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道真の夢 ー 唐
2017/01/08 20:31
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投稿者:かもちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
前巻あたりから、道真の唐に対する憧憬がぽつりぽつりと描かれだす。最後の遣唐使に選ばれながらその廃止を建言せざるを得ず、渡海の夢叶わなかったその後の歴史を知っている者としては、何とも切ない想いに駆られる。晩年、政争に敗れて訪れた九州、かつての唐への玄関で、彼は何を思い、過ごしていたのであろうか。
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応天の門
2023/11/23 16:10
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投稿者:とりのひよこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
権力争いとは、今も昔もみにくい争いですね。
しかし、多少の権力と、学力は持っているにこしたことはない。
権力がなければ、持っている人と懇意に。
そんな考えがふとよぎった6巻でした。
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昭姫の過去がついに!
2021/12/27 19:04
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投稿者:ナタ一シャ - この投稿者のレビュー一覧を見る
平安時代、まだ国風文化以前の日本ですから、ファッションなどに少し中華風の趣もあり、ミステリアスで素敵です。
相変わらず無愛想な道真、モテ男だけどちょっとダサい業平の名コンビ、大好きです。
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応天の門
2021/05/28 22:41
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投稿者:Keito - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻もとても面白かった
唐人の話や庭の造設に関わる不思議な話さらにさらにまた何事かが起こりそう
それにしても作者の博識ぶりには驚かされる
こういった時代の本を書くなら当たり前なのかも知れないけれど今までにあったこの時代のお話より更に一歩踏み込んで風習などが描かれている気がする
もちろん想像の世界の話ではあろうけれどもそれでもちゃんと時代を見据えているような気がする
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今ひとつピンとこないものの、見どころはあり
2019/02/16 14:22
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投稿者:有理 - この投稿者のレビュー一覧を見る
宦官のお話は、本作の中での位置付けも含めて、今ひとつピンときませんでした。お話がもっと進んで、後から読み返したら、意味が分かるのかもしれません。
6巻の見どころは、子ども時代の道真。子ども時代のほうが可愛くないという、稀な例です(笑)。道真のせいで妙な噂がたつ業平様も素敵。
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寧様の一件の続き、な6巻。業平様と道真の二人がガッツリ組んでるのは久々……なのは気のせい?そんなに登場人物多くないのに、なんでだろ?
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誰に対しても冷めて見下した態度の道真が、唐渡の寧さまに対しては殊勝な態度。自分の置かれた現状に夢を持てず、理想の国に憧れるのは隣の芝生という物ですよ。息子を見ているようで身につまされます(ため息)。子供のころ、大人をやり込める場面がありましたが、恨みを買わない処世術を身に着けないまま生きているようで、傍目に先が怖いです。もっと謙虚に、もっと足元を固めて!
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これまで、裏側のお話的に出てきていた藤原氏と対藤原氏の政治バトル。それにとうとう道真が巻き込まれるか?というシーンで終わる巻。
平安の時代を親しみやすいテーマ、モチーフで描写していたので、ここまでは主人公ふたりもどことなく客観的に描かれていたけれど、さあ、いよいよか、というところ?
歴史の教科書的なラストは知っているだけに、それをどう物語にしていき、どう締め括るのかが楽しみ。
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2016年12月までにここまで読了。
奈良時代末期、藤原氏とそれに対立する皇族の陰謀を背景に巻き込まれていく青年(菅原道真)のお話。
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前の巻を読んでからだいぶ間が空いてしまったので忘れていたけれど…。
役人変死事件の解決と新しい事件。
道真と忠臣の過去の話も。なかなかにつらい。
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日本は島国である、という事は外と隔絶されているのではなく、海を経て繋がっているという話。5巻後部から6巻前部はそんな物語なのだが、この巻の引きはまた藤原氏である。かの家が他氏排斥を平然と行うのならば、その苛烈さは同門にも容赦なく振るわれる訳で、長きに渡る藤原氏の栄華はそんな血と謀略に彩られている。
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藤原も反藤原も、黒い感情のうねりが怖い。
大人たちがだいたいみんな怖い。
どうやら業平様が他人にドン引きしてるのが好き。
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唐の宦官の話と、渉成園を作った源融の話
とおるちゃんこと、源融は源氏物語の主人公光源氏のモデル最有力候補らしい。
さすが嵯峨天皇の皇子。作中では冷や飯を食ってはないけども、藤原にやられがちなトオルちゃんですが、応天門の変以降、上役がどんどん失脚とか死去とかして、ぐんぐん出世するらしいです。
その上、年下の基経が51歳で死んだ後にも、働き続け74歳でその生涯に幕を閉じる。すげぇぜ光源氏。
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6巻もこの先を思わせるような素振りがチラチラ見え隠れしていました。面白かった。
寧さまとの出会いと別れは道真の唐への思いを強くしたけど、昭姫さんの「夢は夢のままのほうがいいこともある」でウッと。
再読で、島田忠臣が基経についてる訳もわかりました。「そなたの替えなどおらぬ」と言われてたらね。。基経にとっては、超有能な駒くらいの感覚なんだろうけれど。
しっかり出てきた源融、キャラが濃すぎて好きです。頭キレッキレなのか狂人なのか……政にも興味あるのかなんなのかで、血筋もあるしこれは光源氏のモデル最有力候補と言われるのもわかる。
融ちん「つまり私が幸せであればこの世もすべて幸せであり、何もかも上手くまとまるということよの」……んなわけない。。
融ちん…と業平殿みたいな引き顔で読んでたら、ラストに良相が爆弾を投下。常行兄さんの危惧…多美ちゃんの入内やら良房と基経が全力で妨害してくるやろ。
続きも楽しみです。業平殿の演技力がたかい。
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寧さんと唐の言葉で話せて嬉しそうな道真は
いつになく年相応に可愛らしく見える。
その才を正しく使えと言う寧。
正面突破の策を考えるだけでなく、見届けると
自分も出張るところが道真の偉いところ。
業平もなんだかんだで協力して一芝居打ってくれるのは見物だった。
ひとつ得をすれば損がついて回るのは仕方ない、
一人を罰しても別の者に妬まれるだけ。
忠臣の言葉が暗く響く。
後からでも、父親にだけでも自分ではなく阿呼だと
言うだけでは気がすまなかったろうか。
阿呼のお蔭で一応は解決して空気も少しは良くなって
あのまま廊下に居たほうがきっと良かったろうに。
忠臣もまた真面目過ぎるのだろう。
山桜の話も面白かった。
きっちり芝居をする業平も好きだし、騙されてる融様が純粋。
小川を引くという発想が本当に雅だった。
道真のことを子飼いの小僧、という辺り、融もただ純粋なお貴族様では無いという描写も良い。
業平が
「恐れなどいつか克服してしまう。長く人を縛るのは情だ」
「良いことをした、これが正しかったと納得させること
己の判断で決めたと思わせることが処世の術」
と言うのも納得である。
そしてまた、一芝居打たされそうな業平様。
次も面白そうだ。