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ユルユル漂流記。ページ数が多い割りにはサラっと読めてヒマ潰しには良いかも。ユーモア?のセンスにはついていけないな〜。
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陽気なサバイバル小説。本気の部分と笑いがごちゃごちゃしてる。
2012.3.8
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喜怒哀楽すべてを表す言葉で、嬉しいとき、悲しいとき、トンガの人々はこう云うのだそうだ。「オイアウエ」と!タイトルに冠したサバイバル冒険小説。
トンガからラウラ?へ向かう小型旅客機が、嵐に遭遇し南太平洋に墜落。乗っていたのはトンガにゴルフ場建設の視察旅行で訪れた4人のサラリーマン、スポンサーとなる御曹司の息子、新婚旅行中のカップル、戦友を慰霊する目的で来たボケかかった祖父に小学4年生の孫、体に入れ墨がある金髪の外国人、そして機長の相棒セントバーナード犬。
彼らが漂流してたどり着いたのは名も知らぬ無人島だった・・・・・・。
火をおこす、椰子の実やマンゴーなどの果実を採ったり、魚やウミガメをさばく、など詳細にそれぞれの視点で語られていく。ページを捲るたびにギャグ連発で笑いがこぼれるが、巻末の解説でも触れていた「(中略)俺たちは自分の家の食糧に勝手に名前をつけただけだからな。覚えとけ。肉屋に並んでいる肉の賞味期限ってのは、鶏や豚や牛の初七日の日取りみたいなものだってことを」というせりふに、生き物を食うためには、殺さなければならないと、ふと気付かされる場面だ。こうした現実感も心に突き刺さる!
さて、彼らは一体脱出できるのだろうか?と、読み進めていくとラストで・・・えっ!どういうこと?ハッピーエンドなのか?何だか肩透かしを食わされたようで微妙な読後感(^_^;)
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全員がそれぞれに特技があり
仲違いしながらも
結局みんなで救助が来るまで
生き延びようと、逞しく漂流生活を送る。
最初はなんだこいつ?だった
部長や野々村氏もだんだん
なくてはならないピースとなる。
現実はもっともっと厳しいだろうけれど
面白くて元気の出る本。
似た設定の東京島は
ギスギスガツガツしていて
嫌な読後感だったけれど
こちらは爽やか。
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飛行機事故でたまたま居合わせた見ず知らずの10人が無人島に漂流し、サバイバルする話。どんな風に結末をむかえるんだろ…と興味津々で読み進めたけど、まぁふぅーんな感じでした。しかし、荻原浩の本はやっぱり読んでて楽しいし元気になる!あんまり深くないからサラッと読めます。笑えます。
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オイアウエ!!泣
そしてじいちゃんすきだよ!
自分のテンポがある人はしあわせだわ。
役割をみつけていくことも大切だわ。
おいたちも馬鹿にできません。
いしょうけんめい生きませう。
勇気と元気をありがとう!
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9月-1。4.0点。
トンガから、小型飛行機に乗ったサラリーマン他。嵐に巻き込まれ、無人島に漂着。
無人島での生活物語。670頁だけど、一気読み。面白かった。
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子供の頃読んだロビンソン・クルーソー漂流記を当然のごとく思い出しながら読み進めました。オンボロのラウラ国際航空機に搭乗した運命共同体ともいうべき10人の乗客と1匹(犬)の運命は・・・設定は非常に深刻な場面であるはずなのですが、人物表現が至極ユーモラスに描かれているので、何度も吹き出しそうになりながら読みました。
南太平洋上を航空中のプロペラ機は、落雷をうけ洋上に緊急着水、頼りのトンガ人の機長も着水のあと、愛犬のセントバーナードを残して浸水した飛行機の起こした渦に巻き込まれて命を落とします。彼らを乗せた救命ボートは南太平洋上のどこかにある無人島に漂着し、サバイバル生活が始まります。この運命共同体の10人と1匹の面子が何とも絶妙です。新婚旅行中の夫婦、会社の接待旅行中のサラリーマンたちとその得意先の社長、兵隊経験者の認知症気味の老人とその小学4年生の孫、環境保護団体の過激派の活動家の外人という面々。彼らは漂流生活の初めの頃こそ、それまでの生活の役割や習慣を続けるのですが、途中からそれをかなぐり捨て、それぞれの秘めていた本来のパワーを発揮し始めます。その落差がお見事!それぞれが命をつなぐため、必死に自分の得意技を披露します。文字通り自給自足の生活を続けるための、死ぬか生きるかの瀬戸際の場面が続出します。それは文明生活に浸っていて軟弱になっていた人間の忘れていた能力でした。
この小説の全編を貫くのは、死んでしまったトンガ人の機長が残した「オイアウエ」という言葉。それはつらいときも楽しいときもトンガの人は「オイアウエ」と言う。つらいのも楽しいのも同じこと。それが生きることであるというメッセージがとても心に残りました。
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「わ、ハズレだ」
それが、最初の数ページを読んだ感想。
兎に角、登場人物に好感が持てない。
【嫌な奴】がそこにもここにも……ああ、耐えられない!
それでも読み進めること幾許か。
なんだか、段々愛着が湧いてくる。
サバイバルな環境に置かれて、登場人物たちが改心する訳じゃない。
【嫌な奴】そのままに、次第に不協和音が心地よくなってくる。
結末がちょっと物足りないかなーとは感じたけれど、第一印象のようなハズレではなかった、かな。
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荻原浩さんの作品はこれが初。
帯の「爆笑」と「感涙」を保障します。っという文字にやられて即、購入。
内容は、本当にサバイバル小説で、緊張感も有り、読み進めていく中で、ハラハラドキドキ。
あ、しかし、どんなに非常事態に陥っても、日常の関係性を崩さない。危機感がない登場人物がこれまたおもしろい。
作者さんは日本人だけども、海外の方から見た日本人はこういった人物に映っているのだろうか。
どんな時でも秩序と序列を守る。ある場面では日本人の最も優れた所になるものの、場合によっては最も愚かな特徴になり得る。
しかし、本書では皆それぞれが我慢し、協調性を高めていく。大きな障害も、団結することでどこか楽しむようにこなして行く。
日本人という種族はきっと、人の役に立つという事が本当に好きな種なんんだろうと、改めて思う。
そして、きっとこの作者さんも、そんな我慢しながらも助け合う、日本人が好きなんじゃないかと思う。
話変わるが、もし自分がこのストーリーの様な状況に陥っても、何とか出来るものなのだろか・・・。極限の状態になれば、きっと何でも口にするんだろうな。
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飛行機が不時着して無人島に取り残されたら・・・
この手の作品は古くから有り、小説の世界だけではなく、映画にもなっています。
どの作品にも言える事は、いかにして生き抜いていくか?という究極のサバイバル!
人間が持つ本性が現れ、戦争文学に繋がるものがあると私は思います。
そんな中、コメディー的にどう楽しませてくれるのか/キャラクターの設定/喧嘩・団結/生きるためには/みたいな事を期待して読む進めました。
トンガ王国から飛び立った南国の小国のオンボロプロペラ機が、熱帯低気圧の暴風雨に襲われ南太平洋上に不時着・沈没。
そのプロペラ機には、とあるリゾート開発会社の部長、課長、主任、平社員とそのお得意様であるスポンサー企業の御曹司などなど他にもユニークな登場人物が乗り合わせています。
無人島でも会社での序列で平社員の賢司がこき使われたり、スポンサーへの接待根性が抜け切れなかったりと、まるで情けないがユーモラスもあり...
個人的には84歳の仁太のお爺さんが「敵襲!」の言葉でバネ人形みたいに勢いよく起き上がり行動する演出が面白く楽しく読めました。
しかし、漂流記という題名なので違った意味で、もう少しひねりがあっても良かったのかな~っとも感じました。
荻原さんの作品という事で凄く期待をして読み始めたせいか少し残念な所はありましたが、全体的に面白く読めました。
最後のエンディングも荻原さんらしい感じになっています。
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普通の漂流もの。平和すぎて、大した事件も起こらない。先が読みたくて一気に読ませるけど、面白くはない。すべて予想を上回らない。
もう少し緊迫感のあるシーンが欲しかった。
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話が長くてちょっとダレる。
人物描写がコミカルなので、漂流の葛藤や詳細なサバイバル技術が響いてこない。
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レビューは意外にも厳しい評価だけどとっても面白くて笑いながらすーっと読めた。
大変な無人島生活もなんだか楽しそうで、でも小説だからそれでいいと思う。
読み終わってすがすがしくなる本、久しぶりでよかった!
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タイトル通り、漂流もの。
漂流を題材とした作品にはいろいろと制約があると思う。先ず、漂流していた本人が記述したノンフィクションおよびモチーフにした小説だと「主人公は死なない」という事が間違いなくわかってしまう。
続いて、フィクションとしての漂流ものは「閉塞された空間」「しかし何がいるか分からない未開の地」「漂流したメンバー内のストレスによる争い」といったものが絶対に発生するし、逆に言えばそれ以上のものがあるのか、というとあまりない。
そんな枠組みがある題材を筆者がどう処理したかというと、やはり型を破る事はなく、漂流ものらしい流れでその通り過ぎていく。
実力のある筆者なので当然読んでて楽しいのだけど、ただそれだけだなぁ、というのが残念。つまらなくはないんだけど。