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ブレない警視長の竜崎の活躍を描くシリーズ第8弾。
事件自体は、途中から真相の予想もついて3分の2ぐらいのところで解決したので、どんでん返しがあるかと思いきや、そこからラストまでが竜崎の生き方を描いた秀作でした。
今回のポイントは、竜崎の家庭、特に竜崎を手のひらで操る素晴らしい奥さんにスポットライトが当たっていたように思います。
もう一つの自分としてのポイントはタイトルに仄めかされているように思った転勤の有無でしたが、ネタバレしますと次回に持ち越しなので、肩透かしを食らった気分です。
周りのキャラも立っているし、このままの方が所轄物語としては面白いかもしれませんが、竜崎の生きざまの物語なら、様々な立場において、ブレなさのすごさを描いてほしいと思います。
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シリーズもこれだけ続くとマンネリ化は否めない。
発生するストーカー事件も、目を見張るトリックではないし、追加されたキャラクターである、少年係の女性刑事と、ノンキャリ方面本部長どちらも個性が薄っぺら。
事件よりも、竜崎大森署長が飛ばされるかどうかが重要視された話となっている。やはりこのまま大森署長のままでは、話に広がりが無いと考えているのだろう。
しかし次に異動したところで、面白くなるかどうか・・・
伊丹刑事部長も出させるとなると、本部しか異動先は無いが。
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安定の今野敏の「隠蔽捜査」シリーズですね!でも、もはや隠蔽捜査というタイトルは関係なくなっているような気もしますが。主人公である大森署長の竜崎を中心に、同級生の伊丹や戸高などとの絡みが良く、スピード感のある展開で読みやすい内容にあっという間に読了してしまったのでした。
竜崎の隠蔽とは無縁の物事の本質に基づいた合理性や原理原則を貫く姿勢は爽快ですね!
続編が待ち遠しい作品です!
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大森署管内で発生したストーカーによる女性連れ去り事件。犯人は猟銃を持ち、女性を人質に立てこもる。機動隊とSITが投入された緊迫の現場で事件は思わぬ局面を迎える・・・
竜崎伸也はぶれない。シリーズ8作目に至っても、彼のスタンスは不動だ。
周りとの軋轢もなんのその、原理原則を重視し、合理的に物事を進めることを第一とする。
彼に建前はない、常に本音。常に本心。
そして、命令したら現場に任せ、一切の責任は自分でとる覚悟を持っている。
「そんなことは理想論で、実際にはできないよ」という人もいる。確かにそうかもしれない。でも、隠蔽捜査シリーズを読むときだけは、そんな薄汚れた現実から離れて、正論を貫く竜崎節を聞いてスカッとしたいのだ。
そして、また明日から、ままならない現実の世界へと足を踏み出していくのだ。
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竜崎シリーズ第六弾。今回のテーマは捜査の指揮権でしょうか。細分化された警察組織に一石を投じているようにも見える。
相変わらずの安定感だが、安定しすぎて逆に物足りなくなってきた。これは所轄の署長として円熟してきたが故の落ち着きからかしら。もう少し尖がってピリピリしてた頃の方が緊張感があって好きだったけど。
肝心の事件ですが、今回はストーカー絡みの殺人。事件の全貌が見えない中、あらゆる可能性を考慮して対処にあたるが、その過程で複数のチームが動くこととなり、主導権争いに竜崎は巻き込まれる。原理原則を大切にした、切れ味鋭い諸問題への対応こそこのシリーズの醍醐味。今回もブレない男・竜崎はやってくれます。
竜崎の生き様で作品全体を分厚く肉付けしてあるが、事件そのものは短編向きでショボさは否めない。事件の謎解きがメインではないとは言え、ちょっとは期待している私のような読者には肩透かしが寂しかったりする。でもって上役のキャラがわかりやすいので、終盤の展開は「やっぱりねー」で終わり。
そろそろ異動のタイミングじゃないですかー?
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初読。図書館。竜崎署長のぶれのなさは相変わらず抜群で、安心して読める。またもや新たな信奉者を増やしてるし。野間崎管理官なんか過去の言動がウソのように竜崎信奉者として脇を固めている。家族の関係も円熟してきた感じで微笑ましい。娘のこじれた恋愛をそんな風に解決するなんて、とてつもないお方です。昇進する竜崎を見たいような、まだまだ署長としての活躍を見たいような・・・。心穏やかに次の作品を待てる楽しいシリーズです。
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変わり者の竜崎大森署長が、事件現場へ出向き、警察規律に逆らいながら、事件を解決に導く、隠蔽捜査シリーズの第6弾。
何故か事件解決の重要な活躍をする、戸高刑事とコンビを組む、根岸紅美刑事の今後の活躍が楽しみです。
竜崎署長は、今回も一杯ハンコを押してました。
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自分の責任の範囲、指揮権をわきまえいつも合理的に判断し実行する竜崎署長。小者には腹も立たない。こんな風になれたらどんなにいいか。国民のために全力を尽くし職務を全うするその姿勢が現実にあるならそれほど素晴らしいことはない。
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隠蔽捜査6弾。首を長くして待っている数少ないシリーズ。原則を重んじ貫き通す。道理には地位の上下にかかわらず耳を傾け不合理には気負わず自然体でモノ申す。今回はストーカー事案をはさんで方面本部長と対決する。本人に対決している意識がないのが笑える!シンプルに考え判断し任せるところは任せる。理想的な上司で,こうありたいもんだと自戒。
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シリーズ第6弾。あいかわらずの「鉄板」です。タマもそろってきたことだし、再ドラマ化なんていかがでしょうか?
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大好きな隠蔽捜査シリーズ
本音と合理的な考えで常にぶれない姿勢が格好いい。最後の監察でのやり取りなど思わず入り込んでしまう。
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ストーカー対策チームを大森署内で編成していた矢先、管内でストーカー絡みの殺人事件が発生した。最善の策で事件解決に当たろうとするが…。
竜崎の「合理的」思考で事件はもちろん家庭内の問題もバサっと切り抜けるところが爽快。
竜崎の奥さん、回を重ねるごとに器の大きさが表れてる!
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今回も面白かった。いつも同じパターンといえば、そうなんやけど、原理原則を通す竜崎の姿勢は気持ちが良い。
「小者には腹も立たない」とか言うてみたい。
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警察がストーカー対策に追われるなか、大森署管内で連れ去り事件が起こる。その過程で殺人も起こり、事案は緊急性を増す。そんななか、捜査の主導権を巡り、方面本部長が竜崎を敵視してくる。
徹底した合理主義者の竜崎のぶれなさと、それが貫かれる一種の勧善懲悪めいた筋立てが心地よくて、つい読んでしまう。竜崎はこうあってほしい理想の上司だ。
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久しぶりの「ザ・竜崎」でした。
前作は外伝だったため、物足りなかったのです。
あいかわらず指揮権だの縄張りだのと、権力争いに暇ない警察組織。
そんな中、竜崎は今日もたくさんハンコ押してます。
合理的がモットー、
たてまえと本音、それを上手く(ずるく?)使い分けることなく
原理原則を貫くブレない男・竜崎。
「小物には腹も立たない」痺れます。
でも、そんな竜崎も、冴子サンには敵わないんですよね。ふふっ。
私の場合、困ったことに、この朴念仁さんが好きすぎて、
事件の内容よりも彼の行動にばかり目がいってしまうのです。
少し反省です。
そろそろ大森署から移動になるのでしょうか。
それはそれで、楽しみなような、さみしいような…。