投稿元:
レビューを見る
前巻まで動きが少なかったが、いよいよと言った感じ。面白くなってきた。
あらすじ(背表紙より)
織田方の軍勢は木津砦に襲い掛かった。雑賀党一千の銃口が轟然と火を吹き、その猛攻を食い止める。本願寺門徒の反転攻勢を打ち砕いたのは、京より急襲した信長だった。封鎖された難波海へ、ついに姿を現す毛利家と村上家の大船団。村上海賊には、毛利も知らぬ恐るべき秘策があった。自らの家を保つため、非情に徹し、死力を尽くして戦う男たち。景の咆哮が天に響く―。波瀾の第三巻。
投稿元:
レビューを見る
いよいよ面白くなってきました。色々な周囲の思惑と、それに反応する個人の想い、それが人を動かすが、それすらも策略のうちという、二重三重の伏線が絡み合う人心の面白さを感じることができます。主人公が心を決め、それに周囲が感化され、ようやく物語らしい心躍る戦が始まろうというところまで。次の巻を読むのが楽しみです。前2巻で、背景や人間味について知ることができ、その人々が思惑を離れて一堂に会する予感。楽しみに次を読んでいきたいです。
投稿元:
レビューを見る
天王寺砦で泉州侍と大坂本願寺の戦いを目の当たりにした景は戦に対する自らの認識の甘さを痛感し、故郷の能島に戻り姫としての生活を送ろうとする。そして三島村上は毛利軍の兵糧入れに協力し、難波海へ兵を出す。
しかし、小早川隆景の策略で毛利軍は泉州勢とのにらみ合いをするのみ。毛利軍の真意を知った景は自らが送り届けた門徒たちを救うべく、難波海へ戻り泉州侍たちに戦いを挑む。
起承転結の転にあたるような展開は描写もいきいきとしていて読みごたえ十分。景の侠義に心が震えると共になんのために戦うのか?というのを考えさせられるものだった。一度は撤退をした毛利軍が景を救うべく引き返す描写は素晴らしかった。
投稿元:
レビューを見る
戦の意味。
自分の一族が存続するため。
その為なら、裏切ったり、どんな手段を使っても良いと、自己中心的な考えが主流の中。
景だけは、他人を助けたいが為に戦を始める姿。その影響を受けて、自分の主人の指示に関係なく動き出す村上海賊のメンバー。
あまりの感動に、電車の中で泣きそうになりました。
本の中盤から後半は一気読みです。
投稿元:
レビューを見る
追い詰められる木津砦を助けるべく、ついに木津砦に出向き泉州侍と向かい合う毛利水軍と村上海賊。しかし、大きな時の流れを読み、家を保つために最適な行動をしようとし、にらみ合いを続ける男達。
あくまで弱い者たちに寄り添い、助けようとする景。
そんな景の行動が、冷静な戦況判断をしようとする男達を戦いの渦に巻き込む。
感想は次巻で。
投稿元:
レビューを見る
孫市vs信長、一向宗の門徒たちvs眞鍋海賊衆 他、魅力的な戦いが幾多も出てきて熱いw 相変わらずいいキャラクタたちが大活躍でホント面白い!鬼手の全貌も明らかになり、ラスト戦?に突入。どうなる第四巻。
投稿元:
レビューを見る
「退けば地獄」とは残酷で卑怯……姫も戦の非情さと、己の未熟さに打ちのめされ、挫折を味わいました。中盤、またもや影が薄くなりましたが、終盤、失敗を糧に復活。青くても無謀でも、そうこなくっちゃ。型破りなのは主人公の特権です。鬼手ってそういうことかと、村上海賊の秘密が明かされたところで終了。やっと村上海賊の活躍の場が出てきそうな完結の最終巻へ行きます。
投稿元:
レビューを見る
こてんぱんに甘い考えを叩きのめされて打ちのめされた状況で能島に帰った姫様は、一転し、もう戦とは関わりのない生活へと進んでいく。似合わないと思われていた女性の服装はとても似合っていたものの、結局父の失言によって、また元の姫に、元よりもひと回り成長し、戦の場に向かう姿はとてもかっこいいです。
投稿元:
レビューを見る
意図的ではないにせよ文庫全四巻の第三巻、まさに起承転結の転の内容。
主人公が打ちのめされる所から、まさに這い上がろうとする所!最終巻に期待です!
投稿元:
レビューを見る
戦いの非情さを思い知らされ、戦の場から身を引こうとしていた景姫は、「他人のために戦っている」門徒たちのために戦おうと、再び立ち上がる。
景姫の反転攻勢が始まる。物語はいよいよ佳境へ!
投稿元:
レビューを見る
案の定というか、戦の火蓋が切って落とされて、娘を中心に盛り上がっていく感じ。そしてクライマックスへ。
投稿元:
レビューを見る
木津砦に襲いかかった織田方の軍勢。
雑賀党の兵も銃を持って応戦する。
信長自身も参戦し、戦は勢いを増す。
自らの家を保つため、力を尽くして戦う男たち。
そんな中、景が再び吠える。
2016.8.23
投稿元:
レビューを見る
この第3巻は読み進めるのがちょっと辛かった。
もちろん読み急いでいるが、村上景の人間味や源爺をはじめとする一向宗門徒の置かれている立場の理不尽さを目のあたりにするのは辛い。
投稿元:
レビューを見る
震える。
戦を華々しいものとしてしか思っていなかった景が、戦の非情を知り、そしてまた、それでもなお、自分のためではなく門徒のために打って出る。
かっこよすぎるー!!そりゃ就英も心奪われるわー!
やっぱり人間的魅力だよな。うむ。
投稿元:
レビューを見る
本願寺の反転攻勢を信長軍が急襲し、真鍋海賊によって難波海が封鎖され、毛利家と村上家の大船団が登場する。そしてついに村上家の景姫が戦いに突入する。
この巻では織田軍と毛利軍の戦いが陸戦から海戦へと移っていく転換点となる展開で、いよいよ海賊の面目躍如といった感じがしました。
毛利軍について本願寺を助けるか最後まで悩む村上海賊の中で景姫によって戦いへの決断がされる終盤の展開は、かなり盛り上がり、一気に読んでしまいました。
1,2巻で登場した人物たちが海戦の中で生き生きと戦う姿に爽快感さえ感じました。
次の最終巻でこの戦いの結末と景姫の運命が描かれると思いますが、1ページ1ページ楽しみながら読みたいと思います。
戦国時代に生きる人たちの熱い思いがこの巻も伝わってきました。