)に絡めた国際情勢やマネロン、租税回避、国内における暴力団、地下経済、郵貯に関する全体的な問題を論じている書籍。もう少しパナマ文書に特化した書籍を期待していただけにちょっと残念。
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『パナマ文書』は、オフショア取引を悪用した租税回避企業・個人のリストと捉えられがちであるが、真に炙りだされるのはテロリストなどの反社会的勢力を支援する企業・個人であるとの指摘は興味深い。テロリストといえどもお金は必要なわけであるが、これまで不明だった資金源がこれによって明らかになる可能性があるという。その他「ゆうちょ銀行問題」「民泊問題」などの日本国内の問題 ―― 一見『パナマ文書』に関係なさそうであるが実は大いに関係がある ―― にも触れている。事実の積み重ねによって『パナマ文書』の意味、影響を解説している。陰謀論に根ざした解説書が出回る前に、このような冷静な解説書が世に出たことは僥倖である。
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「香港ドルの価値はアメリカドルによって裏付けされている。」
パナマ文書の影響について分かりやすく書かれている。オフショア地域>タックスヘイブン。
タックスヘイブンを利用した脱税方法の説明は分かりやすかった。自社を子会社化し、親会社をタックスヘイブンにつくり、子会社の利益を知的財産の使用権として全額吸収する方法は、とてもスマートだ。ダブルアイリッシュ&ダブルサンドイッチは、お金の流れを不明瞭にするのに最適だ。
パナマ文書だけではなく、諸外国の金融政策、例えば中国のAIIB創設、やシールズの資金の怪しさについて書かれている。面白い。
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パナマ文書の話からアマゾンなどの国際的租税回避の話、マネロン、暴力団のアングラマネーの話など横断的に語られていた。突然SEALDsの話が出てきたりカオス感満載であったが、まぁーいいか。
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租税回避が注目されがちなパナマ文書だが、実際にはテロ対策など安全保障面でも大きなインパクトを与えている。本書はそもそもオフショアやタックスヘイブンとは何なのか、世界情勢がどのように変わりうるのか、日本企業や暴力団との関連についてわかりやすく解説している。
BEPSといった国際的な取り組みがあることを初めて知ったし、マイナンバー制度が脱税や犯罪防止に関わりのあることも初めて知って大変勉強になった。
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今後、タックスヘブンに対する締め付けは強化されるだろう。日本では、郵貯銀行が米国制裁先リストや、マネロンに対する対策が最も遅れており、ゆうちょ銀行のアキレス腱となりうるといった点は興味深かった。
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日本の電子出入国管理 J-BISシステム アメリカのアクセンチュアが設計 US-VISITシステムのクローン
シティはイギリスの国内自治領 一種の治外法権的地域 ロンドンには2人の市長 大ロンドンの市長とチティの市長(名誉職)
香港 HSBC(香港上海銀行、アヘン商人のサッスーンが創業者) チャータード銀行(現在のスタンダートチャータード銀行、東インド会社の流れをくむ)
香港ドル HSBC系列の香港上海銀行、スタンダードチャータード銀行、中国銀行の三行で発行
欧米において口座は、小切手帳が発行されるということで、厳格な審査があり、だれでも持てない
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2016年刊行。
タックス・ヘイブンに関しては、関連書(「タックス・ヘイブン」(岩波新書)等)ほど詳述されず、パナマ文書の記載内容の分析も乏しく、正直期待外れな中身。
ただし、先の「タックス・ヘイブン」でさわりしか叙述のなかった英中(特にキャメロン派と習近平)の蜜月の意味は理解できた。
なお、米国はネバダ州にオフショアがあり、パナマ文書は米国内富裕層の情報暴露にはならず、むしろ他国要人らの不正、反社会団体やテロ組織によるマネ・ロン情報の暴露に繋がるだけで痛みなし。故に、米国(諜報機関を含む)陰謀説も巷に流布するか。
引用か、著者の解釈(仮説)かが明快でない点は残念。引用の場合、引用元を可能な限り明示していたらもっと良かったのに…。
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パナマ文書が公表されるまでの経緯をまとめたもの。パナマ文書とは、中米の法律事務所 モサック・フォンセカが所有していたデータのことで、何者かが南ドイツ新聞等にリークをし、明らかになったものである。データ量は2.6TBを超え、800万のデータ、20万のペーパーカンパニー、何十人もの国家元首の足跡、ウクライナ大統領、アイスランド首相、プーチン大統領に繋がる手がかり、マフィア、ヒズボラ、アルカイダ、FIFAなどの組織に繋がる手がかりなど、多岐にわたる。フォーブス誌が挙げた2015年世界で最も豊かな500人の中からだけでも、50人以上の名前が、データから見つかっている。80か国以上の400人のジャーナリストが、この公表プロジェクトにかかわり、公表に至る経緯が克明に述べられている。タックスヘイブンとは何かも理解できた。
「鄧家貴(ドンジャアグエ)。中国国家主席 習近平の義兄弟。データによると、鄧家貴は2009年から2011年まで2つのオフショア・カンパニーを持っていた。カンパニー名はウェルス・ミン・インターナショナル・リミテッドとベスト・エフェクトエンタープライズ・リミテッドで、所在地は両社とも英国領ヴァージン諸島だ。これは危険だ。なぜなら、よりによって国家主席が何年か前に「贅沢禁止」宣言しているからだ」p161
「(トム・バージス(ファイナンシャルタイムス))アフリカでは、目に見えない複雑な機械が大陸の富を略奪しようと動いている。搾取マシンだ。腐敗した独裁者と良心の呵責を感じぬ大企業と罪の意識を持たぬ銀行が欲にかられて団結し、手に手を取って搾取に励んでいるのだ」p254
「(アフリカの鉱物採掘などの)金は多国籍企業の口座やエリートたちの金庫へ消えてしまうのだ。専門家は毎年500億ドル以上がアフリカから流出していると推測している。さらに、ほぼ380億ドルの税金がアフリカ諸国の国庫をすり抜けていく。現地で活動している企業が儲けをタックスヘイブンに迂回させているからだ。これが、2013年に発表されたアナン主導による専門家チームの見解だ」p257
「政治家とその家族ーこれが一方のプレーヤーだ。もう一方のプレーヤーは、気前よく賄賂を払う中国や西洋諸国の多国籍企業、それに、そういうカネの流れがわからないようにするモスフォンのような会社だ」p259
「もともと犯罪に使われて汚れた金だろうが、とにかく汚い金が絡む商取引はほとんどすべて、オフショア国家に登録してある金融業者、トラスト、機関、財団を通して進められる。その結果は悲惨だ。毎年何十万もの人が死んでいることを考えてみたまえ(ツィーグラー)」p263
「世界中で金持ちを利するいかがわしい取引が行われるのを、政治家が自国の民から搾取し、そうやって懐に入れた薄汚れた金を、オフショア業者の助けを借りてバハマやケイマンやパナマに隠すのを、私はあまりにも長く傍観し過ぎた(ツィーグラー)」p265
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パナマ文書とは何かを知りたくて読みました。
パナマ文書とは、パナマにあった「モサック・フォセンカ」という法律事務所が作成し、何らかの理由で流出したオフショア取引の情報とのことです。オフショアとは非居住者向け(平たく言うと外国人向け)のサービスで、税の軽減などがあります。オフショアの多くはタックスヘイブンであり、ケイマン諸島や英領バージン等が有名です。このタックスヘイブンで行われた、脱税とみられてもおかしくない取引の情報が流出して、その取引をした人が叩かれた、という流れのようです。
きちんと納税しましょう、ということですね。
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流出したパナマ文書によりたくさんのことが明らかになり、反社の悪事が制限される。
このことに絡み、オフショア取引について有意義な解説がされている。
世界はそういう悪事が起きないように仕組み作りが進んでいるのに、日本は強硬に反対する勢力がある。
読了80分