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飛行機が遭難、流れ着いたのは小さな無人島。年齢も性別も社会的地位も国籍も違う人たちが極限にあって、どう生きていくか。
文明の利器と言えるものが何一つ無い状況で仲が良いとは言えない10人と1匹。とりあえず食べるものと飲むものは生きていくのに一番必要なもの。違う立場から眺めると一つの事態が違った風に見えるのは当たり前だけれど面白い。何となく上手く行きだすと、このまま無人島で暮らすのも良いかと思う部分があるのは人の思いの不思議なところかも知れない。
そして思ったことが一つ、どんな経験もいつか何かの役に立つ!
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事故で無人島に漂流しちゃった人々の話。
この作家さんの話は大好きですが、
これまた良い本を書いたな〜。
視点が変わるのも面白い。
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ゴルフ場を建設するためにスポンサー企業の副社長(二代目のバカ息子)とトンガからラウラに向かう建設会社の社員4人。
自分の年齢と周りの環境に焦ってお見合い結婚を決めたOLと理系の頼りない夫。
戦友を慰霊する旅をしたばかりの祖父と孫。
乗客中唯一日本人ではない欧米系の外国人。
そしてトンガ人の機長と副操縦士(!)のセントバーナード犬。
嵐に見舞われ不時着した飛行機から逃げ出し、ようやくたどり着いた先は無人島。
蠅の王よりは生々しさが少ないものの、食べること・生きることについて考えさせられてしまう話でした。
それでも暗くならないのは荻原さんならでは。
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ばらばらで自分勝手なことを言いまくっている割には、すごい、と思った。
彼らは人種も性別も価値観も違う、でも誰一人として「生きたくない」とは言わない。
あくまでも「生きて、戻る」ことだけを考えて生きている。
その点においては、芯の強い人達だと感じた。
相変わらず釈然としない終わり方ではあったが。
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帯(爆笑と感涙を保証します)と本の厚さに惹かれて購入。
お気楽な内容と舐めてかかっていました。
イヤァ~、文明の利器・何でもある生活に慣れている、飢餓とは無縁の日本人サラリーマンが、サバイバルしちゃうんですよ。会社組織なんていう狭い世界の中じゃありませんよ、絶海の孤島でです!
生きるって、死ぬって、食べるって、どういうことなのかを、登場人物たちを通して疑似体験できます。
元気をもらえる一冊です。読み終わった今、生命力upした気がします。
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飛行機の遭難で南太平洋の無人島に流された、年齢も性別も職業もバラバラな10人のサバイバル生活。
人それぞれ、何かしら得意分野があるものだなぁ。
えーと、最後は助かったんですよね?
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よくある無人島サバイバル物ではあったけど、登場人物が超日本的サラリーマンなところに引き込まれる。前半はもどかしく、後半は痛快。ちょうどいい所で終わる。
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予定調和。何も起こらない。特に言いたいのは、墜落の後、ボートの上でゴルフクラブを振り回すギャグシーンがあるが、あれは必要なのか?物語に入っていく気力が失せました。なかなか続けて読めず、読了までに時間がかかってしまった。
ヤシの実を割るところは今後の参考になるかも。
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無人島に漂流というドラマチックなテーマなのに、さほどドラマチックなことが起こらないおはなし。伏線かと思いきや何となくスルーしちゃう箇所もちらほら。とは言うもののキャラクターは魅力的で、飽きずに楽しく読めました。ちぃと長いけどね。長編にせずに無人島を舞台にした短編集という体裁の方が読みやすかったかなとか。
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トンガからラウラ諸島に飛び立った小型旅客機が遭難し着水、そして浸水。
現地パイロットは、乗客全員をボートに乗せると……。
そして、乗客達が流された先は、無人島…!?
そこから、10人と1匹(パイロットの愛犬・セントバーナード)のサバイバル生活が始まります。
なんといっても、10人のメンツが個性派ぞろいです。
リゾート開発会社の社員が4人。
部長・課長・主任(女性)と、ヒラの賢治。
そして、その取引先のボンボン副社長。
新婚カップルとお祖父ちゃん、孫のコンビ。
そして、謎の外国人。
とにかく、それぞれが自己中で、どうなることかハラハラさせられます。
非常食や水の分け方から、ブランケットの奪い合い。
こちらも腹が立つやら可笑しいやら…。
ここには、ヒーローがでてきません。
賢治がその位置かなーとも思いますが、イマイチ情けなく…。
十人十色。
それぞれがバカとかっこよさを兼ね備えています
非常食に頼れなくなると、食物獲得に奔走します。
コウモリ、ウミガメ、水鳥…。
環境保護団体からは、お怒りをかいそうですが、なんせ「生きる」ため!
そのへんのみんなの葛藤や諍いも考えさせられます。
「いただきます」の神髄を改めて感じました。
人は強い。でも仲間がいるから。
「生きる」ことを楽しんでさえいるように思いました。
さて、救出はくるのでしょうか…
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タイトルからもわかるように、サバイバルものなんだけど、このジャンルの殺伐としたイメージを裏切られるような割とゆるい漂流記。
登場人物がそれぞれどこかとぼけた感じで、生命の危機にあるというのにそれがちゃんとわかっている人が主人公くらいなものらしいところが面白い。
生き延びるために殺伐とした空気になりそうなものだけど、意外なほどそうはならず、決して友好的ではなかったはずのお互いが少しずつ譲歩して、それなりにうまくやっていくようになるのは微笑ましかった。
冒頭からついてなさそうな感しかなかった主人公が最終的には幸せになってよかった。
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20140504読了。
てんでバラバラ、自分のことしか考えていない人達が、突然無人島で共同生活をすることになったら…。
極度のストレス下で自分勝手に振る舞う人達。さらりとエグいことを言ったりしたりしているのだけど、生き延びることを考え始めた頃からバラバラながらにまとまり始める。生きることを再優先にしたら、残酷だとも言っていられない。
そんな心の変化を描くのに必要なページ数。
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670ページぐらいある厚めの本。
てんでバラバラの10人による愉快なサバイバル物語。
ウミガメやそのタマゴを食べたり、椰子の実をとって食べたり繊維を編んだり。
道具を作ったり、火を起こしたり。
生きていく術もいろいろ面白くかかれています。
生きるということは?
食べるということは?
人間って?
など、考えさせられる作品でした。
たしかに動物を食べるということは命をもらっているということ。
「感謝の謝は謝罪の謝だ」
「殺すのが嫌ならパックに入った肉を見つけて来い」
と。。
長いけれど面白いのでスイスイ読めました。。
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無人島だろうが都会だろうが、結局面倒臭くてバカバカしくておもろいのは人間社会。端から見たらくだらないクセだらけの大人達が、無人島でも結局わちゃわちゃドタバタしとる。子どもだけが純真で、未熟で、だから無人島では一番まとも。
かくいう俺も、きっとこの人達のうちどれかに当てはまるんだろうな。
そんな中、時々すっと投げ込まれるシリアスな話に、ここは自然との過酷な共存を強いられる無人島だったということを思い出させる。
「肉の賞味期限の日付は、鶏や豚や牛の初七日みたいなもんだ」これは響いた。肉屋の肉は、肉屋に並ぶ前に、皮を剥がれ、骨を折られ、手足をちぎられ、首をはねられたという残酷な手順を経ているものだ。そして、そうしないと人間は肉を食えないんだった。
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無人島のサバイバル生活の笑いと涙あり物語。
好き嫌いははっきり分かれそうですね。
生々しさとフィクションっぽいところがごちゃまぜ。
結局、どこに落ちつけたかったのかがよく分からんけど。
ドタバタかと思いきや、サラリーマンの哀愁も描かれたり。
残された人たちの現状もチラっと見えたりもして。
人間は罪深き生き物であるが故に迷うのかもしれない。
生きることがこんなに辛く罪深いものだと初めて感じた。
信念や生き方というものは豊かで満たされた生活で得られる。
日本人が大震災で奪略行為を行わなかったのはそこかも。