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雨の日に、職も金も家族も失った美女が居候になる。
突拍子もない設定でどんなメロドラマと思いきや、切ない雰囲気の恋愛短編。
各章主人公を分けた連作形式で単発ではなく、複雑に絡み合っていく登場人物たちの関係が終盤に解くと一本の糸になっていくサプライズもあり。
映画やドラマで観たことある!とデジャヴを覚える展開や、リアルと非現実混在の濃い設定・性格の人物たちに、劇がかり過ぎ、やりすぎ感の否めないと思うけど、直球に愛を訴える人物たちは恥ずかしくも清々しい。
愛した血縁の無い兄に先立たれた夏音の話、創作にありそうな話だけどやっぱりこういうの反則、弱いです。現実感は無いけど、夏音の才女で淡々とした印象に反して愛する人を「それがすべて、それ以外はない」と平然と言ってのけるギャップは惹かれる。
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10/02/28 読了。
アパートの前で倒れていた女性と同居生活を送ることになった青年の話、
亡くなった兄に恋心を抱き続ける妹の話、など
雨に纏わる物語6本による連作短編集。
最初の同居生活のお話の最後に「えー!?」となって
この先こいつらどうするんだと思ってたら、次は全然違う人の話になって
(一応人間関係的には繋がりのある人の話ではあったのですけれど)
肩透かしな気分になったりもしましたが、そこはそれ。
最後はどっちも頑張れ的な変な応援をしているような感じでした。
何はともあれ、この後の皆様が幸せであって欲しいなと思った一冊です。
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人物の心情の表現が巧み。感情豊かに書かれていて、とても好きだなと思いました。ただ一つの物語じゃなくて繋がっているのも楽しい。ただ、本当に個人的な理由で申し訳ないんですが、物語の結末が好きじゃありませんでした。これほどまでに赤裸々に愛を主張しておいて納得し難い。し難いですが思わせぶりな表現ではあるけど、それでもやっぱり胸にぐっとくるものがありました。
『自分にとっては運命の人でも、相手にとって自分が運命の人かというと、そうではないかもしれない』
正論ではあるけどこのことは人を切なくさせる。だから納得し難いのか。単に零央の話が好きだったからかもしれませんが。誰かと語り合いたいようなそんな話。ですがこれ以上書くとネタバレになるのでやめておきます。
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このお話を読む前は雨は嫌いでしたが、なんだか雨が好きになった気がします。
登場人物の中では夏音が一番好きです。あの独特の喋り方がいいです。
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うーんうーん
あんまり面白くない‥かな
期待してたのと趣が大分ちがいました
中学のとき好きだった男の子に10年ぶりに会いに行って
振られたら死ぬ覚悟で
でも1ヶ月いっしょに暮らしたひとは人違い‥
ってひどい話だなぁ!
わたしだったら、
好きだったひとがひとちがいだったら
今が好きなのか
過去(思い出)が好きなのか
わけわかんくて困って、より自分を好きな方選んじゃったりするかもなぁ‥
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雨と嘘がテーマの5人の若者の物語。
各章でそれぞれが主人公になるのだけど、そのまっすぐな思いと裏腹にストーリーが流れて行き、ちょっとした嘘で思ってもなかった展開に進むのに吸い込まれてしまった。全体もうまく絡み合って、結末がどうなるのか楽しみながら読めた。
ただ、登場人物の名前が懲りすぎて、マンガ風な印象を与えるのが残念だった。
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思っていた以上に楽しめた。
特に、200ページあたりから後半にかけて詠み進めていくにつれ、キャラクターの心情が非常に深く感じるところがあり大変感動した
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読み返したい1冊。
「来るか?超展開!!」とか思って読んでた自分が恥ずかしいです
勘違いから生まれた恋よりもちょっぴり複雑で、登場人物一人一人の感情の動きも読んでいてとても楽しかったです。
嫌いなキャラクターのいない作品でした。
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おもしろいし、すーっと読めた。
だけどやっぱり所詮は物語だなあ、思ってしまうところがある…
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確かに伏線は面白いが、文章力のなさと無理矢理感が否めない。これで受賞というのが残念。あと、地の文にスピッツの歌詞を多用しているのがファンとしては好感持てなかった。
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雨が繋いだ物語。
ワカマツカオリさんのイラストに惹かれて読んでしまいました。
うーん、なんかちょっとしんどかったですね。
伏線は上手く絡み合ってるとは思うんですが、登場人物が恋に落ちる理由が苦しい。
「結局は顔が可愛かったらいいの? お金のある男の方がいいの?」
って思っちゃいましたねー。
10年越しの想いとか、演出さえ頑張ればもっと冴える要素がいっぱいあるのにって勿体なく思いました。
子供ができないとか途中で生々しい話が来るのも興ざめでした><
ボクには合わなかったんですね…残念。
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伏線ありの恋愛小説。ハッピーエンドだし、いいよ♪って、書いてあるのに、1ヶ月もたたないのに、あらすじ読むまで、ケロッて忘れてたから、悲しい。
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メディアワークス文庫。なんか新しい〜と思って手に取った。
伏線の張り方がとても上手だと思った。
最後はなんか違和感を感じたが、何度も読み返すと納得。
個人的、夏音の話が好き。
この人の作品はこれからも買ってしまうだろう・・・
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『巧妙に張り巡らされた伏線が、いくつも折り重なったエピソードで紐解かれる、新感覚の青春群像ストーリー。』(裏表紙から引用)
全くこの通りだと思います。
登場人物の視点で語られるいくつもの物語が、結末に向けて一本に集約されていく。
でもひとつひとつの物語が確かな読みごたえがある話で、感情移入しやすい人はとっても楽しめる作品だと思います。
個人的には朽月夏音の物語が一番好きでした。
以下本文引用
『そうか。祈りは天に届いたのだ。
そう思っていた。
まだ、終わってなどいなかった。
この愛はまだ、続いてゆくことを許されていた。
私は光に照らされた優しい雨を浴びながら。
願わくは命尽きるまで、この恋が続くことだけを祈った。』
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イラスト買い
雰囲気のある引き込まれながら読める本
好き嫌いなら断然好き
前作もそうだけど、少しひねり過ぎの感はある
もう少し現実に近付いた捻りを期待