投稿元:
レビューを見る
語られるエピソードのひとつひとつは結構ヘビーなことに気が付きましたが、登場人物たちのおかげで、あまりチクチクしない気がします。今回は、おふじさんにほっこりし、「山滴る」の思いにうるっときました。最近、涙腺が弱いです。
投稿元:
レビューを見る
大好きな京都が舞台ということもあって読み始めたシリーズ。
勝手に明るい話ばかりだと思っていたけれど、そうではなくて。
この巻に収められている「真夜中のカンパニュラ」は読んでいて辛くなりました。
これから先読み進めるたび一つはこういった話があるのかも、と覚悟しながら読みたいと思います。
投稿元:
レビューを見る
秘められた想いを解き放て。
京都が舞台の着物(とアンティーク色々)のファンタジー。様々な恋愛が描かれている。
「金魚が空を飛ぶ頃に」鹿乃の友人・梨々子の祖父は、商店街の喫茶店<オー・ルヴォアール>のマスター・満寿。今回は彼に関わる着物の話。そして梨々子の話も。関西で金魚といえば大和郡山ですよね。
「祖母の恋文」鹿乃の祖母・芙二子が健次郎に宛てた恋文について、そのきっかけとなった帯はどのように解決するのか。芙二子と健次郎のやり取りも楽しい。そして、ちょっとやきもちを妬く慧。
「山滴る」謎の大学生・春野が持ち込んだ謎が、思いもよらぬ出会いを呼ぶ。田村先生の正体は、まだここではにおわせるだけ。
「真夜中のカンパニュラ」登場人物は良鷹と真帆。良鷹が夏を過ごす別邸の謎。事件の真相は哀しいけれど、この二人の関係も気になるところ。
巻末にCobalt掲載時のイラストが載っていて思い出しましたが、鹿乃と良鷹は色素が薄いんだな、と。和風顔のイメージがどうしても抜けない。
投稿元:
レビューを見る
蔵の着物を巡る物語、第3弾。
タイトルにもなっている「祖母の恋文」は、おふじさんの若い頃、どこか微笑ましいものだった。
慧が鹿乃が大人になってゆくことに動揺しているのが、良鷹同様少し面白い。
いつまでも女の子は「女の子」ではないんやぞ、と思う。
春野の出方がわからなくてそれもまた面白いけれど、鹿乃はブレないんだろうなぁとも思う。
着物を巡る謎については、金魚の話はどこかくすぐったくて、でも満寿さんに伝えたくなるような、でも伝えてはいけないこともわかる結末だった。
時代というのはやり切れないものを多く含むな、と。
カンパニュラの件も同様に。
でも、良鷹が見つけてくれたことで救われたものはきっとあったと信じたい。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ3
金魚の着物
鹿乃の友達梨々子の祖父満寿(喫茶店経営)が昔同棲していた彼女の置いていった金魚の着物のはなし
祖母の恋文 帯
北窓堂さんが持ってきた祖母が祖父に宛てた恋文それはに関する帯のはなし
桜と紅葉の着物
夏休み訪ねてきた春野に祖母の昔の写真を貰う、そこに祖母と写っていた女性の着物が蔵にあったことを思い出す。
良鷹と別荘での話
夏にいつも別荘で過ごす良鷹、そこにおつかいにきた真帆が見たのは綺麗な女の人
しかし、その女の人は幽霊で、良鷹は毎年彼女に会うためにこの別荘にきていた、
そして、彼女の謎が明らかになるはなし
投稿元:
レビューを見る
金魚の着物
人の気持ちは変わる
おばあちゃんからおじいちゃんへの恋文はほっこりした。嫉妬罪深い。けど愛感じる。
従兄弟同士で恋人を争ってた話。戦争とかで2人とも帰ってこないという可哀想な話だったけれど。着物では2人仲良く。
鹿乃の兄、良鷹がメインの話。これはもう真帆さん良鷹が好きなのでは…?
風鈴草の着物を着た女性の悲しい過去に泣けた。
投稿元:
レビューを見る
初下鴨アンティーク。タイトルは気になっていたのだけれど、たまたま図書館で見つけたので読んでみたら、好みどんぴしゃ。すぐに一巻買いに行きました。
予備知識がなかったので最初は「なんじゃこりゃ」と思ったけれど、「そういう話か」と理解すれば、切ないし、面白いし。ひとつひとつのテーマも好みなので、当たりの作家さんに出会ったなあという印象。
食べ物もおいしそう。
同じ作家さんだとは知らず、ちょうど別件で『後宮の烏』をおすすめされていたので、そちらも購入。今度読みます。
投稿元:
レビューを見る
装丁も好き、話の内容というか流れも好き、男性キャラがすごく好き、着物の話も興味深い。
のに、生理的に主人公と女性キャラが受け付けられないという私的に悲しいこのシリーズ。
それでも読んでしまうのは、やっぱり由鷹がすごくすごくすごく好きだから、かもしれません。
1巻でふらりと現れた春野くん、登場時から、このこ癖があるなー絶対一筋縄ではいかない性格してるんだろうなー、どこかでひょいっと現れて天使の笑顔で引っ掻き回していくぞ、と思っていたら、その通りの展開になったので、春野ファンとしては狂喜乱舞しました。
顔は見てないけれど、爪がきれいなのは見てた、とかそういうちょっとしたエピソードが好きです。
由鷹が大好きなんですが、彼がメインの話になると決まって出てくる真帆が心底苦手で…。なので、読もう!という気持ちになるまで結構時間がかかってしまいました。が、蓋を開ければとても悲しく、そして美しいお話で、やはり由鷹は良い!と感動。怠惰な彼だからこそ、あんまり救いのないお話が似合うというか。変えられない過去に対して、どうやって気持ちを切り替えていくのか。それとも、これから一生、その気持ちを抱えて生きていくのか。由鷹の場合は後者の気がします。
投稿元:
レビューを見る
鹿野の話より義鷹の話の謎の方が物悲しか印象深く
面白かった。
義鷹はクズだけどロマンチストでギャップがあって
好き!
投稿元:
レビューを見る
シリーズ第3弾。全4話。可愛くて微笑ましい話から悲しく切ない話までそれぞれがちがうテイストの話。どれも面白かったです。
特に1巻から登場はしていた大学生の春野君がここへ来て存在感を見せ始めた…と言うか、主人公の鹿乃にちょっかいを出し始めたのが気になる。
投稿元:
レビューを見る
アンティーク着物や帯留めが華やかで、お料理やお菓子が鮮やかで、関西弁が柔らか。安心して楽しめるすきなシリーズ。今回も堪能した。鹿乃と兄の良鷹と居候の慧の三人暮らしや、動揺して再びお菓子の家を作る慧やパラパラ漫画の鹿乃と慧のやり取り等が微笑ましくて可愛らしい。涼しげで瑞々しい夏の情景が心地好かった。
投稿元:
レビューを見る
「恥をかかされた」
ろくな意味で使われない言葉。
その言葉の主語は「自分」だから。
その理由も、正しいも間違ってるも関係なく、ただ自分が不快だったというそれだけだから。
エゴの塊。
投稿元:
レビューを見る
梨々子メインの金魚の話。
梨々子の母親、なかなか酷い。。。
私だったら絶対もっと反発するわ。
(金魚が空を飛ぶ頃に)
表題作は、おばあちゃんの話。
相変わらずのツンデレぶりだが、あの芸妓も狙ってたねえ、あれは。
(祖母の恋文)
春野さん、ちょっと恐くなってきた。
鹿乃を好きになった?
(山滴る)
良鷹目線の話は、入れ替わりとか殺人・死体遺棄とか、一番ミステリーっぽい。
今回の話は猟奇的な旦那に嬲り殺された奥様、とその愛人。
(真夜中のカンパニュラ)
投稿元:
レビューを見る
シリーズ第3弾。
「金魚が空を飛ぶ頃に」「祖母の恋文」「山滴る」
「真夜中のカンパニュラ」の4つのお話し。
古い物に宿る想いをひもとくお話だけど
色んな想いがあるもので、カンパニュラの話は
予想外にミステリしてて驚きました。
続きを読みます。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ第三弾。
前巻では、鹿乃の友人・奈緒関連の話がありましたが、今回は梨々子に絡む話が収録(「金魚が空を飛ぶ頃に」)。
こうゆう群像劇っぽいのは(メインの視点がとぶという見方もあるかもしれませんが)、私は嫌いじゃないですね。登場人物一人一人に物語があり、それを知ることで魅力が増すってもんです。
そして、何だか危険人物っぽくなってきている春野君。鹿乃、狙われていますよ!今後の彼の動きに注目です。
第四話「真夜中のカンパニュラ」は背景が哀しく残酷で、読んでて重くなりましたが、良鷹&真帆のコンビは好きなのでこの二人メインの話はこれからもお願いしたいところです。