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犯人像が見えないが、犯人が先回りして生き残りの殺害するべく1歩1歩迫りくる。或る日5人が必然的に噴水のある公園に集められた。目だし帽の犯人が4人を殺害し、残りの1人修司は生き残る。修司、警察官・相馬、相馬の知り合い・鑓水が事件の真相を暴くために動く。並行して「メルトフェイス症候群」の原因が、とある会社の離乳食が原因で、芽胞形成菌に起因することが判明する。この会社の事件隠蔽と無差別殺人がリンクしていく。途中、若干の中だるみした展開だったが、太田さんの超人気デビュー作なので、劇的な結末を期待して下巻へ。
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この作家は初めてですが、とても惹き付けられる文章と物語ですね。
はやる気持ちを抑えながら普段よりもじっくりと読んでいます。
下巻も焦らず楽しもうと思います。
幻夏と天上の葦も読まねば。
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つまらない。上巻の3分の2くらいまで読んで、全く引き込まれなかったので読むのを止めた。
ただ「長いミステリー」を読みたくて、書店で前情報なしに買って読みはじめたが、自分には合わなかったようだ。
主要キャラクターと思しき三人の男の造形が、いかにもテレビドラマに出てきそうなステレオタイプだなと思って著者プロフィールを見たら、テレビ脚本家が本業と知って納得。
特に、若い男の子は、ちょっとワルだけど(映像化しやすいようにか、劇中では飲酒も喫煙もしない優等生)、真面目で仲間思い、喧嘩もできて、女にもモテて、機転も効く(馬鹿じゃない)という、いかにも女作家が好きそうな設定。残り2人のおじさんたちも大して魅力を感じない。何やら事情を知ってそうな不良警官や、有能そうだが影のある政治家秘書など、つまらない人間がポコポコ出てきて辟易した。
子どもの奇病や、政治家の蠢動、大企業の闇など、社会派っぽいギミックもいろいろ出てくるが、いちいちこれ見よがしで、読んでいて鼻白んだ。
こういうのは、テレビでやればいいんじゃないかな。
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おもしろい。むちゃくちゃおもしろい。
久々に出会った★5つ。
登場人物が多いけど、ひとりひとりの背景が掘り下げられてて情景描写も細かい。
「相棒」なんかの脚本家さんだということで、「さすが」というか「なるほど」というか…。納得。
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ドラマ相棒の脚本家のデビュー作。三作目の天上の葦が面白かったので読んだ。
三作目と同様にハラハラドキドキして、前半の伏線と後半の繋がりが面白かった。
継続してこの作者の作品は読みたい。
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今年の一番かも。
読み続けるのに、ドキドキします。
電車の中で読む時は注意。
場面が豹変し、思わず、『ひィ』とか変な声が出て大恥かいた。
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一つの通り魔事件から一大組織の巨大な陰謀へ…
全く関係の無さそうな登場人物たちの行動が点と点で結びあって核心へと迫っていく…
謎が究明されていく過程や追跡者にはらはらします
場面ごとに章が細かく区切られていて読みやすいです
事件の謎を追う三人組がそれぞれ良い味出していて面白いです
ひたすら有能ながらも脆い鑓水
頑固で情に厚くいざって時頼りになる相馬
若さ故に危なっかしいが柔軟な修司
上巻では少ししか出てこなかった人物が下巻で活躍するのか、更に深まった謎の真相の究明が、運命の日が楽しみです
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通り魔殺人とその裏に潜む巨悪。一つひとつがつながった時に感じる恐怖。桜の情景描写とともに登場人物のやりきれない思いが描かれていました。巨悪とどう立ち向かうのか、生き残ることはできるのか、下巻もハラハラドキドキで読んでいます。
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幻夏を読んでも感じたが、プロローグの引き込みが上手い。
謎の出現と解決のテンポが程よく、どんどん読み進められてしまう。
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先日「天上の葦」を読み、どハマりしてしまいました。
「天上の葦」が3作品目だった為、デビュー作である本作を楽しみに読み始めました。
まだ上巻を読み終えたところですが、本作も期待通り読みごたえ満載です。
白昼の駅前広場で起こった凄惨な殺人事件。
瞬く間にその場に居合わせた4人の男女が殺され、たった1人襲われた被害者の中で生き残った修司。
近くの雑居ビルのトイレの中で犯人と思しき男はヘロインと覚醒剤により命を失っていた。
被疑者死亡の白昼の通り魔事件。
唯一の生存者である修司から事情を聞く為に訪れた病院で、相馬刑事は耳を疑うような事を聞く。
「あいつはクスリなんかやってなかった。間違いなく正気だった。」
そして、修司が病院で出会った男から声をかけられ、警告される。
「逃げろ。あと10日行き伸びれば助かる。生き延びてくれ。君が最後の一人なんだ。」
修司は自宅アパートへ戻った途端に謎の暗殺者に襲われる。
修司を探していた相馬刑事がアパートへたどり着いた時、異常を感じ、部屋へ突入。
犯人は取り逃すも、危機一髪で修司は助かった。
「あいつ昨日の通り魔だ」
修司を匿うために頼ったのが、旧友で元テレビマンのフリーライター、鑓水。
相馬、鑓水、修司による事件の真相を暴く物語はこうして始まった。
説明
内容紹介
「相棒」の人気脚本家が放つノンストップクライムノベル!
白昼の駅前広場で4人が殺害される通り魔事件が発生。犯人は逮捕されたが、ただひとり助かった青年・修司は再び襲撃を受ける。修司は刑事の相馬と、その友人・鑓水と暗殺者に追われながら事件の真相を追う。
内容(「BOOK」データベースより)
白昼の駅前広場で4人が刺殺される通り魔事件が発生。犯人は逮捕されたが、ただひとり助かった青年・修司は搬送先の病院で奇妙な男から「逃げろ。あと10日生き延びれば助かる」と警告される。その直後、謎の暗殺者に襲撃される修司。なぜ自分は10日以内に殺されなければならないのか。はみだし刑事・相馬によって命を救われた修司は、相馬の友人で博覧強記の男・鑓水と3人で、暗殺者に追われながら事件の真相を追う。
著者について
●太田 愛:香川県生まれ。大学在学中よりはじめた演劇活動を経て、1997年テレビシリーズ「ウルトラマンティガ」で脚本家デビュー。「TRICK2」「相棒」など、刑事ドラマやサスペンスドラマで高い評価を得ている。2012年、本作『犯罪者 クリミナル』(上・下)で小説家デビュー。13年には『幻夏』を発表。日本推理作家協会賞(長編および連作短編賞部門)候補となる。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
太田/愛
香川県生まれ。大学在学中よりはじめた演劇活動を経て、1997年テレビシリーズ「ウルトラマンティガ」で脚本家デビュー。2012年、『犯罪者』(上・下)で小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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図書館で借りて読了。
友人が「天井の葦」を読んでいて気になったのでまず一冊目のこちらを。
作者はドラマ相棒やウルトラマンシリーズの脚本を担当していた方(今もかな?)と知って驚きと納得。
構成力と引き込む力がとてつもなく、日頃読むのがあまり早くない身でもあまりに先が気になりすぎてあっという間に読み終えてしまった。
一方でメインで描かれるメンツが非常に魅力的なだけに、そしてずっと危機と背中合わせなだけに彼らに万が一のことがあったら…という恐ろしさで思わず本を閉じて休憩することもしばしば。
ストーリー立てが良くても登場人物の魅力が薄いと没入感が得られないものだがこの話に関しては憎い敵方に至るまで描かれ方が実に見事で不気味さにしろ憎さにしろ、深みを感じずにはいられなかった。
また主人公(明確な主人公はいないけれどメインの人たち)が直面する問題が片付いたからと言って終わりではなく、長い長い終章では事件との関わりで命を落とした無辜の人々の遺族の言葉を拾い上げるところも、実際にあってもおかしくないような事件、もしかしたら実際あったかもしれない似たような事件をエンタメとして消化しない姿勢を感じてとても感動した。
途中、黒幕的な政治家が語ったこの国の国民性、「信じ易く臆病で妬み深い。そして子どもらしい本能で力あるものに逆らうのは愚かのことだと心得てる、この国は皆仲良く戦前に戻って貧しく生まれたものは教育も受けられずろくな職にありつけない時代になる」というあまりにも現在の社会を表す言葉にゾッとする反面、この事件に関わったメイン格でまだ未成年の青年、修司がこの事件の中で自分に一つの得もないのに命がけで動いた人のことを「あの人は何か理不尽じゃないものをこの世に実現してみたかったんだ」と語ったのが非常に胸に刺さった。
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無差別通り魔の犯人は替え玉。被害者の共通項探しの展開が速過ぎると思ったら、全然序の口やったわ。一瞬だけど「ボクサー体型の男」が真崎の旧友、杉田かと思って焦ったわ(汗)まさかなー。あとは「真崎に金が必要な理由」な。下巻へ急ぐ。「ボクサー体型」と言えば、重箱の隅だけど、この紋切り型の表現を複数の登場人物が使うの、何ともご都合主義よ。「目出し帽の男」は客観的な表現だから誰もがそう描写していいけど、「ボクサー体型」は違うでしょ、「ガタイがいい」とか「逆三」とか、人によって表現が違うはず。あと、神目線の三人称視点なのに「プラムローズの口紅」とか「スウェットフーディ」とかは違和感あり。けど、この話のスケールの前では些細なんで見逃す。
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先に 幻夏 を読んでしまっていて
その面白さに慌てて購入したまま
手付かずいたのだが、
読みだしたら止まらないw
なんだろう?
みんなカッコいいのだw
キャラとしては鑓水がダントツに。
真崎も最後まで男前でハードボイルド。
やはり脚本なみの繊細な背景映写で
ドラマ化必須感あるのにまだされてない。
連ドラがいいなぁ。
子供の疾患については病状を替えて。
タイトルの犯罪者。
この作品の登場人物はほぼみんな犯罪者。
どこまでがルールで、どこからが犯罪なのか?
上巻のラストでほぼ事件の概要はわかった。
あとはどんな付箋でラストを迎えるのかだ。
面白すぎる。
下巻へつづく。
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通り魔事件による唯一の生存者の修司は、犯人死亡後も何者かに教われる。政治、奇病、食品会社、様々な要因が複雑に絡む。はみ出し刑事の相馬と元テレビマンの鑓水と修司の3人が真相に迫る→こんなに純粋にドキドキしながら時間を忘れる読書体験は久しぶりかもしれない。登場人物が多いがすべての人にドラマがあり、この引き込まれ方は宮部みゆきさんに近いのかも?年下の修司が二人を呼び捨てにするのが面白い。登場人物一覧が冒頭に書いてあるが、真崎が最初の方に書いてあるわけが中盤になってわかる。早く先を知りたくて下巻へ。
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鑓水たちと中迫、早く出会ってくれ!と気がせくが、まったく一筋縄ではいかない展開。鑓水たち三人が生き延びていることが奇跡に思える。ああ、よかった!
もうずっと会ってなくて、今の生活に関わってなくて、それでも助けを求めたら無条件に受け入れてくれる古い友人。
私には、いるだろうか?