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短編集です。1作目で見事に騙されたので2作目以降は慎重に読み進め、作品によっては自力でゆるい予想ができるほどではありました。
それぞれ作品が著者の時系列にあり、ピックアップされて話が始まる感じです。
最後に大きなどんでん返しがありましたが、言い回し?が使われており、理解が難しくカンニングをしてしまいました。最後の最後に、もやっとして終わったこと以外は、やはり短編なので少しずつ読んでも内容を覚えていやすいですし、全て異なる結末で飽きが来ずスラスラ読めました。
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初刊1999年。「本格ミステリ」という呼称が、漠然とした修辞なのではなくて、特定のジャンルを指すものであるということ、さらにその下位範疇としての「犯人当て」というのが、文学や小説というよりも、むしろ人工的なルールによって限定されたゲームに近いものであるということ、「本格ミステリ」作家は小説家というよりもパズル作家に近いのかもしれないということ、を本書によって知った。
制限された状況だからこそ「あくまでもその枠内で、論理的な結論を導き出すこと」(p340)ができる、純粋な知的遊戯としての面白さがその醍醐味なのであり、全く別の分野ではあるがクロースアップ・マジックの面白さと通じるものがあるように個人的には思う。
純粋に論理的な要素のみで謎解きができるために要請されるいくつかの前提、則ち『読者に知らない手がかりによって解決してはいけない』、『すべての手がかりは、明白に記述されていなくてはならない』、『三人称の地の文に虚偽の記述があってはならない』(p341-342)などが、「犯人当て」ゲームにおいてどのように効いてくるのかを、実地で味わうことができた。
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1、どんどん橋、落ちた
犯人は、人間と思わせて、猿。なるほど、これはあたまの固い私には推理はできない小説だ。時間の無駄だから推理はせずお話を楽しもうと決めた。
2、ぼうぼう森、燃えた
犯人は、犬と思わせて、人間。うん、推理しなくて良かった。無理、たどり着けない。
3、フェラーリは見ていた
フェラーリは、車と思わせて、馬。ここまでくると、フェラーリはあのフェラーリじゃないんだろうなぁってことはわかる。
4、伊園家の崩壊
なんかもう犯人とかどうとかより、色々アウト。
5、意外な犯人
これはわかった。わかってしまって逆にちょっと残念って思っちゃった。
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5つのお話が収録されている短編集。
基本的に「犯人当て」のゲームを綾辻行人本人が挑戦するようになっている。
不思議な成り行きによって出題される問題は、トリックと言うか屁理屈というか…正解するのが難しい。
確かにミステリのルールを守ってフェアではあるけど。
綾辻行人さんの本はまだ館シリーズしか読んでいないけど、短編よりは長編の方が面白いなぁと思った。
ただ、この短編集はストーリー性はほとんどなく、「犯人当て」ゲームの出題と言う感じなのでそういうのが楽しい人にはいいかも。
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一部分は推理できたけど、完璧に推理することはできなかったのが悔しい〜!笑
まぁずるいっちゃずるくて、なんてオチだ…ってなることもあるけど、それも含めてミステリー好きならぜひ挑戦してみたほうがいいよね
あとあの一家の話ダークコメディなのに、1番しっかりしたミステリーだったよね
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普段ミステリーを読まないけど、図とかもあって読者参加型で面白かった!綾辻さんの他の作品を知ってるともっと楽しめたかもしれん!
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読者への挑戦状。
1〜3で例題。
4〜5で演習。
問題集解いている感覚だった。
フェアと謳われているが、どこか狡さを感じた。
頭柔らかいな〜と。
総じて面白かった。
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作中作と犯人当てを混ぜた5つの短編集となっています。
初めは何とかして犯人を当てようと思って読んでいたけれど、途中から「これは事前に解答を知らないと解けないなぁ」と思うように。犯人当てよりも作中作を楽しむように意識すると面白く読める本だと思いました。
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読書への挑戦が入った短編集。
読者へ謎解きさせるための前提やらお約束やらを解説してあったので、なるほどーと思いながら読んだ。
全然解けなかったけど。
巧妙に張ってある伏線や、ところどころ感じる違和感にひっかかってはいたんだけども、真実にたどり着くことはできなかった…。
かなりの問題作(?)の国民的な一家の話が1番面白かった。
脳内にあの家族で再生されてしまった。
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完全に変化球だけど、たまにはこんなのも悪くない。
というかクセになる面白さ。
綾辻作品はどんでん返しのカタルシスが快感だが、この本ではルール無用のどんでん返しで、カタルシスとは別の笑うしかない感覚を味わえた。
地味にこういうのもっと書いてくれないかな〜と期待してしまったり。
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普段、推理小説を読まない人間なので、純粋に騙されて楽しめた!!
推理小説に耐性がある人なら、すぐわかってしまうのかな?
サザエさんが大好きなので、4章もすっごい面白かった!
次からサザエさんを見る目が変わる笑
とってもいい読書体験ができました!
これを機に推理小説を読んでいこうと思った
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特に表題作はよかった。
ただ短編ということもあり、慣れているとトリックの一部が見えてしまう。全部は見えないが。
作中作が多く、その額縁部が解決しない抽象的なホラーを含み、なんとも不完全燃焼というか残尿感というか。
またその額縁に作家本人が登場する設計で、作家の当時の事情も色濃く描かれるため、読後、巻末の解説の読解は必須である。
作品のみでは「閉まらない」という構造。
ミステリ好きとして読むのでなく、綾辻行人好きとして読むべきだったかもしれない。
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初短編集でした。
5つの話が収録されていて、犯人は誰かを当てて見ろ!という内容笑
どの話も簡単には犯人?笑がわからなくなっておりフェアだアンフェアだをあまり気にしない私はとても楽しめました。
ただ3話目の「フェラーリは見ていた」の真犯人だけは納得できないです笑
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伊園家の崩壊が面白かった。
衝撃度としては館シリーズには敵いませんが、短編が5つ、犯人当てを楽しめます。
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「読者への挑戦」なんてジャンルがあるなんて知らなかったー
私は特に自分で推理したい派ではないので、即解答編読むよ
表題のどんどん橋の話が面白かった