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映画は「安っぽいSF」だったが、原作はしっかりとした力作。明治維新からの歴史を辿りつつ、2×4建築の利点、新暦に変わった理由など、雑学者の権威、荒俣宏氏ならではの知識が詰まっている。
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何度読み返したことか・・・。言わずもがなの長大作SF小説。最初の部分は映画化されたりしてますが、僕は三島由紀夫が奥津城へと下っていくあたりが大好きです。
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この著者なら、小説よりも、何か集めたり紹介したり語ったりしているジャンルの本の方に惹かれるんですが、この作品はちょっと別格につき。
加藤良いよ加藤。
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私が魔術の世界に足を踏み入れるきっかけとなった作品。
明治から昭和、そして西暦1998年にかけて、東京とその守護神である平将門を滅ぼそうとする陰陽師加藤保憲と、それに加担する者、阻止しようとする者たちを描いた、壮大なスケールの伝奇物語。
読み所は大きく分けて二つ。
一つはその持てる知識をフルに活用して繰り出される古今東西の魔術の描写。現実に起きた様々な事件の裏で暗躍する加藤保憲、平将門、術者たち、そして世の狭間で蠢く魑魅魍魎が、化物や術を行使する様は圧巻だ。
もう一つは虚実を織り交ぜて展開される人間ドラマ。作者は自身の作品に創作された人物の他に、史実、または実在する人物を登場させているのだ。
佐藤信淵、寺田寅彦、渋沢栄一、幸田露伴、カール・ハウスホーファー、森田正馬、森林太郎、三島由紀夫、角川春樹、ジョゼフ・ニーダム、――更には先日亡くなった森繁久彌氏も作品内に登場する。
実写映画化もされており、平幹二郎、原田美枝子、高橋幸治、坂東玉三郎、桂三枝、勝新太郎、と豪華キャストで彩られているが、嶋田久作氏演じる加藤保憲の前では皆影が薄かった。
加藤無くしては帝都物語は存在できない、と実感した。
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いろんな分野で名高い荒俣さんの小説デビュー。登場人物が多いので、人物紹介ページがあるのは嬉しい! ……だけどそこに「凶刃に倒れる」とかいうネタバレはやめてええ。
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小学生の時に見た映画をこの前突然思い出して。読みたくなった。ドーマンセーマン!実家に80年代出版したやつがあったはず…映画のあのグロいよくわからない生き物をギーガー(エイリアンのデザイナー)がデザインしてたと最近知って納得。
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明治の帝都を舞台に、陰陽道を操り帝都崩壊を
目論む加藤の姿を追う伝奇シリーズ。
想像していたよりずっとスペクタル。
おまけに完全な非現実味溢れる伝奇と思いきや
史実・政変もしっかり絡める上、陰陽道はじめとした
民俗学・歴史的知識もスゴイ。
綿密な調査と練りに練って書かれた熱を感じます。
この一冊ですでに明治~大正への時代をまたぐ数年を描きますが
これからのプロローグにしか感じられなくらい。
壮大だけど尻込みしない、続きが気になる。
登場人物の視点がころころかわるので、
「これだれ?誰が主役なの?」と前半はあわあわしてましたが、
慣れるとその人の網目も面白い。
何より魔人・加藤のインパクトは強烈過ぎる。
敵役ながら彼が出てくると、不思議と沸き立ちます。
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登場人物も、話のネタもおもしろいんだけど、発生する事象がどうにもリアリティというか、説得力が足りない感じがして、イマイチ楽しみきれなかった。おもしろいんだけどね。
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あるTVで映画帝都物語の加藤を演じた人物を発見して、思わず読み出した。昔読んだけど当時は頭が追いつかず、分からなかったけど年を経てやっと読める頭をもったようで実に勉強できた。(そんな雰囲気で読んでいた)。加藤が!と思わず吃驚する場面もあり、続編でどうなるのか楽しみだ。
ついでにカテゴリが「時代小説物」ではなくて「日本書籍」なのは、なんとなく雰囲気から。
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リアルな作品
・歴史的な情報、科学的な情報、奇術の情報。これら全てを
適時に的確に盛り込むことによって、物語が非常にリアルな
ものになっています。
・中でも歴史上の実在の人物による都市計画の遂行などは
それ自体、興味深いものです。
物語の展開の仕方もスムーズで、読み進むうちに、怪しい世界に
吸い込まれてしまいそうになります。
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大分前に購入してたのを、やっと読了。
積ん読しすぎて、発酵とかしてたりして。
所謂、陰陽道とかその辺のオカルトブームの火付け役として超有名。
何となくファンタジイかと読む前は思っていたけど、読んでみたらSFだった。事実SF大賞もとっているし。
非常に面白かった。
カトーさんは、何だかんだで意外に良く喋るよね…と思った。
二巻も手元にあるので、早速読みたい。
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地元の図書館に立ち寄った時に偶然見つけて、読んでみた荒俣さんの本。いかにも博識な荒俣さんというトピックや文体、情報となっている。内容についてはまだまだだとおもうので、あまりストーリー性は感じなかったが期待は持てた。あと帝都責任者として渋沢栄一と物理学者として寺田寅彦を登場させているところがセンスを感じさせた。
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(全巻合わせた感想)
難しかった。風水など占いだと思って、まったく興味がなかったが、地脈などの大地・経度緯度などの太陽、地球の関係などを基本とした学問であることが分かった。
ただ、怨霊などの非現実的な現象や不老不死、生き返りなど話についていけなかった。また、好感を持てる登場人物が居ないので感情を込めて読めなかった。寝る前に読むには良い本。
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強烈なアンチヒーローを中心に展開する、帝都を巡る壮大なスケールの陰謀物語。善のヒーローが明確に設定されていないので感情移入がしにくい面はありますが、これを読むだけで東洋魔術方面の知識を相当仕入れられます。興味深いトピックが次から次へと登場するので、探求心をビリビリくすぐられて、気がつけば次々とGoogle先生に質問を・・・ 史実や事実がこれでもかというぐらい詳細に書き連ねられているので、現実にはありえない幻想が薄気味悪いリアリティを帯びてくる。明治の役人、学者、文士たちの会議のシーンから見世物小屋の口上まで、独特の文体の勉強にも役に立つと思います。
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概ね史実で、概ね実在人物なのに、圧倒的にオカルト。ワクワクする。ドーマンセーマン、陰陽道、式神、地脈、霊的にも守られた最強の都市・東京を創る…。
加藤が怖くて気持ち悪くていいかんじ。
この兄は「ブラック労働染まり野郎」なので、妹は放っておいていい。
妹が大変なことになっているのに、兄はシゴト漬け、いい感じだった兄の友人も奔走するものの最終的には疎遠、精神病院に送られて「ヒューマンロスト」な感じになっている妹が不憫でならない。
不思議な地震とか、加藤の暗躍とか、老陰陽師が最期に残した手紙とか、ワクワクする舞台じかけがいっぱい。
絶妙なフィクション具合だと思います。