投稿元:
レビューを見る
隠蔽捜査シリーズ。
シリーズが続くと、マンネリ化して飽きてきたりするのだが、本シリーズの竜崎署長に関しては逆に安定のブレなさ加減が気持ちいい。
次作以降には異動もあるのだろうか。大森署への異動当初はギクシャクしていた署員たちともいい雰囲気になっているので、もう少しこのメンバーでの話も読みたい気もするし、新たな展開も楽しみな気も。。
どちらにせよ、次が楽しみなシリーズには違いない。
投稿元:
レビューを見る
待ちに待ったシリーズ最新作。
竜崎と妻冴子との、朝の会話の導入部から一気に「隠蔽捜査」の世界にはまり込む。
竜崎の家庭での言動も、このシリーズの薬味となり、魅力の一つになっている。もちろん冴子も、このシリーズには欠かせないキャラクターとなっている。終盤、冴子が啖呵(?)を切る。
「警察官に異動はつきもの。・・・地方への異動が怖くて警察官僚の妻なんてやってられないのよ。こっちはいつ何時でも覚悟はできているの。」
あの竜崎にしてこの妻冴子あり。
何ともいい難い夫婦の妙、ほほえましさ(?)に思わずニヤリ。
期待に違わぬ面白さに、読み終えるのが惜しい。そんな気にさせる作品にはなかなか出会えないものだが・・・
今回は、ストーカー問題(これもタイムリー)が発端となって、事件に発展する。
事件と同時に、竜崎の娘美紀にもストーカー問題が立ち上がる。
内に外に、公に私にも、しかし原理原則を重んじる竜崎の立ち位置は少しもブレない。
そして、一件落着かと思いきや、題名ともなっている問題が立ち上がる。
竜崎の言動を借り、現状の悪しき警察体質を白日の下にさらすのも、このシリーズの魅力。例えば、警視庁本部に言われたことをどこの方面本部が早く実行するか、そんなのは小学生の競り合いに等しい、と喝破する。
返す刀でマスコミに対し、言葉尻を捉え前後関係を無視して糾弾する日本のマスコミの現状を、ジャーナリズムではなくセンセーショナリズムだと、苦言を呈する。
竜崎の言動はいつも小気味いい。
この作品で、根岸紅美という魅力的な女性警察官が登場し、戸田とコンビを組むが、今後この二人の活躍の場面が期待できそう。
投稿元:
レビューを見る
変人キャラの警察官僚、竜崎伸也
シリーズ8作目、今回は推理モノ的なところも
あって先が気になり、止まらない。
このキャラは飽きないんですよね。
投稿元:
レビューを見る
竜崎さん、相変わらずブレない!
でもシリーズを重ねるごとに少しずつ変化してきているし、戸高や野間崎もいい味を出してきているし、本当にキャラクター設定が秀逸。ドラマ版の配役で映像を想像しながら読み進めてしまいます。
もうしばらく大森署長の竜崎を見ていたいと思いつつ、別の立場で変人ぶりを発揮するのも見てみたい。そう思わされる回でした。
投稿元:
レビューを見る
隠蔽捜査シリーズ。もう本編だけで、6作になるのに、2作目から舞台も登場人物もほぼ変わりなく、何年経っている設定なんだろう?と疑問に思いながらも、竜崎の変わらなさに、ほっとする。今回は大森管内で発生した誘拐事件を軸に、ストーカー対策や方面本部長との対立が描かれる。方面本部長との対立で、特別監察を受けることになっても、ぶれない竜崎。今作のタイトルから、今回こそ、窮地に追いやられるのかと思ったけど、窮地に立っても変わらない竜崎はやっぱりいい!
投稿元:
レビューを見る
安定の竜崎。そろそろ異動も避けられなさそうだけど
野間崎もすっかり落ち着いたし、単独行動しがちな
戸高に相棒も出来たし、大森署は安泰か。
後任にムダなやる気のない署長が来てくれれば御の字。
しかし、子育てにはすっかり失敗しているなぁ。
忠典くんは人生設計を一度じっくり考えるべきだと思う。
投稿元:
レビューを見る
「でも、その弓削という方面本部長には腹が立つわね」
「いや」
竜崎は寝室に向かいながらいった。「小物には腹が立たない」
投稿元:
レビューを見る
相手が誰だろうが、どんな場面だろうが、決してブレない。
ビールは必ず350ml缶を1本!
次あたり、どこか移動するのか?
投稿元:
レビューを見る
今回は大森署管内で起きたストーカーによる略取・誘拐事件とそれに関連した殺人事件を解決する中での様々な出来事。大森署に設置された指揮本部に何時ものように伊丹刑事部長が登場し竜崎とのやりとりが愉快。今回初登場の野間崎第二方面本部長の上司にあたる弓削方面本部長とのやりとりも愉快。ストーカー対策チームの根岸巡査も今後いっぱい登場して欲しい
投稿元:
レビューを見る
いい。やっぱりいい。
竜崎、いい。
合理性を何より重んじ、正論をどこまでも貫き通す。
管内で発生したストーカー事件にも、身内に降りかかったつきまとい事案も、正攻法で臨む。
組織のしがらみも、家族ならではの迷いもバッサリ。
そして、いつしか反目していた人間も惹きつけてしまう。ラストに、これまたカッコいい人物が出て来て痺れまくる。
投稿元:
レビューを見る
竜崎署長の隠蔽捜査シリーズの第6弾。いやあ、変わらなくて嬉しくなる。野間崎さんもすっかり懐いた(?)なあ~
杉本哲太と古田新太のやり取りをまた見てみたいものだ。
投稿元:
レビューを見る
ブレない警視長の竜崎の活躍を描くシリーズ第8弾。
事件自体は、途中から真相の予想もついて3分の2ぐらいのところで解決したので、どんでん返しがあるかと思いきや、そこからラストまでが竜崎の生き方を描いた秀作でした。
今回のポイントは、竜崎の家庭、特に竜崎を手のひらで操る素晴らしい奥さんにスポットライトが当たっていたように思います。
もう一つの自分としてのポイントはタイトルに仄めかされているように思った転勤の有無でしたが、ネタバレしますと次回に持ち越しなので、肩透かしを食らった気分です。
周りのキャラも立っているし、このままの方が所轄物語としては面白いかもしれませんが、竜崎の生きざまの物語なら、様々な立場において、ブレなさのすごさを描いてほしいと思います。
投稿元:
レビューを見る
シリーズもこれだけ続くとマンネリ化は否めない。
発生するストーカー事件も、目を見張るトリックではないし、追加されたキャラクターである、少年係の女性刑事と、ノンキャリ方面本部長どちらも個性が薄っぺら。
事件よりも、竜崎大森署長が飛ばされるかどうかが重要視された話となっている。やはりこのまま大森署長のままでは、話に広がりが無いと考えているのだろう。
しかし次に異動したところで、面白くなるかどうか・・・
伊丹刑事部長も出させるとなると、本部しか異動先は無いが。
投稿元:
レビューを見る
安定の今野敏の「隠蔽捜査」シリーズですね!でも、もはや隠蔽捜査というタイトルは関係なくなっているような気もしますが。主人公である大森署長の竜崎を中心に、同級生の伊丹や戸高などとの絡みが良く、スピード感のある展開で読みやすい内容にあっという間に読了してしまったのでした。
竜崎の隠蔽とは無縁の物事の本質に基づいた合理性や原理原則を貫く姿勢は爽快ですね!
続編が待ち遠しい作品です!
投稿元:
レビューを見る
大森署管内で発生したストーカーによる女性連れ去り事件。犯人は猟銃を持ち、女性を人質に立てこもる。機動隊とSITが投入された緊迫の現場で事件は思わぬ局面を迎える・・・
竜崎伸也はぶれない。シリーズ8作目に至っても、彼のスタンスは不動だ。
周りとの軋轢もなんのその、原理原則を重視し、合理的に物事を進めることを第一とする。
彼に建前はない、常に本音。常に本心。
そして、命令したら現場に任せ、一切の責任は自分でとる覚悟を持っている。
「そんなことは理想論で、実際にはできないよ」という人もいる。確かにそうかもしれない。でも、隠蔽捜査シリーズを読むときだけは、そんな薄汚れた現実から離れて、正論を貫く竜崎節を聞いてスカッとしたいのだ。
そして、また明日から、ままならない現実の世界へと足を踏み出していくのだ。