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う~ん面白かった。
これもある種の王道ストーリー。
お手本のような正道ストーリー。
これがデビュー作だって言うんだから評価せざるを得ない。
そりゃあ大賞もらいますわ。
これからこの著者がどのような道を辿っていくのか楽しみでもある。 ここが出発点。
ところでこれは本当にどうでもいいことだが、絵を見る限りDあるようには見えないが盛ったのだろうか。
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★ネタバレしてます★
サクサク読めて、泣ける本を探していて本作品に辿り着きました。
結果、大正解。
姉を3年前に亡くしている高校1年生の岡田卓也。そして、クラスメートではあるが「発光病」で余命宣告されてずっと入院生活を送っている渡良瀬まみず。この二人の切ないラブストーリー。
姉の死のせいか、卓也からは、どこか死が近くにある危うい感じを受ける。まみずの死期が近づき、卓也は自らも死を選ぼうとするが、そんな卓也に生きてもらうために、まみずは最後のお願いをする。その言葉に心打たれました。
「私のかわりに生きて、教えてください。この世界の隅々まで、たくさんのことを見て聞いて体験してください。そして、あなたの中に生き続ける私に、生きる意味を教え続けてください」
『君の膵臓をたべたい』(住野よる)や、『半分の月がのぼる空』(橋本紡)などがお好きな方は、この本もお気に入りになるのでは?、と思います。
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最近本を読んで泣かないことの方が少ないので、もちろんこれも盛大に泣いた。泣く本は電車で読むないからなかなか読み進められなくて困る。ついでに、泣くともう本の内容とかどうでもよくなって、ただただ登場人物の境遇と現実とを比べる旅が始まるので、感想も書けない。本当に困ったものだ。
そんな中1番心に残ったのは割ってしまったスノードームを修復したところ。私が小さい頃に割ってしまったあのスノードームも直せるのかなぁ…。
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電撃小説大賞受賞作、という文言に惹かれ購入。
読みやすく、人の命の重さ、残された人たちの心の描写が上手く書かれている。
主人公たちが十代という、繊細さ・危うさ・脆さが、どこか儚くて淡い光のように瞬く。まるで、『一条の光』のように・・・。
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世の中にはこの世を生きたいと思っている人と、この世から無くなりたいと思っている人がいる。その2人が交錯したときになにが起こるのか?価値観、情、愛…様々な要素が入り乱れながらも起きる変動が美しい文章と共に描かれている。
命に触れる文献は哲学的な印象を持たれがちだが、この本に登場する高校生たちの立ち振る舞いがそのまま感じられるようになっていて好感がもてる。
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納得して生き、納得して死ぬ。なんて難しいんだろう。
生きている人は「死にたい」とつぶやき、死んでいく人は「「生きたい」と叫ぶ。
でも、多分生きたいんだよ。「死にたい」というその言葉すら、生きたい気持ちそのものなのだよ。
でも、必ず人は死ぬのだよ。それをどう迎えるのかは、人間のまさに一生の課題なのだと思うよ。
そして、生きている人は、それを受け止めなければならない。納得しようのないことも、納得しなければ、自分が生きていけない。
生きていくしかないのだよ。
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十代だったらもっと楽しめたかな。作中でも触れられているけれど、いわゆるサナトリウムもの。
登場人物は若く、その苦悩の仕方もやはり若い。読後感は悪くなく、電撃の読者層には響く作品だったのかなと思う。
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生きることに意味を見出だせない岡田卓也が発光病の同級生渡良瀬まみずに逢い、彼女の死ぬまでにやりたいことを代わりに実行していく。恩人の香山彰との友情やまみずとの愛情が自然にさりげなく描かれており、読みやすく素直に楽しめる。最後は生きることにについての難しい話しに悩ませられるが、それでも人は生きているとことを改めて想い知らされる。
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ううん…
なんとなく"君のすい臓を食べたい"にテイストが似てる、かな。
病気モノだと近くなるものなのかもしれませんが。
その印象がちらついてどうも純粋に楽しめなかったかも。
あとがきの作者の思いとか
そこは素敵だと思いました。
生きていくことを前向きに捉えたくなるかな、と。
全体的に読みやすくはあったけど
10代から離れていっているせいなのか、
なかなか共感はしづらかったです。
表紙イラストはすごく好きです(*´∀`)
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普段の私なら絶対に泣いていたと思う。
でも何故だか涙が出てこなかった。
本を読んでいて、その内容から思い当たることがいくつかあった。
だから私は自分の心が死んでいると感じた。
大切なことを気が付かせてくれた一冊。
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どうしてもプロットが似ている『君の膵臓をたべたい』と比べてしまう。発光病という架空の不治の病に侵された女子高生まみず(最後まで違和感のある名前)の言動は、明るさと諦めといらだちが混在するリアリティのある描写。彼女を結果的に支えることになった男子高校生・卓也の、まみずの想いに対する鈍さは定番といったところ。生きることに悩み苦しむ十代へのメッセージ性は高いと思うのだが、それは5倍近く年輪を重ねた今だから感じられることなのかも。あとがきの著者からのメッセージにぐっときた。
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いわゆる難病・不治の病話。
こういう設定ってある意味とても卑怯だと思うのだ。
だって最初から結末が辛くなるのはわかりきっているんだもの。
そういうのがちょっと苦手なので読むのに少し覚悟が必要だった。
とは言え、読み始めれば、これは高校生男女のひとつの恋物語で、人が人を好きになっていく様を見るのはやっぱり楽しい。
二人のちょっとしたやり取りが愉しく、やがてそれは小さな宝物のような言葉になっていく。
まみずちゃんがかわいいなあ。
表紙や口絵に制服姿が描かれているので、そう言う場面があるのかと思ったけれど、彼女は終始病院のベッドの上だったけど。
ラストは、主人公の性格もあって、思っていたほど暗くならずにすんで、ちょっとホッとした。
けれど、逆に少し物足りなくもあるかな。
いやまあ、それは贅沢というものだろう。
物語的には、死に近かった男の子が生きる意味を得るお話だと言える。
読み終わって、もう一度、彼女の言葉を聞きに読み返したくなった。
それは物語にとってとても幸せなことだと思う。
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生きづらさを感じているすべての人へ。
ストーリーもそうだけど、あとがきの作者の思いにとても共感したので、最後のページまで読むべき。
なんで私みたいなのが生きてて、素晴らしい人が早く死んじゃうんだろうって、死に直面したことがある人なら誰もが抱いたことのある思いだと思う。
そりゃ色々重ねて泣きそうになる。
それからキャラクターがどの人も自分の信じた道を進んでいるところがすごく好き。
頑張り方はそろぞれだけど、それでいい。私は私らしく進めばいい。
病気、交通事故、自殺、いじめ、生と死。
生きたい。生きる!
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ある方から紹介されました。
こんな素敵な本に出会わせてくださり感謝します!
何も言葉が出て来ません。
ありがとうございました。
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好きです。
好きな物語です。
この頃、ビジネス本ばかり読んでいた。
ひさびさに青春でほろ苦く温かな物語に触れた。
死から逃れない まみず。
そんな彼女に振りまわされていく、そして変わっていく卓也。
素直な物語が流れていっていました。
先が読めてつまらないと言う人もきっと多いでしょう。
でも素直にセリフや行動を受け止めながら終わりに近づいていく物語が好きでした。
読んで良かったです。