なぜそんなに負けることができるのか
2017/05/08 22:21
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wankyo - この投稿者のレビュー一覧を見る
井川さんは賭博好きだとおっしゃる。東大も出ているのだから頭はいいのだろう。それなのになぜ、丁半バクチのバカラでそんなに負けれるのか。バカラの控除率は2.3%。そして丁半バクチ。100回やったら50回は買って当たり前。資金管理が駄目だったのだろうが、それにしてもセンスがなさ過ぎる。もしくはカジノでイカサマ行為にあっていたのだろうか。どちらにしても、この人馬鹿だと思う。この程度の資金管理もできないのなら、ビジネスなんか絶対に無理。東大で何を習ったのか知らないが、もっと実学を学ぶべき。親の威光の及ばないもっと厳しい会社で修行すべきだったと思う。今から起業でも何でもして自分だけの力で金を稼いでみるといい。まず失敗するであろう。彼にできるのはせいぜい知名度を利用したメルマガのようなビジネスだけではなかろうか。
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投稿者:hamu - この投稿者のレビュー一覧を見る
この事件ことはニュースでしか知らなかったので、詳細を知ることが出来て自分もギャンブルには気を付けようと思いました。
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上場企業の大王製紙の現役社長が会社のカネをカジノに使い、100億円以上の穴をあけた。(のちに株式売却などで借り入れは完済)文庫版には近くで井川氏を見続けてきた人のコメントもあるが「本人にとっていつでも返せるカネと思っていたのではないか」。
成功、失敗を問わず本人が書く本には必ず自己修正がかかる。悪いことは少し悪く、良いことはすごく良く書くのが常だ。この本を手に取るにあたってやはり100億円を「どうしてすったのか」「歯止めはかからなかったのか」が一番関心があった。答えは、「ストップできない」。本の最後、出所後のことを書いた文庫版増補に、 「ギャンブルで身も持ち崩す人はそういう人」「ギャンブルで身を持ち崩さない人は実はギャンブルをやらない人」というところに深くうなずいた。
カジノとギャンブラーの仲介をする「ジャンケット」という人がいることやカジノの儲けのしくみ、カネが途中で亡くなったときどう借りてくるかなど面白い話も一杯出てくるのだがギャンブルの話だけで本一冊はもたない。井川氏が振り返る自分の生い立ち、仕事の取組みの方も興味を呼ぶ。経営者として有能な部類に入るのではないか。だからこそ、「その人がなぜ?」という思いを呼ぶのだが。
カジノの部分がなければ十分「3代目は会社をこう立て直せ」という本になりえたと感じる。カジノをやるとき、脳内はエンドルフィンとアドレナリンが溢れる、とう記述から、ぴったり来ない感はあるけどカテゴリーは「脳力開発」に。
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リアル版『カイジ』みたいで面白かったが、冒頭のアドレナリン出まくりの文章から「この人、全然懲りてないな」というのが伺える。特権階級の超エリートが垣間見せる負の側面は人によっては楽しめるかもしれない。
本書、井川氏による贖罪記かといえばそうではない。充実していた日々の回顧録だ。繁華街で豪遊しギャンブルに狂乱した日々を懐古した記述が散見される。ひょっとすると自身が語るように仕事は出来たのかもしれない。頭もいいだろう。育ちだって人脈だって一流だ。しかし「自分は特別」という根っこの甘えと他者への共感性が著しく欠けているようだ。現社長の佐光氏への苦言は筋違い甚だしいし、六本木や西麻布での交遊録は実名の有名人が流れ弾に被弾しまくってるし、不正貸付も「完済したし誰にも迷惑かけてないからいいだろう」という論法だ。余裕資金だったとしても、仮に急激な業績悪化や製品瑕疵で資金が枯渇して倒産し従業員が路頭に迷うことは考えなかったのか。
読み進めていくと他人事と自己弁護の文章に不愉快さを感じる。
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基本、俺悪くないしってスタンスなんだけど、やっちまった自覚はお持ちのようで、お金持ちの世界を垣間見ました。
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大王製紙社長の長男として、順調な経営、華麗なる交遊・・・すべてを手にしていたはずの男はなぜ〝カネの沼〟にハマり込んだのか? 創業家三代目転落の記。
一般人からは想像もできない話もあれば、パチンコ屋に入り浸る人からすれば身近に感じられるギャンブルの楽しさなど、自分の感覚からは全てが縁遠い話でした。結局どうして井川さんがこんな会社のお金をつぎこむほどギャンブルにのめりこんでしまったのかというと、性格と、かなりの額を自由に使える立場だったということに尽きるんだろうな。反省はしてるんだろうけど、あんまり懲りてる感じがしない文章でした(苦笑)へーこんな世界があるんだと面白かったけど。
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タイトルのとおり、大王製紙の前会長の井川意高さんによる懺悔録。井川意高さん、ギャンブルで身を滅ぼしてしまったけれど、その過程を正直に真摯に語っておられて感銘を受けました。ご自身の失敗や過ちを真正面から受け止めて懺悔できるというのは人間として素敵だと思うし、誰もが簡単にできることではないと思う。私も失敗や過ちをしたときは言い訳せずに素直に認めて、反省、懺悔できるような人間になりたい。懺悔録というタイトルに偽りなしの内容でした。
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まず、懺悔録では決してない。
少なくとも私にはそうは受け取れませんでした。
創業家らしく、株式を多く持っている会社の金を自分の金と考えて
自由に借りていたという主張が出てくるが
言いたいことはとどのつまり
自分の金だし、借りた金は返したのになぜ捕まるのかということだろう。
他には生い立ちから毎晩六本木で飲み歩く経営者時代の話などが書かれている。
これだけなら読む価値はあまりないかもしれないが
増補改訂版の巻末にあるIR法案に関しての記述は一読の価値がある。
日本でカジノをやるのであればこの人の考えは無視できない。
VIPビジネスやカジノビジネスのなんたるかがよくわかっているのでこういった人をアドバイザーにすれば成功率が高まるのだろうがやらないんだろうなあ。
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間違いなく著者は今回の事件でなにも反省していないし学べていないし得ることもできていない。くだらない言い訳とたれ流されるプライドと交友録がつづられている。
診断を受けた依存症も受け止められておらず、まだ否認の段階である。
現在進行形の破滅録としてはそこそこ面白いし、東大卒だけあって文章はそこそこ書けている。
セールで300円ほどで買ったのでその分の元は取れただろうか。
ここまでの規模の破滅ギャンブラーの回顧録はあまりないのでそういう意味では価値はあるか。
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ギャンブラーとしてはあこがれというか・・・リスペクトというか・・・ちょっと不思議な目で見ていた。ただ単にバカな人だとは思えなかった。とにかく負けるにしてもスケールの大きさが違う。そういう意味では興味深く読むことができた。
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大王製紙前会長、井川意高氏の自伝。仕事に対するストイックさ、目標に対しては何が何でも達成しなければならない、朝早くから働き夜遅くまで働けば目標を達成していなくても許されると考える日本人的情けはアメリカでは通用しない、アメリカならあなたは首だ、という文章があり、自分の甘さを叱責されたように感じて私自身に響いた。
創業者一族であるが、現場に配属されて下積みから入り、簿記の知識を身につけたりされていて、創業者一族でも泥臭い仕事をさせられるんだなと思った(社長として全体を指揮・経営的決断をしていくためには、現場がわかっていないと設備投資等の莫大な費用が掛かるものに投資できないからであった)。
仕事に対する姿勢を学ばせていただいたと共に、アメリカやマカオ等のカジノの仕組み、カジノ法案が成立した日本でカジノがうまく機能、成功するにはといったアドバイス、なぜカジノというギャンブルにはまり込んでしまったのか、その経緯とマスコミの報道、捕まるまでの記録が記載されており非常に興味深く読んだ。東大も出られ、大企業の社長もされており、考え方は流石に鋭いと感じる点が読んでいて多かった。オススメです。
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大王製紙前会長の井川意高氏の自叙伝です。
幼少から大王製紙の創業家の長男としてゴルフクラブで殴られながら勉強に励んだ日々。
東大在学時から始まった経営者との付き合い、芸能人との交流。
ある意味刑務所に入る前に書いた本なので失うものがないというかいろいろぶっちゃけてあるのでおもしろかった。
マスコミのデタラメな報道も正したかったと思いますが…。
バカラで熔かした106億8000万円も持ち株売ったりしてわりとすぐに完済してるみたいなのであくまで自分のお金でギャンブルした感覚だったのかなと。
秀才だし、ビジネスの実績もあるわけだから優れた経営者だと思います。
ぶっ飛んでて、ファンキー、ロックな人だなぁと思うかもですがそれくらいじゃないと会社経営なんてできないのかもしれないですよね。
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News Picksの記事を見て、どんな人なのか興味を持った。この懺悔録とタイトルにある自伝を読むと、とても頭の良い人だと分かる。そして、頭が良くても、ギャンブル依存症にはかかると分かる。
創業家の長男として、学生時代から市井の人間には想像もつかない生活を送り、企業の社長、会長を務めたあとに逮捕、そして実刑という波瀾万丈の人生。へこたれることなく、人生という名のギャンブルは、これからが本番だ、とあくまでポジティブなところに生命力を感じる。懺悔したあとは、新たな人生を歩んで社会に貢献する。人生を生き抜く強さを持っている井川さんが、これからどんな人生を歩まれるのか、ますます気になる。
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一般人にはうかがい知ることができない世界の話。明快かつテンポの良い文章で、世間的なザ・勝ち組の世界の話が広げられていく。
必要以上に卑下したところもなく、かといって驕っているところもなく、淡々と話を進めていて非常に心地よい。
ギャンブルに狂ってしまったことは間違いないのだろうが、井川氏の優秀さがひしひしと伝わってくる本だった。
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■WHO(世界保健機関)は国際疾病分類に「病的賭博」という項目を設けている。アメリカ精神医学会が定めるDSM(精神疾患の診断・統計)にもギャンブル依存症の基準がある。ギャンブル依存症は「癖」ではなく国際的に「病気」とみなされている。
■DSM-Ⅳ(精神疾患のマニュアル」第4版)を見るとギャンブル依存症の特徴が10項目にわたって綴られている。
①賭博にとらわれている
②興奮を得たいがために掛け金の額を増やして賭博をしたい
③賭博を抑える,減らす,やめるなどの努力を繰り返し,成功しなかったことがある
④賭博を減らしたりやめたりすると落ち着かなくなる。又はイライラする
⑤問題から逃避する手段として,又は不快な気分を解消する手段として賭博をする
⑥賭博で金をすった後,別の日に取り戻しに帰ってくることが多い
⑦賭博へののめり込みを隠すために,家族,治療者又はそれ以外の人に嘘をつく
⑧賭博の資金を得るために,偽造,詐欺,窃盗,横領などの非合法的行為に手を染めたことがある
⑨賭博のために重要な人間関係,仕事,教育又は職業上の機会を危険にさらし,又は失ったことがある
⑩賭博によって引き起こされた絶望的な経済状況を救うために他人に金を出してくれるよう頼る