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著者の書きっぷり(史実の引用等)なのか、物語に入り込みにくい。後半は慣れてきたが、次は主人公の微妙さ(醜女…)が気にかかる。次巻以降に期待を込めて☆3つ。
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これまた職場の先輩にお借りした本。
絶対に自分では購入しない分野だと思ったが、これだけ話題になっていることもあって読んでみることにした。
思った通りの歴史もので、自分は全く歴史がダメな為、
有名どころ以外の名前を1から覚えることになる。。。
もうこれだけで結構拷問。
ただ、歴史が嫌いな私にも主人公である景の振る舞いは実に爽快だと感じる。
何といか、裏が無く、とても分かり易い。そして豪快。
この彼女、今後どうなるのか・・・。
うーん、歴史嫌いだけど先は気になる。。。
やっぱり二巻も読むかぁ!
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やっと、文庫版でた!
忍び、のぼう、小太郎...
やっと。
いや、しかし、史実の注釈多い!
変わらずだけども。一巻で、ようやっと、毛利方から、織田家への把みね。
瀬戸内海から、ようやっと出るかでないか。
次行こう。
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歴史の常識的知識がないので、ちょっと苦労したけど……おもしろい! 情景が目に浮かぶ文章って素晴らしい!
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おっもっしっろっいっっっ!!和田竜、おもしろい。著者の作品はどれも、小説というよりもまるで映画や漫画を見ているかのように、目の前(頭の中?)で躍動感溢れる痛快なアクションが繰り広げられる。元々は脚本家を志していたのも頷けるような、絶妙なヒキと伏線の使い方が全体に適度な緊張感を与えていて、五感に訴えかける情景描写と相まって、至極のエンターテイメントとして楽しめる。デビュー作の「のぼうの城」が好きでそれ以来気になっていたが、まさかここまで外れがない作者だとは…。「絶対こんなやついないだろ」と思うくらいカリカチュアが効いたキャラクター描写は好みが分かれるかもしれないが、時代小説は堅苦しそうだしちょっと…と敬遠していた人に是非読んでもらいたい一冊。特に「村上海賊の娘」はどのキャラクターも好きだった。
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面白かった。
のぼうの城などよりも初めから本題に入っているく感じ。前置きのかったるい部分がなく入れるので読みやすい。それでいて、話の展開もスピーディでいいリズム感。早く2巻を読みたくなる。
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このところ多忙につき、読感を書いている時間がない。
とりあえず、読みましたということで、読了日と評価のみ記載。
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現代語っぽい感じと前半〜中盤の退屈な展開が苦手。。船の戦いも長くて飽きてしまった。司馬遼太郎ってすごいなあ。
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戦国時代に瀬戸内海で活躍した村上水軍の話。第1巻では、村上水軍の興りや実態、毛利家との関わりなどがわかる。地元の人間として、地理的な把握もできて面白いが、因島村上氏についてもう少しカッコよく描いてほしいと思う。
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2014年 本屋大賞作品。
戦国時代に瀬戸内海で名を馳せた海賊、能島村上の娘・景。
織田家と大坂本願寺の戦争の中で、村上海賊一派が属する毛利家は大坂本願寺側につき、兵糧攻めを受けている大坂本願寺一向宗の為に海路で兵糧を運び入れる役目を引き受ける。
そしてそれを阻止する織田家は泉州の海賊 七五三兵衛率いる眞鍋家を立てて迎え討つ。
この木津川合戦と呼ばれる海戦をメインとして描いた作品です。
泉州の海賊達の面白おかしい言動やキャラは、関西気質を捉えていて面白いです。
史実に忠実に沿った上で、これだけの魅力的なストーリーとキャラを躍動させる事ができるのは和田竜の構成力の凄さだと思いました。
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2014年本屋大賞受賞作で文庫にすると4分冊になる大作。亜愛一郎三部作を読み終えた後、ほぼ3か月かけて読み終えた。
村上海賊は、だいぶ前の大河ドラマで村上水軍として取り上げられていて(どうやら1997年の「毛利元就」らしい)、『日本にも海賊がいたんだなあ』と思った記憶が残っている。
とはいえ、いつの時代の歴史に登場したのかはあまり気にしていなかった。
本書の登場人物欄には次のような解説がある。
織田信長が室町幕府最後の将軍、足利義昭を奉じて京に旗を立て、西に勢力を伸ばそうとしていた頃のこと。時は天正四年(1576年)、比叡山焼き討ちから五年、武田軍を粉砕した長篠合戦の翌年に当たる。信長と大坂本願寺の戦いは七年目を迎えていた。
この小説の時代は、織田信長が天下を取り、安土桃山時代(織豊時代)を迎える初期の頃の話である。
ストーリーは実に明快で、信長に攻められた大坂本願寺に兵糧を届けるために、毛利軍に加勢した能島・来島・因島の三村上軍と織田方の泉州軍との合戦(木津川合戦)前後を採り上げている。
ここで村上海賊の娘とは、能島村上家の当主、村上武吉の娘で、村上景(きょう)。登場人物では「悍婦(かんぷ)にして醜女(しこめ)。嫁の貰い手がない当年二十歳」と紹介されている。
悍婦とは気性の荒い女であり、醜女は読んで字の如し。
登場人物はほぼ実在の人物だそうだ(市井の人々はもちろん架空)。ただし景は本当にこんな名前だったは分からない。解説を読むと、和田氏は女性を中心とした海賊話を書こうとして史料を探すうち、村上家の系図の中に、武吉の子として名前のない「女」とだけ記載された人物を発見し、和田氏はこの「女」を主人公にしたという(第4巻、「解説」p.358)。
悍婦・醜女・二十歳という設定はいかにも荒唐無稽だが、悍婦で醜女だからこそ海賊の女として存在感が増すのであろう。
実は一点気にくわないところがあった。(苦笑)
それは「軽さ」であった。
会話や気持ちを表す表現が砕けすぎていて、どうにもそこだけ浮いているような気になった。もちろん、泉州地方の方言はそのままの方がいいのかもしれないが、会話だけを繋げて読むと、まったく緊張感が出ない。
そのため第3巻までは『なんだかなー』と思いつつ読んだ。
他方で、本書の凄さは史料を丹念に調べ上げて、引用している点。お馴染みの『信長公記』や『石山軍記』を始め、「能島来島因島由来記」(『因島市史料』)など、書籍・論文・市史(町史)合わせて84の史料がリストアップされている。
この引用が本書の「軽さ」をぐっと重厚なものにする効果があった。
『ふーん』と思ったことがひとつ。
学生時代に読んだ山岡荘八『徳川家康』で戦いの陣形として鶴翼の陣という言葉を覚えた。本書でも木津川合戦に向かう村上海賊たちは鶴翼の陣を敷く場面があった(第4巻、p.59)。鶴翼というのは陸戦でも海戦でも一般的な陣形らしい。
第4巻で展開される木津川合戦(海戦)の場面は、やや誇張した表現もあったが、素直に面白かった。
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本屋大賞を受賞した時から気になっていた本。文庫本化されたのでようやく手に取りました。時代背景がよくわかっていなかったけど、信長が勢力を広げている時の話なのね。瀬戸内海が舞台なので毛利三兄弟が出てきたり、少し前の大河ドラマ「黒田官兵衛」の話を思い出しながらその時代の勢力図を思い起こしてみたり。時代小説にしてはさくさく読めて先が楽しみ。
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昨今の戦国ブームと例のオススメであることから読んでみた。
時代設定と対象地域には引き込まれた。けれど、文体が現代語であったり、古文であったりと読みづらかった。また、心情も誰のものなのか一貫してなくてイマイチわかりづらかった。
自分の読解力の無さなのかな。。。
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舞台は戦国。織田信長の兵糧攻めにより、窮地に陥っていた大坂本願寺は中国地方の覇者毛利家に救いを求める。要求は10万石の兵糧を届けること――本書は、瀬戸内海を席巻する村上水軍の当主、村上武吉の娘である景(きょう)を主人公に、大坂本願寺への兵糧搬入を仕掛ける毛利方と、これを阻む織田方の戦いを描き、第35回吉川英治文学新人賞と第11回本屋大賞を受賞した話題作です。
大坂本願寺をめぐる毛利方と織田方の戦いは、「第一次木津川口の戦い」と呼ばれるようですが、自身がこの戦いに疎かったこともあり、この勝敗の行方はどうなるのだろうと、ひたすらに読み進めることになった本書。久しぶりに続きが気になる作品でした。ただ、主人公の景やその所属する村上水軍よりも、織田方に属する泉州淡輪の海賊、眞鍋七五三兵衛の方が人物的な魅力が勝っていて、そのお陰もあってか、終始織田方を応援していました… この物語の魅力の半分以上は七五三兵衛がつくっているような気がします。
すべての武士が自家の存続を第一に考える時世において、景のように単純で純粋な人間は特に風変わり(というより、トラブルメーカーみたい)に思えます。(織田方を応援する気分であったこともあり)残念ながら、読んでいる最中も景の考え方にはあまり賛同できなかったのですが、ひたむきに抗う景の姿には心打たれるものがありました。そして景だけでなく、本書の戦いに身を投じる武士の多くが最終的にそうであったように、自分を縛るいくつもの鎖を断ち切り、自分が思ったとおりに行動することが、何よりも(自分にとって)正しいのだと改めて痛感しました。もちろん他人に迷惑をかけない範疇においてですが。
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面白い。
とにかく、景が素晴らしい。その登場が鮮やか。苛烈ではあるが、どこか可笑しみがあって、醜女とはされているものの、立ち振る舞いは十分に魅力的だ。
まるで漫画を読むような感覚。表現が絵的で、ところどころに笑いを誘うシーンが挟まれていて、一気に読んでしまった。
久しぶりに面白い小説に出くわした。