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オウムがやっちまったであろう事件の家族としての彼女なりの検証というか意見を期待していたが、終始父への思い。彼女の思いは、彼女の心の中に入らないと本当の気持ちは分かりません。そんなことは現実的に無理。そのせいなのか、次のページへの期待(?)を持たないままなんとなく最終ページを迎えました。
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◆PRESIDENT ONLINE 著者インタビュー
http://president.jp/articles/-/16875
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久しぶりに一気読みをした一冊です。著者が本当に麻原彰晃の娘なのかと疑いたくなるくらいしっかりとした内容でした。ニュースには決して現れることない体験談は特に当時何があったのかを改めて考えさせられます。著者は数多くの裁判を経験しておられ、自分の弱い立場を司法の場で戦う姿勢にはとても感心しました。普段変哲のない生活をしている人間には決して理解することできない苦しみの中で生活している姿が書かれています。
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「基本的人権」
この本を読んでいるあいだ、この小学校の社会科で習うはずの言葉が、何度も頭を横切って仕方がなかった。著者は、最低限の人権も認められずに、その半生を生きてきた。
もちろん著者には、その生育環境や境遇から、世間知らず部分もあったのだろう。しかしそれとて、責任のすべてを本人に着せることは正しいとは思えない。
また、この本の内容に、もしも多少の誇張や保身が入っていたとしても、それは別問題だ。
こんなことが、あっていいのか?
ネット上に散見される出版に対する非難も、大方は的はずれだ。
オウム事件の責任は、もちろん厳しく問われるべきだ。だが、問う相手はこの著者ではないだろう。著者には、(おそらく)責任はない。謝罪しなければいけないのは、この著者ではない。
著者を攻撃している人の頭のなかは、子どもの「エンガチョ」の発想に近い。いじめっ子の思想。極めて幼稚だ。そして、危険だ。
そんなことを理解しない日本の社会は、まだまだ社会的な成熟度が、相当に低いと言わざるをえない。
非常に野蛮だ。
(話題がズレるが〔いや、本当は深くつながっているのだが〕、知性のない政治家たちによって憲法を後退させる議論が進もうとしているのも、むべなるかな)
心から思う。
著者が一日も早く、「ふつうに」行きていけるようになりますように。
そのような進んだ日本社会に、一刻も早く成長していきますように。
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人は生まれを
選べないので
この人も苦労したんだなあとは
思った。。
けど、父親の弁護してるあたりが
わからんでもないけど
怖いなーとも思った。。
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地下鉄サリン事件から20年。1995年には阪神・淡路大震災もあり、そして個人的には息子も生まれ、とても忘れられない印象的な年。
オウム真理教の事は当時も沢山ニュースを見ていた。
なんなんだろう?この人たちは何がしたいんだろう?選挙にも出たりして日本を自分たちの思い通りにしたいのだろうか?
とにかく宗教とは恐ろしいものだと認識した。
その麻原の三女が本を出すという事で、とても読んでみたいと思った。
三女にはとても優しい父親だったようだし、彼女も父親が大好きなようだ。
やはり人は集団になると冷静じゃいられなくなるのだろうか?
彼女も今まで生きてくるのに尋常じゃない毎日だったろう。
過去は消せないし、これからも言われ続けるだろうけど、負けずに生きていって欲しいとは思いました。
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オウム事件にまつわる知らなかったことが書かれている。麻原彰晃の娘として生まれたばかりに翻弄される人生は不条理としか言えない。家族も解体し、教団もバラバラになり、父も精神障害を抱えたまま死刑囚となり。そんな逆境の中でボロボロになりながら耐え忍ぶ筆者に同情する。この著書を機にオウム事件とは何だったのか振り返ってみたい。そして上祐はいけ好かないやつだという感覚は当たっていたようだ。
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ジャンルで言うと宗教の括りに入るのでしょうけれども、私は手記だと考えるのでカテゴリはノンフィクション。
生まれながらに宗教世界に染まるというのはこの手記を読んでも想像を絶します。親が教祖って…しかもあの麻原…
私自身も親が入っていたばかりに激しい宗教勧誘に巻き込まれて(オウムではありませんよ)大変な思いをしてきた時期がありますが、本文中にもあるように相手がよくなるようにと宗教的善意で来られるのでどう断っても「不幸な人扱い」されてしまい心から迷惑でした。
宗教的善意ほど押し付けがましく上から目線で自分勝手なものはありません。
この方は今もこの宗教の関係者からは全ての縁を断ち切れていないのでしょうけれども(そして完全に断絶することは出来ないでしょうね)、生い立ちを考えたらよくここまでの客観的立場にたどり着けたな、と思います。
「世界中を敵に回しても」という言い回しがこの人の場合は本当に当てはまってしまうのだな、ということに驚いてしまいます。
どんな父親であっても、この人にとっては優しく唯一の心から愛する人間であり、生きる支えだったのだなということがひしひしと伝わってきて悲しいですね。
一般的な立場から見ると鼻白むような記述も確かに散見されますが、それもよく自覚した上で自分のありのままの考えを記述されたのだろうと思います。
この人も書かなければこれからの人生を進めなかったのかなと思ってしまいます。
四女の方の手記も以前読みましたが、今覚えていない…
その時現在の顔写真はさすがになかったように思いますが…顔を曝す、生き方を曝すというのは相当の覚悟が必要だったろうと思います。表紙のインパクトはすごいです。伝わってくるものがあります。
これからもいろいろなものと闘っていかなくてはいけない人生、生き難いでしょうけれど生きてほしいですね。
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あまり読みやすい文章ではないけれど、それだけに、この人が自分自身の言葉で綴ったものなのだなと思える。どんな子供にとっても親の存在は(良くも悪くも)大きいはずで、彼女がすごしてきた時間を思うと複雑な気持ちです。
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生まれてくる時に子供は親を選べないがために、境遇で苦労したんだなと思った。彼女が普通の家庭に生まれていたらと思うと、そんな彼女に対して責任をというのも、彼女を追うこともどうかとも思った。彼女にとってどこの親子とも変わらない父親は父親なんだと思う。でも宗教性の部分では異様さを感じ怖いなと思ったし、団体が起こした事件に関して心情を具体的に記述されていない部分に関しては疑問に感じた。
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オウムサリン事件、私が小学生の頃だった。なんとなく覚えている。その後、教団関係者が逮捕される、逃亡している、裁判、判決、など、テレビの報道を通して知った。「麻原の子供が大学入学を拒否された」というニュースは覚えている。「まぁそういうこともあるだろうな」と思った。
思っただけで、全く考えなかったなぁ、それがどういうことなのか。
この本は、1人の女性の物語。自分自身と向き合って、戦って、模索して、傷ついて、それでも生きようとしている1人の人の物語だ。
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麻原彰晃の三女・アーチャリ―の手記
麻原の娘というだけで世間から冷たい目で見られるのはかわいそうな一面もあるが,内容は教団(特に父である教祖)に一方的に肩入れした無いようになっていて,共感できる部分は少ないな。
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これほど困難な人生を、気丈に乗り切ってきた、この人は、本来、非常に頭の良い人ではないかと思う。
これほど難しい立ち位置に立たされ、自傷行為を繰り返し、世の中に絶望したり世の中を怨んだり、恐怖に怯え、裁判を闘ったりしながら、ここまで道を踏み外さず、全うに生きてるところが、すごい。
もし、オレが、同じ状況に立たされていたら、とっくに気が狂ってるか、犯罪者になっているか、自殺しているか、破滅していただろう。
女は強い。
たとえ親が凶悪犯でも、その子供はまた別の人格なのだから、本人が犯罪を犯さない限り、その人の権利を侵害する理由はどこにもない。
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あれから20年当時子どもだった著者の半生記。
オウムに関係があったり、思い入れがあれば別の感想になるはずであろうが、被害者の方には特に不謹慎かもしれないが非常にユニークで小説では書けない面白い本。
不運な生い立ちとしか言いようがないが、家族であることの大切さつらさ、社会の生きにくさに直面しつつも、前向きに生きていきたいという女性の今までの記録。親の影響や責任は重いということをまたそれを超えた人のつながりが重要であるということが再認識させられる。
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上祐や野田の本を読んでいるとウソばかりに思えるが、ウソを書いているというより彼女の主観ではこうだということなのか。