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「日本型リーダーとは何か、その原型はどこにあるか、その弊害は何か、そして、望まれるリーダーのあり方とはどのようなものか」について、日露戦争や太平洋戦争を通して丁寧に説明した本です。
太平洋戦争の解説本のような中身になっていますが、リーダー論として書かれた本なので、その筋はしっかり通っていると思います。
著者は、すでに80歳を越えていますが、非常に読みやすいですし、文章の感性は、非常に若いように思います。
幅広い年代の人に受け入れられるものになっていると思いますし、いろんな人に読んでもらいたい本です。
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リーダーシップの本というよりは、太平洋戦史の本と言ったほうがいいような気がします。
近代史の一面が覗け、勉強になりました。
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http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166608805 ,
http://hon.bunshun.jp/articles/-/1185
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実はご実家で零戦の風防を作ってましたという、成る程な宮崎駿監督と本書の著者半藤先生が、煙草をバカスカふかしながら語らうという超贅沢な対談が、大好きなEテレの番組「スイッチ」で実現。本書との出会いは、その番組以前、大先輩からのリファレンスがきっかけでした。
凄く洒脱な雰囲気の半藤先生ですが、これはインタビュアーとして相当な数を軍関係者をはじめ歴史の目撃者に対して実践する中で「共感力」として鍛え上げられてきたものでしょう。
第二次世界大戦で日本が陥ったジレンマの構造、即ち、現場との乖離、参謀なる専門家的立場への過大な依存を浮き上がらせるのは、国内および米軍関連の膨大なデータとインタビューが成せるわざだと感じます。
私の祖父もそうでしたが、大戦への参加は、事実として彼の青春だった。本書のインタビューに出てくる戦艦搭乗員の皆さんの生き生きとしたお話は、それを思い出させてくれました。
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良いリーダーと悪いリーダーのうまくいく、うまくいかない確率がどうなのかが知りたいと思った。良いリーダーの失敗、悪いリーダーの成功も現実にはあると思う。そこだけ気になった。
しかし、我々の持つリーダー像がどこから来ているのか、どういう風にそれが継承されたのか、そのことを知りえただけでもこの本を読んだ価値はあった。また見聞きしていた人物のイメージが、やはりデフォルメ化されていたのかという理解を得られた。信じていた純粋なリーダー像を実在の人物に重ねていたけど、やはり現実はそんなに単純ではないのですね。
この本は会話ぽく人間味のある文章で読みやすく楽しく読めました。
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いわゆる日本型の組織運営、特にリーダシップの問題を太平洋戦争の失敗をもとに論じたもの。今の電機メーカーの崩壊と同じように感じるのは、日本の組織運営の考え方に欠陥があるのでは。
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いわゆるリーダー論というよりは、太平洋戦争時代のリーダーがいかにダメだったかを説いた一冊。
いわゆるリーダーシップ論を見たい人には不向きかも。
太平洋戦争に興味があり、かつその敗戦理由を明確に知ることがなかった自分にとっては、目から鱗の一冊だった。
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太平洋戦争からリーダーシップを学ぶ。二二六事件など気になることがいっぱいある。ほかの著作を読んでみよう。
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なぜ日本型がダメなのか?
→優れた参謀とは、
1.指揮官の頭脳を補うことができること
2.部隊の末端まで方針を徹底させること
3.将来の推移を察知する能力を有すること
リーダーたるものは直ちに簡潔に決断すべき
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半藤氏のリーダー論、というか旧日本軍を題材にした組織論は何を読んでも新たな発見があり面白い。日本軍のダメなところが何ら変わることなく現代の会社組織に引き継がれていると感じるのは、ウチの会社だけなのだろうか?
日本型リーダーシップは、神輿に乗る形式上のリーダーと、実務に優れ権力もあるが責任はない参謀のコンビが基本で、結局誰も責任を取らないシステムだというのが著者の主張である。自分の会社も正にその通り。だから危機に面した今も有効な手が打てないんだなって納得した。リーダーに責任感がなさすぎる。
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戦時中に活躍したリーダーを分類して、彼らの行動を詳細に検証するという趣向の本である。日本は敗戦しているわけだから、ダメなリーダーたちのオンパレードだ。この本でいうところの完璧なリーダー像をイメージすると神に限りなく近くなりはしないだろうか、そんな人は存在しないのだから個人に期待しすぎてはいけない。戦いに勝てる組織のあり方が問われているのである。
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第4章、第5章のリーダーの6つの条件は納得感あり。要再読
1.最大の仕事は決断にあり
2.明確な目標を示せ
3.焦点に位置せよ
4.情報は確実に捉えよ
5.規格化された理論にすがるな
6.部下には最大限の任務の遂行を求めよ
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ちょっと見方を変えれば、いまでもいろんな会社で繰り広げられていることが書かれており、日本人の変わらなさ加減にがっかりしてしまう。だいたい、この本で”悪い例”として挙げられている人のほとんどが戦後を悪びれもせず生き延びていることに驚いた。が、こうして本として学べる形で世に出ていることに感謝すべきだと思う。
結果が正しく評価するための論理的な思考ができていないために、「経歴に傷がつく」などといって隠蔽してしまう。間違いを正して一歩一歩段階的に前進していくという観念がないために、やみくもな前例踏襲か”斬新”と称した滅茶苦茶な戦法の、どちらも実効性のないやり方しか選べない。上に立つ人間は威徳を備えなければならない、が、上に立つ人間には威徳がある、にすりかわってしまい、本人も勘違いしてしまう。ただでさえも無責任な体制なのに、「参謀」という責任を取らない(構造上取ることができない)役割の人間がゲームをやるように計画も実施も決めてしまう。
丸山真男の『超国家主義の論理と心理(岩波文庫)』などとあわせて読むとさらに興味深い。
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購入。
第二次世界大戦での日本軍のリーダーを例に挙げて、リーダーとしてよい部分と悪い部分を解説する。
どのようなリーダーが理想か、ということを知りたい場合はがっかりする内容かもしれない。
ただ、それほど優秀ではない上司を部下がフォローする、という構造が当時すでに存在していたことが分かる。
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なぜ日本人はリーダーには泰然自若を求め、参謀を重要視するようになったのか。西南戦争、日露戦争を受けて、国家としてのリーダーのあり方を定める際に、その原型が作られたのだという。本書では、太平洋戦争における、愚将、名将の考え方、行動を具体的に取り上げながら、日本型リーダーの陥りやすい傾向を指摘する。太平洋戦争時のリーダーに見られた、学歴に由来する自信過剰、情報の軽視による無知蒙昧、逃避癖、無責任。これらは、リーダーに、至誠、礼儀、信義、気力、質素といった資質を求める傾向とともに、現代でも我々の発想の奥深くに根付いているのではないかという。
著者の長年に渡る昭和史についての講演のエッセンスをまとめた1冊ですが、新書ながら充実した内容。かの名著「失敗の本質」と同じテーマを、より分かりやすく解説した作品といっても良いと思います。