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前作に続き楽しめた。亭主関白な夫の妻の積年の思いはかなりの重みがあった。それと幼くして亡くなった妹と夢で話す辺りは涙なみだ。終盤は壮絶であり意表をつく展開でありながらここでも落涙させられた。
また続編があるようなので読んでみたいと思う。
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第1作はイマイチだったけど今作は良かった。
死神の余見透さんの言動がよりえげつなくなってます。
天使=死神(の一種、あるいはその逆)というのは、別作家作品だけど『優しい死神の飼い方』にも登場した設定。
天堂さんのキャラが良かった。
正体がわかってみると、「天」が名前に入っているのは、そうかヒントだったのかぁ、という感じ。
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キチンと死ぬためのエネルギーって無常だ。
前作のラストシーンはスッキリしなかったが、本作のラストシーンは良かった。
死神さんも色々大変なのね。
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バスに同乗した名前を間違えられても訂正しない薄い会社員、趣味を隠した女子高生、定年退職した利かん気の男性、実は生臭な僧侶の四人が死神にもう死んでいると告げられる。死にたくないと思う三人と、乗り合わせた医師と将棋を楽しむようになる会社員。濃やかな人間臭さと情を寄せ付けず飄々とした死神のバランスが絶妙。
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天使が死神の最上位で見た目が対極というのが面白い。
でもたまには、、、ってクライアントを間違えたのかと思ったけど違ってたのねぇ。
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死神シリーズ、第2作目。
今回はどんな展開になるかなぁと思って読みました。
同じバスの乗客4人がクライアント!
おまけにもう1人に対して死神 余見透はどうするのか?
前作以上の面白さです。
面白いだけでなく、生きるということについても考えさせられる良い本だと思います。
最後の展開は予想をはるかに超えるものでした!
ぜひ1作目から読むことをお勧めします。
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前作でも感じたけれど、
作者の(というか登場人物の)死生観がすごく今の私が考えていることと重なって、入り込みすぎるくらい入り込んで読んだ。
一気に読んで、寝てしまって、
起きてもなおふとした時に考えてしまう。
死ぬということ、
いつ死ぬかわからないし、
死ぬとわかってからでは何もかも遅い。
生まれた時からもう私たちは少しずつ死んでいっているのだ。
喜多山が祖父と重なった。実家の母に会いたくなった。もしかして癌を隠してる可能性だってあるかも。
くるみちゃんと自分が重なった。好きなことをやろう。
そして何かを残したい。
余談だけど、天堂さんの天使オチにはビックリしたけど納得した。そしてゾン2からの2人の関係がすごくよかった……書き方が素敵……でもそれも天堂さんの天使としての『仕事』だったのか?と思うとまた違う見方ができる。『幸福な状態』を作り上げるために築いた関係なら、死神より天使の方がタチが悪いのかもしれない。
死の瞬間『死にたくない!』と思っても、
死の瞬間『思い残すことは無い』と思っても、
結局次の瞬間 無 になるのだろうな。
このシリーズ、アレンジ加えて映画化して欲しいなー。
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死神シリーズ、二作目。
バスの事故で居合わせて同時に「死んだ」4人の話。
4人それぞれのストーリーでありながら、同時に関わることで話が同じ軸で繋がっているのが面白い。オムニバスの進化系とでもいうのか。
間近に迫った「死」に対して、それぞれの死生観が見られます。
個人的には僧侶の敬真の話が好きでした。
外面はいいのにキャバクラ通いをする生臭坊主。それでいて真面目に仏の道に向き合ってもいる。
そして、その根底にある秘かな義姉への想い。
最期に期待を持たせて落とす手法はなんとも胸にきます。
このゾクッとする書き方が、何とも上手いなあ。
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あげてあげてあげて落とす。
その落差がなぜかイヤらしくない。すごい現実的で好き。
2019.3.21
45
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死神シリーズ
急停車したバスに乗り合わせた5人。
うち4人が、死神に「あなた死んでます」
地味な青年、女子高生、定年退職後の初老の男、若き僧侶
それぞれの葛藤
あまりにも理不尽な死神の存在と言動
たったひとり「死んでなかった」男性医師の正体に驚愕
やられたーー
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いやぁ〜…天堂さん……やっぱり榎田ユウリさんのお話が好きだ!
オススメ…ふぉ〜…マジで良かった。笑
面白すぎる…←語彙力皆無。
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シリーズ2作目。
前作を読んでから、かなり時間が経っているため、超イケメンのおしゃべりな死神という印象しかなかったけれど、今作を読んで、あれ、こんなにウザくてブラックな感じだったっけ…というのが素直な感想。
このシリーズ、表紙もタイトルも死神がメインなのに、本当の主役は死神ではないところが面白い。
今回も会社の同僚にも名前を間違えられるほど影の薄いサラリーマン高梨を中心に物語は進む。
死神にすでに死んでいると告げられ、何かやり残したことはないかと尋ねられても、何も思いつかない高梨。
家族や友達、大切な人への想い、自分が本当にやりたかった事、色んな想いがあることは分かるけれど、自分に置き換えて考えてみると、すぐには何も出てこない。
事故や病気で明日突然死んでしまうかも知れない。そう思えば、後悔しないような生き方ができる、かも知れない。
前作同様軽いノリながら、自分の生き方、死に方を考えさせられる作品だった。
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前作を読んだのがかなり前なので、死神こんなキャラだったのかと。
イケメンでしょうが、こんな死神に迎えに来られるのは嫌だな。
生きてるようで死んでいる状態は想像しがたいけど、あと数日で死ぬかもしれないって考えることはできて、自分ならどうするんだろ。
生きてることは当たり前ではなくて。
だけど当たり前のように未来を信じてる。
死を目前にしたときになって初めて、生への執着って自覚できるのかもしれない。
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ちょっとビックリしたー。
結構な大どんでん返し。じゃないか。ビックリな事実が最後に明かされて興奮した。世知辛い現世にも一筋の救いがあって心がほんわかする。
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シリーズ1作目「ここで死神から残念なお知らせです」と比較したら、格段に面白い。
シリーズ1作目が序章だったような気持ちにすらなる。
(1作目のネタバレになりますが)1作目の漫画落ち、必要だった?と改めて思いました。
だって、2作目の途中で『前回受け持ちのクライアントが漫画家だった』『そのおかげで(作中に出てくる漫画)をモーラした』という死神の言葉があるんですよ。
じゃあ、1作目の漫画落ち、不要じゃない?なんて思ってしまった。
ま、2作目のレビューにこの感想を持つことも、不要かも知れませんが(笑)
2作目はある意味ではネタバレからのスタートになるわけです。
なぜなら、登場人物はすぐに「死ぬ」ことになるんですから。
そして今回の「死んでいる」クライアントは4人もいました。
それぞれの人物像の描き方が上手で、その人の性格が粒立っていて、それぞれに感情移入ができました。
特に、主人公となる高梨さんの性格というか、人物像というのは、私に近いものもあって、はじめから作品に入り込みやすかったです。
ここからはだいぶネタバレになります。
1作目を読んで、面白いし、続きも読みたいけど、蛇足の部分や不要な部分もあって、ちょっと残念だなと思ったので、こんな気持ちになるのも意外性があったのですが、
読んでて泣けるシーンがいくつもありました!
170ページで、天童さんとゾンが将棋を指すシーン
200ページ過ぎて、喜多山さんが息子から言葉の包丁を突き立てられるシーン
218ページ、喜多山さんが保険の契約書を見つけ出してからのシーン
232ページ、久瑠実が友達と同人誌を作る喜びに共感するゾン
人間らしい心の機微とか、そういうものに、「死んでいる」人たちの、今“生きて”いること、“生きること”に意味を見出していることの、状況に泣けてしまいました。
1作目よりも情景が想像しやすいです。
喜多山さんの首の骨が折られるシーンは、ちょっとそれまでの毛色と変わって、ちょっと残念に思いました。
死神の性格上、「死」を面白おかしく扱う性格だと分かっていても、今作のそれまでは、もっと怜悧でありながらもスマートさを感じで魅力的だったのに、一気に興醒めしました。
その後、敬真の最期のシーンで死神が嘘をついて、絶望の中逝かせることになりますが、そこでゾンが思った
『僕には理解できない。〜なぜ嘘をつかなければならないのか。』
という言葉を私も思いました。
作品として、喜多山さんの首を折るとか、嘘をつくとか、ちょっと俗物化する感じがして残念だったなぁ…と。
そんなことがありながらも、ゾンさんの人物像が淡々とした感じで続いててくれるので、まとまりを持ってくれてるのが良かった。
物語の最後はまさかの天使登場で、「おいおい」となりましたが、天使も死神というのは、まだ安心したかな?
とりあえず、1作目と比較して面白くなってるので、3作目��期待したいし、
1作目を読んだだけで「面白くない」と評価したひとは、2作目も読んでみてほしいかな。