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「単なる自伝」でもなく、「成功への道」でもない。
一気に読むべし。過去と未来が全て繋がる。
少しづつ読んで後悔した。
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かこさんの生い立ちが書かれたエッセイ。「死に残り」と表現されているが戦争に行き損ね、それまで疑わずに軍人になろうとしていた考えを恥じ、どう生きるか考えたすえにたどり着いたという絵本作家の道。お嬢さんにとってみれば良き父ではなかっただろうが、今尚子どもたちに愛される絵本を残したのは国の財産だ。「先に生まれ、失敗などしてきた先験者として」見取り図を後世に残そうと貪欲なまでに知ろう、伝えようとする姿がそこにある。
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子どもの生きる力
本質を追究する力
大人は子どもを馬鹿にしすぎていないか
大人の生き方が問われているのかも
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ちっちゃい時に大好きだった、からすのパンやさん。
大人になって、その絵本を描いた大人の生い立ちや、そこに込められた思いを、大人の目線で知ることができる。大人になるのも悪くないと思える体験のひとつ。
かこ先生の、子どもに対する敬意をひしひしと感じました。セツルメント活動をされていたのは知らなかった。
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数多くの絵本を描いたかこさんが、その半生を幼少時からつぶさに振り返る。里山を駆け回り、戦争に突き進む大人社会を映して遊び、しかし子供ながらにその暗さを感じてもいた。
19歳で敗戦を迎え、きびしい時代を生き抜いてセツルメントにたどり着くかこさんの、強い意思や色々なことについて"自分の頭で考える"気性が、文中にぎゅっと詰まっている。
"物尽くし"の手法について、「自分が世の中の中心だとはとても思えない」、でも「端っこも世界なんだ、そう言いたいんだと思います」と書いているのが、たくさんの子供たちと接してきたかこさんらしい答えだなと思う。
ペンネームの由来にもインク代の節約という戦時の影があるが、戦争そのものについての絵本を描いておられたら、どんなものになったのだろうか。
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絵本作家の かこさとしさん。
敗戦で、一度死んで、そしてもう一度生きた人。
子どもとの関わり方が今の理想と少しもズレない。
かこさんは、科学絵本も書くからなんでかなぁと思っていたけど、そうか、世界と子どもをつなげるためなんだな。見取り図か。
二足の草鞋を履くためには、どちらも120%。
お父さんとの関わりは、酸っぱい気持ちになる。きっと今でもそんな親子はいるよね。私もそうかも。子どもは何も分かってないフリをして、親を喜ばせようとしてる。
だるまちゃんはどんな話だったかな?もう一度読もう。
子どもを分かったつもりになったら、もう一度この本を読みたい。
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かこさんの思いがダイレクトに伝わってくる。やっぱりこの人のことは信じていいんだな!子どもの時にはかこさんの本には出会えなかったが、子どもに勧めたい本として選んできてよかった。この本は自分の子どもにプレゼントする。
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職場が高齢者介護施設なせいか、大体の方が戦時中に青春を迎えた方が多くいらっしゃる。皆様、明るくお話をされているのだが、これもまた時間を経たからこそ明るく話せる内容になったのかと思えてきた。
本作でも、かこさとし氏の人生がずっしりと語られている。けれど、重苦しくはない。こどもたちが自分に教えてくれたのだと優しく伝えてくれている。私も、高齢者の方に教わっている最中なのだと、まったく違う方向ながらそう考えてしまった。
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戦後激動の日本を生き抜いた人生の大先輩のお言葉、胸に刺さるものがたくさん。私は常識の通じない子どもが苦手で小学校の仕事から手を引いたけれど、常識なんて大人の価値観にはまらないのが子どもなんだと気づいた
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かこさんの考えに迫りたくて購読。2019年の、いやこれまでに読んだ本の、5本の指に入る名著だ。
閉店間際の本屋でよくぞ手に取った。私。
かこさんの生い立ち、なぜ子どもの絵本を描くようになったかが、よく分かった。
そこには、戦争を境に掌を返すように態度を変えた大人への不信があった。
以下、特に心に残った言葉
・幼少期には、自然に触れて生活するのがいい。 それも大自然というより小自然、子どもの力で何とか処理できる程度の。
・これまでの僕は昭和20年で死んだのだ。ここから先は余生である。自らの誤りを償わなければならない。
・子どもは、世界の実体、成り立ちを知りたがっている。でもその糸口を見つけられずにいる。
・君が持っている、ものすごい鉱脈はそれだよ。とその子の生態を見極め、先達としてうまく導いてあげられないか。
・自分がどんな場所に生きているかを抜きにして、人間が描けるのだろうか。
・子どもからは、無言でこう問われているのだ「これから自分はどうやって生きていったらいいのだろう。お前はそれを知っているのか。少しぐらいは伝えてくれ。」
・見取り図を描くこと。子どもたちに、物事をどう理解していくかの手がかりとなるものを手渡す。
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生まれ育った武生の町で触れたゆったりとした自然と、子供の頃の想い出。
家族と一緒に東京に移り住んでからのこと。
大学生の頃に敗戦を体験し、今まで信じていた大人たちが信じられなくなる。
信じられるのは、これからの日本を担っていく子供たちだけだと思ったそうです。
「だるまちゃんとてんぐちゃん」や、数多くの科学絵本を世に送り出した加古さんが、どのようにして絵本作家への道をたどったのか、この本を読んで、加古さんの子供たちへの強い思いに胸を打たれました。
私たちが大人であるということ。子供たちに次の世代の橋渡しをしなければいけないということ。
私たち自身もこれから考え直さなければいけないことが沢山あるように思います。
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今からお父さんお母さんになる人、子どもと普段接するお仕事の方にはおすすめできると思う。当たり前すぎることを書いてくれているのだけど、絵本作家としてかこさんがどのような経験をしてきたかという体験談に裏打ちされているので、その当たり前のことすら説得力を持って伝わる。
あとは副業始めたいなぁという人にもおすすめ。
↓以下自分用メモ↓
【みそっかすというルール】
子供には子供同士の世界があって、年長の子が年少の子の世話をするときに、うまくまとめるにはやっぱりそのための才能がいると思います。
自分より弱い者、幼さゆえに能力が劣っているものとどうやったら共存できるのかを、ちゃんと考え、配慮して、その上で自分たちも楽しもうとする。共存共栄、互恵共有の世界なんです。
そういう中で学んだ事はきっと社会に出てからも役に立つはずで、今の子供たちがそうした機会を持てないままでいるとしたら、非常にもったいないことだと思います。
子供と言うのは、自分たちと年齢が近い、大人と子供の中間位の年長の子から、1番何かをもらうことが多い。それは仲間でないと対応しない、見せない一面があるからで、家族でもできない何かをそこから得ているのです。
→子どもへのまなざし でも書いていた、子ども同士でしか学べない関係性がある。家族という関係から、外にあえて出すことは、子どもにとって有用であるといえそう。
★自分には保育園に預けることを戸惑う日がきっと来る。そんな時はこの一文を読み返すことにしよう。
娘が安心して遊べるコミュニティを作ってあげるためには?保育園は勿論だけど、他は?親である自分自身が、良質なコミュニティを有していることは、お金に換え難い大きな資産といえる。
【かこさとしですらメモ魔だった】
「ぜひ記録を残しておきなさい。その子供会のことをよくメモすること」
なぜするのかと言うのは、何もおっしゃらなかったけれど、僕は、この啓示に従ってそれからできるだけ記録を残すようになりました。
子供たち一人ひとりの反応や、ありきたりの感情や行動を、箇条書きでどんどんメモしてきました。
ときには似顔絵を描き、そこに、例えば「けんちゃんは、黙っているけれど、よく年少の子供たちの世話をする」とか、とにかく細やかなことから、こちらへの願い事まで書き連ねました。これが、僕の人間観察のやり方を、非常に鍛えてくれたように思います。
書くことで人はよく見る。よく観察して、その理由や裏面を分析しようとする。かくして、僕はメモ魔になりました。
→書く ということは、よく見るということという記述にハッとした。メモの習慣があると、書くことを探すから、細やかなことを見落とさなくなる。
★メモの習慣は続ける。こんなこと書いていいのかな〜というためらいは捨てる。頭の中に湧いたことはすべて言語化する癖をつける。
【何十年後にも揺るがない基盤事項…見取り図を、子どもに伝えるようにする】
「川」を刊行したのは昭和37年のことで、ちょうど公害問題がクロ���ズアップされだした頃だったので「そのことを絵本に盛り込んではどうか」と言する人もいました。確かに、川の汚れは当時の時事的な問題であったけど、子供たちは、この先、何十年も生きていくのだから、今、見えている結論を押し付けるだけではすぐに役に立たなくなってしまうでしょう。
絵本と言うのは、その時点でのメッセージを伝えるための道具では無いのです。
僕が伝えたかったのは、川のもっと本質的な基盤事項でした。
未知のものを理解しようとしたときに、言葉や文字だけで理解させようとしても、しばしば無理が生じるけれど、図を書くと理解しやすくなる。
大切なのは、物事をどう理解していくか、そのプロセスを共有できることです。
そのために、人間というものを、難しい言葉ではなくわかりやすい図やグラフにして表現したい。「見取り図を描く」と言うのは、つまり、そういうことです。
→かこさんが、カラスのパン屋さんなど、ものづくしの絵本を描いてきたことと、この基盤事項を伝える姿勢は、無関係でないように思う。うまく言えないけれど。
あくまで、選び取る主体は、常に子どもの側にあるというスタンスなのだという点で共通しているのかもしれない。
★基盤事項を伝える、見取り図を伝える というのは、ものすごく難易度の高いこと。自分自身がその物事をほんとうに理解していないと、それはできない。
かこさんは結局「経済と戦争はリンクする」ということを伝えるには時間切れでこの世を去ってしまった。
自分も何かを分かった気にならないこと。子どもと同じような目に立って、「は?なんでなん?」と疑問を持つ。
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加古さんが子どもに優しく語るように書いてくださってるので、とても読みやすい。戦争を経験してきた方のお話はなかなか直接聞けないので、貴重な経験になった。加古さんは子どもの成長する力を信じることをとても大切にされていて、心に刺さる言葉が沢山あった。
仕事や子育てに煮詰まったときに再読したい。
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からすのパンやさんが大好きで、子供もお気に入りの一冊。
かこさとしさんの子供達へのメッセージがとても素敵でした。
ご自身の子供時代のこと、戦争の経験を経てこれからを生きる子供達への思いと未来への希望と、親として何ができるかということ。
子育て中の私にとっては子供達への見方が変わりました(笑)
子供とは侮ることなかれ。するどい感性を持ち、時には周囲や自然の変化に敏感で、とても自分に素直な存在なのだと。
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子供たちは意外と大人のことを
しっかり見てるんだなー
子供に自分の考えを押しつけず
子供さんたちは、自由な心で好奇心をもって
生きる喜びをもって
のびのび楽しく育って欲しい