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20121221 失敗の本質とセットで読むとわかりやすい。リーダーがいないのではなく必要なリーダーを選べない所に問題が有るという事か。考えさせられる。
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養老先生「今年の3冊」の中の一冊。
太平洋戦争中、すばらしいリーダーシップを発揮した指揮官もいたが、こんなにもひどい参謀や指揮官もいたのかと、同じ日本人として忸怩たる思いにとらわれる。
あらためて、リーダーシップとは何かということを考えさせられる。
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人徳ある大将と緻密な参謀の組み合わせが、無責任体制の温床となる。太平洋戦史からこれを語る。面白かったし、勉強になりました。でも、この体制って天皇制から語る必要ある気がする。いずれにしても、無責任体制が問題の根源。
それにしても、ビジネス本ってどんな問題意識でも、それに合った本に出会うことができる。問題意識の持ちようが大事という事か。
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半藤さんて文春のときに、太平洋戦争時のずいぶんいろんな参謀たちに実際に会って話を聞いているんだな、、、と関心。ナマの声が印象的だった。
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記念すべき2013年1冊目。
旦那さんの本棚より。
リーダーモノ好きだね。
出先で旦那さんの本を借りたら、うっかり重たかったよ…元旦なのに。
重たかったけど、面白かった。というと語弊があるかもですが大変興味深かった。
以下内容まとめ。
・戦争・リーダー論:『孫子』『呉子』『六韜・三略』→クラウセヴィッツ『戦争論』
(やっぱり『戦争論』読まないとダメかね…?本当分かんないんだが。)
・日本型リーダーシップ:西南戦争(官軍)が源流
→参謀が大事→「統帥権」の独立
→“日本の指導者は威徳を持たなければならない”:黙って部下を見守り、重々しく、堂々と→悪く働くとただのお飾りに
→責任を曖昧にする仕組み
①意思決定は参謀。しかし参謀は責任を取らなくていい。
②組織の名誉を守るため、下の人が責任をかぶるうちにうやむやに。
・リーダーの条件
①最大に仕事は決断にあり
②明確な目標を示せ
③焦点に位置せよ 権威を明らかにすべし
④情報は確実に捉えよ
⑤規格化された理論にすがるな=成功した前例にすがるな
⑥部下には最大限の任務の遂行を求めよ
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太平洋戦争時の日本の司令官・参謀などを具体的に俎上に載せ、あるべきリーダー像、あるべき参謀像を描き出す。6つの「リーダーの条件」を提示するが、特に目新しいものではない。戦史の紹介として楽しめば良い、というレベルの本かな。
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the type of Japanese leaders:
they always can not decide,not take responsibilities,and don't know about the actual work places
learn about those things from some of the Japanese leaders who were in WWⅡ,and know their tactics how to act in war.
近代戦争史と一緒に学べるので、これは読み物としても面白い
ぜひ海外の人にも読んでもらいたいなぁ
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武経七書 孫子、呉子、六韜(りくとう)、三略
虎の巻 六韜の虎韜の巻から派生
太平洋戦争 意思決定者がだれかわからない
陸大M15 海大M21年創立 長州陸軍、薩摩海軍
瀬島 小才子、対局の明を欠く
リーダーの条件
1最大の仕事は決断にあり
2明確な目標を示せ 山本五十六に欠ける
3焦点に位置せよ
4情報は確実に捕らえよ
5部下には最大限の任務の遂行を求めよ
愚将は強兵を台無しにするが、名称は弱兵を強兵にする
本田宗一郎
日本人はこうやるという理屈だけ知っていて実行しない。その点アメリカ人は違う、すぐ実行に映す
日本人は新しい機械を買うと、工場の片隅に大切にしまってあまりつかわない。そしてあまり使わない機械をいつも新しい機械だと思い続ける
古い伝統と歴史を持つ会社は必ず伝統を大事にする。しかし大事にしすぎると古い観念と技術が温存され、退歩するばかりとなる。昔のワクをはずさぬとパイオニア的仕事はできぬ
大原総一朗
新しい仕事は、十人のうち一人か二人が賛成した時が、始めるべきときである
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日本型リーダーシップの源流が戦時中の参謀重視の体制にあるという仮説に基づいた本
「組織にはあまりにも斬新で合理的な正論は邪魔でしょうがない。根回しできる人のことを政治力があるというが、それこそが日本型リーダーシップの残滓である。」
うーむ 確かになぁ
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太平洋戦争時代の参謀について、歴史を紐解きながらそれぞれの個性と役割を書いた本。悪名高き沖縄地上戦の参謀者、八原博道のことを初めて知った。日本が戦争に負けたのは、日露戦争の成功が忘れられずに、参謀まかせの太っ腹リーダーがもてはやされた結果、お勉強はできても戦術を知らない参謀によるところが大きいだろう。これは3.11の東電の原発事故も同様で、原発は絶対安全である、事故は起きないという神話のもと、安全地帯にいるリーダーが間違った指示を出し、(吉田所長はすごい)実際の対応が後手に回り、被害が拡大につながった。
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半藤さんの本なので予想はしていたが、タイトルは「ビジネス本」だが、「歴史本」とも言える。
それは置いといて・・・
先日読んだ『失敗の本質』より数段読みやすく、わかりやすかった。
特に第3章の参謀のタイプは実際に人物を挙げ説明。
わかりやすかった。
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戦国時代や太平洋戦争でのリーダーや参謀たちのエピソードをふんだんに交えて、「リーダーシップ」というものを分析しているで、歴史ものが好きな人には面白く読めるだろう。
しかし、今では時代も違うしなあ。後半になってくると、著者の主観や主張も入ってきて、おまけに文藝春秋にいた頃の「他人の活躍」を自慢げに語る部分が出てきたり、個人的にはなんか読みづらい本でした。
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リーダーシップという言葉は元々軍事用語だったようですが,現在においては,ビジネスや学校その他多くの場でそれを求められます。政治の世界では真のリーダーの不在がよく言われていますが,リーダーシップとは具体的に何なのか,僕はただイメージで理解していたことに気づきました。
ビジネスや政治の世界では真のリーダーが求められますが,学校では日本型リーダーの育成がなされてきたということです。わが国において第二次世界大戦まで戦争における指導者はお飾りで,実際に動く参謀が有能であればことはうまく運ばれるという考えのもと,現在の官僚につながる参謀をひたすら育成してきたということでした。
本書では,この参謀を日本型リーダーと呼び,つまり,日本は戦前より成績優秀者には自然とリーダーシップも形成されていると妄信して第二次世界大戦で失敗したにも関わらず,戦後も真のリーダーシップを勘違いしたまま現在に至ったということです。
本書では,第二次世界大戦の有名参謀を例に挙げ,彼らの致命的なリーダーシップの欠如を指摘し,真のリーダーシップとは何かを探っていきますが,教育システムを変えなければ日本に真のリーダーは生まれないのではないかと思いました。
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第二次世界大戦の時のことを中心として、リーダー論を語っていた。普遍的なリーダー論としようとしたが、今ひとつビジネスなどの一般的な環境にあわせられるかがわからない気がした。
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近現代史に著書の多い半藤氏によるリーダーシップ論。
とくに太平洋戦争時に実際に起きた事例とそれを起こした人物像に迫り、実際の証言を交えながら非常にリアルに表現されています。
深く考えさせられます。
このときにできてしまったリーダー像は、そのまま現代にも継続されてしまっているという、危険さを感じます。
冒頭で著者がいうように、リーダー不在なのは、国民の劣化だとすれば今後日本の将来は暗いものになります。
今回は戦史をとおしたリーダー像を紹介していますが、いわゆる今のリーダーたち、官民関係なく結果を出しているリーダーを著者はどう評価しているのか興味があります。
いずれにせよ、私たちはこの歴史から多くのことを学ばなければなりません。
310万人もの人が亡くなった太平洋戦争から教訓を見出す
リーダーの条件
①最大の仕事は決断にあり
上に立つ人は少なくとも自分で判断をし、自分で決断をする。必要欠くべからざる条件
②明確な目標を示せ
組織の目的を明確にし、目的に向かうための価値観を部下と共有し集団を引っ張る
③焦点に位置せよ
権威を明らかにすべし。リーダーは自分がどこにいるかを絶えず明確にする
④情報は確実に捉えよ
大事なのは、情報は自分の耳でしっかり聞くこと
⑤規格化された理論にすがるな
以前成功した経験にしばられない
<この本から得られた気づきとアクション>
・すべては経験として歴史はつながっている。日本の風土や気質もあるだろうが、過去の歴史は変えられない。だとすれば、過去の成功体験が一旦途切れた現代のリーダー論は変わっていないのだろうか。
・それとも、そのとき一度リーダー像ができてしまうと簡単には動かせないものか疑問も残る。今後とも考えていきたいテーマでもある。
・歴史を学ぶといろいろ考えさせられる。
・著者のいうとおり、戦争を無駄にすることなく、活かしていくべきだ。
<目次>
第1章 「リーダーシップ」の成立したとき
第2章 「参謀とは何か」を考える
第3章 日本の参謀のタイプ
第4章 太平洋戦争にみるリーダーシップ1
第5章 太平洋戦争にみるリーダーシップ2