紙の本
お仕事小説
2017/03/15 12:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:端ノ上ぬりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
弱小球団のマスコットの中にも仕事の一環として入ることとなった茜。ワニのアリーちゃんを演じる茜は、離婚後息子の健人を実家に預け、東京から地元に戻り独立リーグのアリゲーターズの職員として一日も早く息子と一緒に暮らせるよう日々頑張っている。全身ピンクのゼネラルマネージャー芹沢や、やる気のなさそうな薄井監督、笹塚、荻野目、イチゴ等バラエティに富んだ面々に囲まれながら、アリーちゃんもだんだん進化していく。
山本さんの本は、サクサク読めるお仕事系のものなので、まだ出会ったことのない方は、隙間時間を利用されるといいかも。「ある日、アヒルバス」もワニバスも歌や、セクハラオヤジが登場し、根性というか、頑張りが緩く(?)描かれている。そんなの実際には無いでしょ、とツッコミどころはありますが・・・。息抜きにいかがでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
山本さん=お仕事小説ですが。。
一気に勢いで読ませてしまう。そんなノリが山本さんの持ち味だと思うのですが、今回はどうも乗り切れなません。
例によって賑やかなキャラが周りにいて、色々としでかしてくれるのですが、どうも主人公が大人しい。自省的。そのせいで中心部だけ波風が治まって居るようで弾んで来ないのです。結果として、各節の終わりに置かれるいつものオチ的文章にも切れが感じられませんし。
まあ、悪くはないのですが。
投稿元:
レビューを見る
バツイチシングルマザーの主人公の仕事は弱小独立リーグの球団マスコット、ワニの「アリーちゃん」の「中の人」。
個性的なチームの面々と主人公の成長していく姿が伝わってくるお仕事小説として楽しめる作品。
実際の独立リーグの取材が綿密にされていることがわかる内容で楽しめる内容だった。
投稿元:
レビューを見る
終始軽い文体で読みやすい作品でした。
ただ芹沢の11球団も渡りあるいた設定は現実離れしすぎていると思うのですが、過去には実際にそういう選手もいたのでしょうか?
全体的には面白く読めたので作者の他の作品も読もうと思います。
投稿元:
レビューを見る
球団のマスコットアリーちゃんの中の人茜。
球団アリゲーターズのメンバーがそれぞれに個性的で楽しい。
ま、エロ監督&3老人だけは除く、だけど。
ばついちの茜と子供の関係も微笑ましい。
弱小アリゲーターズが、変わっていくのも嬉しい。
元気になれる。
投稿元:
レビューを見る
書き下ろし短編を目当てに本編も再読。
やはり野球好きにはぜひ読んでほしい作品。
ただこの作者の作品全体に言えることだけど、どことなく無能な人を小馬鹿にしている描写が目立つなあと思う
投稿元:
レビューを見る
アラサー・バツイチ・シングルマザーである茜のお仕事は球団マスコットの中の人。それも地方独立リーグ弱小球団。悪戦苦闘の日々のなか、突然奇跡が起こる。山本幸久版「野球狂の詩」。
野球というスポーツの醍醐味のひとつが逆転劇。ひとつの試合にも、プロリーグのシーズンにもその奇跡は起こりうる。人生のたとえに野球がよく用いられる所以でもある訳だが、本書の逆転劇もなかなかの痛快である。お馴染みの文庫版のお楽しみ、書き下ろし短編も味わい深い。