紙の本
荒唐無稽
2017/05/11 13:52
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投稿者:KKキング - この投稿者のレビュー一覧を見る
「荒唐無稽」と謳わないと商品として成立しないのだろうが、これは無論謳わない方が笑えるわけで、時代の堅苦しさを感じざるを得ない。ネットの書き込みと同レベルのネタ本。
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真剣に読むものじゃない。
「荒唐無稽」を標榜しているように、すべておちょくり前提なので、笑えないぜ、ってなる人も多いかもしれない。
私としては、ぱらぱら読んで、ほうそうなんだ~勉強になるなあ~って楽しんだ。
真面目の仮面を被った不真面目のていをしているので、せっかくだったらおなじように真面目な身振りで受容してみて、ぷぷって笑うのがおすすめ。
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とにかく笑える、そして楽しい。ロック、たまにジャズやクラシック、テクノ・ハウス。とにかく圧倒的なミュージシャン、ジャンル、作品など、1,730の項目について嘘八百、だが愛のある音楽辞典。私も大好きなアンブローズ・ビアスの「悪魔の辞典」の音楽版と思ってもらえれば宜しい。
例えば、ザ・スミスについては、そのジャケットがこう揶揄される。
「ジャケット写真が全部他人なので本当の姿を見るためにライブに足を運ばせるという商法を編み出したイギリスのバンド」(p111)
また、デトロイトテクノの雄たるUR(Underground Resistance)については、こう。なぜ街中にURという看板が付けられた集合住宅が多いのか、これまで謎だったのだが、実はこういうカラクリがあったのだ。
「荒廃したテクノ都市デトロイトのスラムを取り壊し、住宅を建設し再生を図るべき創設された独立行政法人。昔は「公団」といった」(P227)。
最後に、私は京都にいたときから村八分というバンドがなぜあそこまで評価されているか理解できず、私の目の前で「村八分いいじゃないですか」と発言した奴は全て社会的に抹殺してきたのだが、本書の項目を見て、長年の留飲が下がったので、これからは村八分ファンとも仲良くやっていけそうな気がしている。
「バンド名が放送禁止用語で結成時点ですでにメジャー展開の限界が見えていた、ザ・ローリング・ストーンズの275692番煎じみたいな京都のバンド」(p219-220)