紙の本
あまり面白くない
2017/11/09 17:09
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投稿者:てくちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
へんてこりんな人間性を見せられてもあまり面白くありませんでした。
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第155回芥川賞受賞作。タイトルに興味を持ち購入。コンビニで働く36才独身女性の物語。コンビニ店員視点からの店舗のあり方やお客の動向は読んでて面白い。でも著者が言いたいのは「コンビニ店員で何が悪い」って事でしょうか…特に感動は無いけど面白くサクサク読めた。
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最高。もうその言葉しか出てこないほど、最高。こんな狂った作品、コンビニで働きながら作家生活を送っている村田沙耶香さんにしか書けないよ。
芥川賞の選考員の山田詠美さんが声出して笑ったって言ってたけど、わたしも思わず声出して笑ってしまった。シュールすぎ。白羽さんとの奇妙な同居生活が元同僚たちに暴露たあの変な空間の中でからあげ棒がどうのやいのとカタコトの日本語を操るトゥアンくんと言ってるところとか。なんかもうほんとおかしい、けどこういう人いるし、コンビニ人間ではないけれどわたしもどこか狂ってる節があるので、人間的にどこかずれていて、どこか生きづらいのでなんかわかる、愛らしいのだ、とにかく。
周囲の目など気にせずにずっとコンビニ人間のとして生きていってほしいなと思った
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朝日新聞。本紹介より。
「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う衝撃作。
村上龍
この十年、これほど見事に
現代の状況を書いた受賞作はない。すばらしい。
小川洋子
どうにもならないことを、どうにもならないままに
書ききった勇気を、賞賛したい。
川上弘美
21世紀の今だからこそ、この作者だからこそ書けた作品。
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「普通」とは何か?
を改めて考えさせられる作品。
就職もせず、結婚もせず
18年間コンビニのアルバイト店員として働いている主人公。
この状態は、世間にとっては「普通」?ではない?
マニュアル社会。SNS社会の現代。
マニュアル通りに動く事が普通なのか?
SNSで発信される世間の人々の状況が普通なのか?
ラスト1行の意味は?
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身内に情緒的な障害を持っているひとがいれば、理解というか、納得できるのでは。世間の言う「普通」「こうするものだ」という決め付けに馴染めないならなおさら。
ただ、コンビニ店員が天職と感じるならどうして正社員にならないのかとは最初から感じていた。店長が誰一人勧めないのか違和がある。
それとも、白羽が言うように、裏では主人公がおかしいと罵っていたのか。
確かに主人公の思考回路は、人間として致命的な部分がある。死んだ鳥を勿体ないから食べようと思うのはまだ良いとして、煩いから止めなくてはと感じた時に、周りの大人はもっと生命について話し合わなければならなかったと思う。
理由を納得できるように説かなければ、してはいけない、とにかくダメというだけでは、子供は隠れて実行する。育児の基本だと思う。
けれど、「一般」からしたら「壊れている」主人公の視点で描かれたこの作品は、よく出来ていると思う。
テロリストの思考回路が受け入れられない、理解できないのと同じく、主人公は受け入れられない。
だが、だからこそ、色々考えさせられるし、周囲の俺様具合も鼻につくのだと思う。
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芥川賞受賞ということで図書館予約をしてようやく読めました。
36歳未婚でコンビニアルバイト店員、そして性格に癖がある女性が主人公の話です。
生きている人それぞれに「マニュアル」があり「普通」「常識」「軸」がある。
大多数にとってのマニュアルがありそれが自然と「常識」がある。
私はこの本を読んでいるうちにそのマニュアルがグラグラ揺らいでゲシュタルト崩壊しそうになりました。
ずっと「常識って・・・?」と考え続けちゃいました。
確かに古倉さんってヘンな人です。
でもそれは大多数の人にとってのマニュアルにとってであって本人にとっては何も間違っていないんですよね。
本当、常識って普通って何なんだろう・・・。
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古倉恵子は子供の頃、ケンカを止めてと言われ、級友をスコップで殴ってしまう。
以来、皆の真似をするか、誰かの指示に従うかして、「普通」の人を演じて暮らしてきた。
恵子はコンビニ店員を18年間続け36歳になり、全てをコンビニで働くために最適化した生活をおくってきたが・・・。
恵子の考えに怖さを感じながらも、話し方など周囲の環境に自分をあわせたりというのは誰もがする事。
異物が怖いのか、異物を認めず排除しようとする社会が怖いのか、
自分が排除される側になった場合の視点になった感覚も持てる1冊でした。
他人との距離を自分で決めれる今ではそんなに実感しないものの、
本作がうまれてくるのだから、こういった関係性や『当たり前』や『普通』を求める人々は現在も存在するんだろうなぁ。
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古倉さんと白羽さんそれぞれの感性はあまり共感できないが、普通でないことの生きづらさを彼らの感情から察することができた。コンビニで働くことが生きがいであり、自分の居場所であると思うなら、それ自体は素晴らしいことだと思う。いつかコンビニからも弾かれて、でもコンビニは自分なしでも回っている、という状況が訪れるはずだが、過去を振り返れば自分を誇りに思えるのではないだろうか。
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古倉さんは最後まで「あちら側」の人間であった。
「こちら側」の人間でいる自分でいる自分は本当に「こちら側」なのか考えさせられたし、
「こちら側」と「あちら側」が紙一重になっている現代日本社会への風刺にもなっていると感じた。
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芥川賞受賞作で、手放しで「面白い!」と初めて思いました。
笑えるし、ぞっとするし、哀しいしで、読んでいて気持ちが忙しかったです。
コンビニバイトのシステムの一部になることで「治ろう」とした主人公は、登場人物の中で一番純粋でした。それ故の生きにくさ、「普通ってなんだろう、まっとうな人間ってどんな人のことを指すのだろう」というを、ユーモアも交えながら書ききっていて、グサグサやられながらも一気読み。
周りからの「幸せ」の押し売りは、本当に残酷。
コンビニで働く描写は長年働いているだけあって、ホント凄かったです。最初の文章でやられた。
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芥川賞受賞作。
古倉恵子、36歳、未婚、大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。
完璧なマニュアルの存在するコンビニの中で、コンビニの一部となって生きることにより、世間から外れることのない普通の生活をしているという安心を得ている。
就職、恋愛、結婚、出産、「普通」から外れて生きることの世間の反応、縄文時代から何も変わっていないというのもわかる気がした
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地味な?読んでいるうちに少し変わり者な主人公のコンビニ店員の女性に共感を覚え読み始めました。
自分にとってはさりげない日常の当たり前に過ぎて行く日々でも、知らない者が見るとおもしろい。この主人公が感じる人間の機微、人間観察の記述も共感が持てておもしろいです。主人公の行動、大人にいたるまでの行動が時に当時の大人たちにとって非常識に見えるエピソードが出て来ますが、そもそも常識って何?と考えてしまいました。
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社会学で、見えちゃいけないものは、隠すという表現があったけど、それを思い出しました。
本人は、真似てるつもりでも、周りの人間は気付いてて、あえて言わない、それが大人の社会。
女子の会話のシーンは、私も昔は、よく最近どうなの〜?って聞かれたけど、聞かれなくなったので、もしかしたら、私もあちら側の人間と思われてそう(^_^;)
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人間向き不向きがある。
途中、周りの人間の対応が悲しかった。
自分の人生だし
他人に迷惑かけていないのだから好きに生きるって道を選んだのはいいことだな。と思う。
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不気味な感じ。読み終わった後に薄ら寒い感じを覚えた。
ただ、自分が部品になっているという感覚はわからなくもない……。
文章はテンポ良くサクサク読むことができた。