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【「赤鬼」と呼ばれた井伊直政の生き様】次期大河ドラマ井伊直虎を描いた『剣と紅』に続き、井伊家第17代当主で「赤鬼」の異名を取る井伊直政と家臣木俣守勝の歴史ドラマ。
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井伊直政という人物を鬼神のごとき苛烈な武将として描き切った。
家康よりつけられた目付である木俣守勝の目を通して語られることにより、直政の常人には理解しがたい部分がクローズアップされ、より一層ミステリアスで魅力的に感じられる。
戦国武将の刹那的な輝きが心に残る秀作。
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直政のこういうブラックなところが大好きだ。あっけらかんと、包み隠さず鬼気迫ったことをするところとか。
ところで、302ページ、寅でなくて辰?
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今放映中の大河ドラマ 女城主直虎
主人公直虎の幼馴染にして、井伊家の嫡流を継いだ三浦春馬演じる直親。
そして、その子供が主人公井伊直政。
戦国末期から徳川の世にかけて、井伊家の当主であり、赤備えの甲冑をまとい、一番槍を挙げることが多く、その鎧の色そして浴びた返り血でから井伊の赤鬼とも呼ばれた戦国の世を駆け抜けた武将。
その姿を、徳川の直参の家臣でありながら後見し続けた武将 木俣守勝の目を通して語る。
徳川時代の大老井伊直弼の祖先が、いかに戦場で獅子奮迅の働きをしたか、存分に味わえる作品。
ドラマではまだ、直親の父である直政が活躍しているが、やがで出演してくる直政。演じるのは菅田 将暉らしい。
大河ドラマにはどのあたりから登場するのかしらないが、おそらくドラマ後半をより楽しむために、今読んでおくとよいかもしれない一冊。
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忠義という言葉を使える人は今の世にはいないのかもしれません。
全く知らなかった木俣土佐守守勝の語る井伊直政。
命をかけて仕える沢山の人達が築いてきた時を感じます。
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直政の苛烈なキャラクターを井伊家家老となった木俣守勝の視点で描いた物語。
高殿円さんは「剣と紅」で養母である井伊直虎を書いてられたのでそのあたりから語られるのかと思ったら、直虎絡みの話はほぼなかったのが予想外でちょっと残念・・・。
直政のこの苛烈さをはぐくんだ背景など知りたかったかも。
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内容(「BOOK」データベースより)
おまえの“主君”は誰だ。人はなんのために人に仕えるのか。家康に寵愛され、「赤鬼」と呼ばれた男の生涯―
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井伊直政の生涯を、家臣の目から描いたもの。
大河ドラマ「おんな城主直虎」を見終わった後の復習として、読みました。
直政が出てくるのは後半でそれでも若い頃なので、前に読んでしまうと、妙に知りすぎるかな、と。
井伊直政は、子供の頃に井伊の領地を失い、命からがら隠れるように母の再婚先で育ちます。
腕が立ち、頭もよく気が利き、しかも美貌。
家康の小姓となってからは気に入られて、順調に出世していきます。
ただし、性格は激しく、戦場ではまっしぐらに敵陣に突入。それがいい場合もありますが、誰が止めても聞かない男でした。
木俣守勝はもともと家康の家臣で、直政が出世した時に附家老として遣わされたのです。
家康の家臣でもあるままだったので、その誇りが時に直政に対して屈折したものを抱かせました。
家康にも直政にも「お前の主君は誰か」と問われるシーンがあります。
守勝の正直な気持ちは‥
直政を描くには、苛烈な性格と部下への処遇、人望がなかった説などをどうするかがポイントですよね。
そのあたり、独特な工夫で読みごたえのある仕上がりになっていると感じました。
最後は泣かせます‥
守勝の奥方になったお駒は直政の親戚で、新野(にいの)左馬助親矩の娘という。大河ドラマを見た人には、あの一家なんだとわかりますね。
芯が強く気っ風の良い女性たちには、厳しい時代をも明るく照らしてもらえるようです。
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守勝の忠義はこのようであって良かったと思う。確かに直政のおかげで4000石の主になれたが、そのために主とするのも違うだろう。しかし、渡された軍配を井伊を、預かり支えた。それは小牧長久手の戦いから幕末まで。これがなによりの答えではないだろうか。素晴らしい作品、1日で駆けるように読み切ってしまった。それも会話のやり取りに軽快さや戦場での鬼気迫る描写があったからだ。呆れや怒りの感情描写に笑い、隠された伏線に舌を巻く。著者の他の作品も読んでみようと思う。
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2019.1.27 読了
徳川家康の小姓として仕えていた木俣守勝。
家康からの命で、井伊直政の下につくことに。
自分にとって 主君とは誰なのか。
主君とはなんなのか。
人が人に仕えるとは?
外様とか譜代とかなんなのか?
大まかな大枠は ずっとこのことがあり、
読みやすかったので アタマに入りやすかった。
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井伊直虎の物語である「剣と紅」は前に読んでいたが、こちらは未読だった。
主人公夫婦がいい夫婦(めおと)で素敵。
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井伊直政の話は、知ってるようで深くは知らず。
なかなかに興味深い。久しぶりに正統派の歴史小説だったけど、楽しめた。
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徳川家康を支えた井伊の赤鬼と呼ばれた井伊直政を、木俣守勝の視点で描く。
この木俣守勝がすごい。徳川家康の譜代で幼いときより家康に支え、榊原康政や本多忠勝らとともに家康の小姓役として仕えている。
家族の諍いでやむを得ず、織田信長傘下の明智光秀に仕えた。光秀にも大いに目をかけられ、その武功から織田信長直々に知行を与えられたほど。
守勝の活躍を聞きつけていた、家康は、信長にふたたび幕下に迎えたいと申し入れ、木俣守勝は、帰参することになる。
木俣守勝が復帰して1年後、本能寺の変が起こるなと、何か関係性を感じてしまう。