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どこか北方民族のような、アイヌの伝承に出てくるような、不思議な世界が舞台。
何にでも姿を変えることができる存在、自我が芽生えたら一体何になるのだろう、何と呼べば良いのだろう。
第1話、極寒の地に一人残された少年と狼のお話で泣きそうになる。今後のストーリーによっては名作になりうる予感で期待大!
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試し読みではわかりにくいかな、という印象を受けました。一巻全て読むとすんなりとストーリーを理解できます。
主人公は何者でもない状態からはじまり、そこから出会う様々な存在から選び取っていきます。主人公がどんな存在から何を選び取るのかが、この話のテーマに関わっていくのだと思います。
表情や数少ない言葉から色んな想像が膨らみます。漫画ですが、行間を読んでいくような作品です。
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聲の形の作者だと知らずに購入し
最初は狼のジョアン(球)??
名前も知らない少年が2人で旅をするお話かと
思っていました
ですが、少年の死により、少年の体に狼がなることで、生まれ変わり
何もわからない状態でストーリーが始まります
自分を獲得していく物語です
色々な感情、言葉、しぐさなどを覚えていく
球の成長が楽しみです
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ものを写し取る側の〝球”は、今のところ一切の感情がないわけなんだけど、これが感情を持ったり自我が芽生えたりしたらどんな物語が展開することになるんだろう。〝球”を投げたのは神か?異星人か?
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第1話が絶望感凄いです。私は此の手の誰もいない中1人的な設定が苦手なので、これからどうなるのか、二巻を読めば恐怖から解放されるのか早めに二巻を買おうと思います
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もし、1話目を雑誌の中の短編の一つとして読んだとしたら、アンケート葉書に「続きは描かれないのですか?描いて欲しいです」と熱望してしまうだろう。1話目だけで秀逸な短編として読めてしまう。
極寒の地の中に在る小さな集落に、たった一人で生きている少年。楽園を求めて旅立った村の住人が「次の地」の朗報を持って帰って来ると信じている。彼は、旅立てない年配者の世話をするために村に残されたようだが、それも5年前の話。5年前、彼はまだ子供だった筈だ。恐らく彼には「親」がいなかったのだろう。だから、村の年寄りの為に残されてしまったのだろう。年寄りたちは死んでいき、彼は仲間の残した村に唯一生き残った一人になってしまう。
彼は2か月もの間、相棒の狼ジョアンの帰りを待っていた。彼がオオカミを「ジョアン」と呼ぶので、オオカミの名前は解るのだが、彼の名前を呼ぶ人間がいない為、彼の名前は読者には解らない。彼はずっとジョアンに向かって喋っているののだが、自分が自分と会話してたに過ぎないと認める瞬間が来る…もう、泣かずには読めない。
山下和美の『ランド』、コーマック・マッカーシーの『ザ・ロード』、閉塞状態の中で生きる人間の生の生々しさ・愛おしさが、この1話目に凝縮されている。作品自体はファンタジーとSFと民話が入り混じったような世界観なのだが、理屈抜きに読まずにはいられない、そんな作品。
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まさかのSF。なにか壮大な物語が始まる予感に満ちた第1話。
進化の物語か「感情」の物語か。これからの展開に期待というところ。
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他の方もおっしゃってますが確かに「火の鳥」へのオマージュやリスペクトを感じる。
出会った者から刺激を受けてその姿を写しとる謎の「球」の彷徨と成長を描く話。壮大な世界観と粗削りだが緻密な描線が、古き良きジュブナイルSFの趣を醸しだす。
ジュブナイルというにはグロテスクな描写や過酷な展開も多々あるが、名もなき球が他者との交流を通じ、出会いと別離がもたらす刺激によって自我を獲得していく過程は成長物語としてオーソドックスでさえある。
彼を地上に送りこんだ存在の正体と思惑や世界の全体像など謎が多く、知的好奇心が刺激される。
少年に飼われる狼から少年自身へ、無意味な死など一つもないというメッセージ性を体現するが如くその存在の写しを自らの内に取り込んで変化していく彼の旅路に、この先どんな冒険が待ち受けるのかはらはらどきどき。
今はまだ言葉も感情表現も未熟で、人の形を得ても人足り得ない「彼」が、喜怒哀楽の感情や表情を獲得しながら足跡を記す過程で何を失い何を得るのか、想像が膨らむ。
二話から登場する二ナンナの少女マーチがこれまた表情豊かで可愛らしく、ころころ変わる百面相や少年とのユーモラスなやりとりが微笑ましい。
世界観は神話的に豊穣な広がりを見せ、単行本に挿入される神話の断片とリンクするのが憎い演出。
この作品は全体を通し「変化」をテーマにしてる。
環境の変化、大人への変化。
他者が変化する事によって己もまた変化する。
度重なる変化の連鎖が「種」として、そして「個」としての進化を促す様が綴られて静かな感動に浸れる。
クリーチャー描写も秀逸。異形の動植物や変身シーンなど、素朴で粗削りな線と、繊細で緻密な描写が同居するダイナミックな作画が魅せてくれる。
これからが楽しみな作品だ。
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本屋さんで試し読みをしたのがきっかけで買った。絵柄が好き。試し読みで読んだ部分と後半部分で全然内容が違うけど面白かった。続刊出てるの今日まで気づかなかった。今度買う。
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凄い作品に出会った!タイトルから、どんなお話なんだろう?と興味をもちましたが、なるほど、そういうことか!
不思議な生命体がかたちを変えながら場所を移動していく。急に場面が変わるのでびっくりしながらも、展開が読めなくて先が気になってどんどん読んでしまいます。読み終えた後の軽い疲労感と満足感。良い作品に出会えて幸せです。
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何者かによって“球”がこの地上に投げ入れられた。その球体は、情報を収集するために機能し、姿をあらゆるものに変化させられる。死さえも超越するその謎の存在はある日、少年と出会い、そして別れる。光、匂い、音、暖かさ、痛み、喜び、哀しみ……刺激に満ちたこの世界を彷徨う永遠の旅が始まった。これは自分を獲得していく物語。(Amazon紹介より)
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「聲の形」の大友良時による新作。シリアスな現代もので評価された次回作は、これまたシリアスで壮大なファンタジー。しかも謎の生命体が依代を変えながら転生を繰り返すという原始的な宗教観を併せもった意欲作、といったところ。正直、話がどのように転ぶのか分からないのだが、今後の展開に期待がもてる。
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読了後心がざわつきました。
なぜか分からないのだけど、どうしてもこの後物語が良い方向に転ぶとは考えられなくて、2巻を読むのを先延ばしにしてしまいました。
感情の描き方がずば抜けていて、人物が行動するたびに次はどんな絶望を感じる事になるのだろう…と、よんでいるこちらがヒヤヒヤとさせられた。
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『聲の形』の作者の最新作の第一巻。
『聲の形』で感じた得体のしれない感じ、が気になってお試し買い。
んーどうなるんでしょう、このラスト。
つづきがどうなるか想像がつかない。
一巻全体の印象はSFなの?ってかんじですが。
読んでいて『ヴィランド・サガ』と『火の鳥』を思い出した。
この漫画のジャンルが良く分からなくて自分の脳が無理矢理ひねり出したのかな。
この人の描く「笑顔」は妙にくにゃっとしてて、なに考えてるかわかんなくて不安になってたんですが、この漫画の後半の女の子の笑顔は混じりけないピュアな笑顔。
描き分けが上手かったんだなあ、芸達者だなあと思いました。
ちょっとグロシーンあり。苦手な人は気を付けて。
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変異するにはきっかけがいる。意思を持ち、使命ができた時に何が起こるか。神となるのか。はたまた自我を獲得して何をするのか。