紙の本
気弱なハリネズミ
2017/04/09 19:36
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ベニテングタケ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ひとりぼっちのハリネズミがお茶会を開き、みんなを家に招待したい。
けれど本当はみんな来て欲しくない。
傷つくのを異様に怖がるあたり、現代の若者と一緒だなと思う。
でも、誰でも自分の中に気弱で臆病なハリネズミはいるんじゃないかな?
人付き合いにちょっと疲れてしまった時に、読み返したくなる本だろうな。
紙の本
何度でも読み返したい!
2017/06/08 17:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マルコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ハリネズミくんに共感しました。内容が深いので読めば読むほど読み取れることが多いと思います!
紙の本
ハリネズミ、みんな同じだよ
2019/03/11 21:20
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
オランダ生まれの作家、テレヘン氏の作品。自分のハリと内向的な性格がコンプレックスのハリネズミ、動物の仲間たちを家で開く予定のパーティーに招待しようと手紙を書き始めるが、「どうせ手紙なんか書いたところで誰も来てくれないや」と卑屈になって手紙をだそうとしない、ビーバーやサイや象やクジラが招待されたらと妄想するがいい結果が思い浮かばない。やっぱり「僕なんてどうせ・・・」と落ち込んでしまう。でも彼がみんなから嫌われているのではなくて、他の動物たちも同じような悩みをかかえながら生活しているのだと思う。孤独はすきだけど、みんなから無視されるのは嫌だというのはとても私には理解できる話だ。
紙の本
ハリネズミの願い
2017/10/08 12:07
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投稿者:N.A, IN - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近の私は、時間に追われ、心に余裕がなかった。表紙の絵が可愛い事がきっかけで読んでみると、淡々とした空想でありながら、言葉一つ一つに温かみがあり、読後は心が和み癒された。この本がきっかけで、著者に興味を持った。
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なんだかネガティブ。またはとても哲学的。
どこかに抜け道はあるのかな?解決するのかな?最後は笑顔になるのかな?と思いながら読んだけど、八方ふさがりでした。
しかしね~。もうちょっと気を楽にしてくれたらいいのにとハリネズミくんに思いました。こっちまでネガティブになりそうでした。
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引きこもりをこじらせたハリネズミのお話。
自分のハリにコンプレックスをもつハリネズミが、ほかの動物たちの訪問を想像していく様は哲学的でおもしろい。あとがきにもあったけど、こんなひといるよね、と思う。アリとリスの出てくる『だれも死なない』を読んでみたい。
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淡々とした物語だった。
冒険へ出たりしないし、派手なやりとりもない、
いや、スケールの大きないろいろは確かに起こる(想像される)のだけど、とても静かで、まるで雨音みたいな本だと思った。
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ほんとに不思議。息がしやすくなるんです。ほのぼのとほくほくと。小さなことから進めばいいなって思えるのです。
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コンプレックスを持ちいろいろと考え過ぎるハリネズミ。友達を家に招待したいけどその人達がどうにも苦手であることに行き着く。もう誰も来なくていいと思った時、、。読んでいていろんな動物が出てきて、ちょっと食傷気味になるかな?それで途中からさらっと流してみる。そして最後の出会い。ほのぼのしたイラストに思わず見入る。良かったね、ハリネズミくん。
途中に出てくるカメとカタツムリ。カメくんが一言言う度カタツムリは嫌みやら文句やら言いまくる。それなのにカメくんはキレもせずカタツムリに付き合う。そして彼は友達なんだ、と言ってカタツムリがいる場所へ戻っていく。自分の中にもカタツムリとカメくんがいる。そんな気持ちになる。
最後まで読んだら、また時間のある時いろんな動物のエピソードをじっくり読んでみようかなと思う。
人との付き合い方にモヤモヤしたらまた最後のエピソードの場面を読みたいと思う。
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森に棲むハリネズミがある日動物たちに招待状を書く。「遊びに来て下さい、でも来なくても大丈夫です。」でももしもあの動物が実際訪ねて来たら…。だんだん不安になってくるハリネズミは、書いた手紙を送ることができずに、いろいろな動物が訪ねて来た時のことを想像しては悩むハリネズミが身につまされてくる。そしてラスト、とうとうある動物が訪ねて来る。
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児童書かと思ってたら
これは哲学書ですね
静かで思索的な孤独
ハリネズミの想像、妄想?
イラストがいい、もっとあればいいのに
ラストがいいなあ
≪ さようなら 静かな眠り また会おね ≫
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「〈いまは〉と〈まだ〉はテーブルを降りて、どうしていいかわからず床にとどまっていた。(略)〈いまはまだ一度も〉、とハリネズミは思った。踊っている言葉たちが突然、輝かしく見えた。そのまま踊り続けて、とハリネズミは思った」物語の最初の方で、人が訪ねてくるのを待ってるハリネズミのことを、こんな風に描写する。ひとりでいるときに頭の中で言葉が止まらなくなる経験はあるし、その経験の描写としても、言葉の使い方としても印象に残った。自分しかいないより、自分の言葉と自分しかいないという描写のほうが、ひとりを表現できる気がした。
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だれかに訪ねてきて欲しいけど、実際に訪ねて来られたらどうして良いかわからず不安なハリネズミ。
書いた招待状を机の引き出しにもしまい込み、もし〇〇が訪ねて来たら…とネガティブな妄想が次々と湧き出てきます。
ネガティブすぎてちょっと笑ってしまうけど、これは自分自身の姿かも。
最後の最後に、ほっとしてニッコリしてしまう。
また会おうって良い言葉。
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不思議な不思議な本。表紙から漂うハリネズミの悲壮感がながぁーく続いていく。途中途中に出てくるカメとカタツムリ。あんなのを本当の友達というのかもね。パルプフィクションでの「気まずくない沈黙」って難しいね。いや、そうじゃないのかなリス君。
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メディア予約
P6
親愛なるどうぶつたちへ
ぼくのいえにあそびに来るよう、キミたちみんなを招待します。
でも、だれもこなくてもだいじょうぶです。
P87
ハリネズミは深呼吸をし、それからしばらく、訪問をうけるものに起こりうる予想外の状況や悲劇について考えていた。
だれも招待していなくても、リスは訪問してきた。ブナの実のハチミツを持って。ハリネズミが食べたいんじゃないかと思って。ハリネズミは、特別なときになってとってあった、アザミのハチミツを出し紅茶を飲み、ハチミツを舐め、ときどきうなずきあった。時間が止まればいいのに…
こうしてハリネズミは、冬のはじめのある日、予期せぬお客をむかえた。
自分のことかと思う。臆病なハリネズミ。