紙の本
まるまるプロローグのような一巻
2017/04/22 16:31
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ペンギンママ - この投稿者のレビュー一覧を見る
人類が、地球が見える宇宙に浮かぶコクーンと呼ばれるコロニーに住むようになった未来、旧人類の何倍も生きる「進化した人類」であるアラタとそのパートナーである、ターラ、シーザー、ルイが出会ったのは、ダフネー症という早死にする病気を持つ美しい女性、祇園でした。彼女に一目惚れしたルイは、裏コクーンに住む彼女の市民IDを偽造してまで、結婚式を挙げますが、彼女が求婚を受けたのは、裏コクーンでは見ることが出来ない地球を一目見るためだけでした。
そして十六年が過ぎ、再びアラタがダフネー症の女の子に出会うところで一巻は終わりです。タイトルの「きみ」はこの子ですね。巻末でやっと本ストーリー始まりの感じです。表紙の左がその女の子で、右が祇園なんですが、なんとなく似ているので、もしかして血の繋がりがあるのかも知れません。
前作とはガラリと違うジャンルですが、世界観がしっかりと練り込まれてて、すんなりと作品に引き込まれました。本格的に話が動き出すはずの次巻が楽しみです。
電子書籍
SF少女漫画が好きなら是非
2021/02/09 23:19
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kaikai - この投稿者のレビュー一覧を見る
2xxx年、地球規模の災害に見舞われて宇宙へ飛び出した人間達。
コクーンという小さなコロニーに生活拠点を移した未来の人類の中には、従来の人間である【旧人種】と、成長速度が遅く長命な新人類【ネオテニイ】
植物の様に光合成する奇病を患う短命の人種【ダフネー】が存在し、ネオテニイである主人公達は完璧に管理された社会主義の中で様々な想いを抱えて数百年の人生を歩んでいく。
設定が細かくて難しくなる事があったり、濃いキャラが出てくるので白泉社、花とゆめ、ぼく地球っていうか日渡早紀先生が好きな世代の方におすすめ!
誰に感情移入できるかで感想は変わってくるかと思うが、あまり悪者はいないので素直な気持ちで読めます。主人公達には幸せになって欲しい。
ぼく地球が大好きなのでするする読めたしぼく地球を読みたくなりました。
皆さんのおっしゃる通り、一巻はまるまるプロローグです。
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吟鳥子先生の新作は、SF×少年少女(見た目)の
物語のようです。
どっしりと安定した世界観と、登場人物たちの
あやうく脆そうな心の描写が、絶妙です。
しっかりした土台と夢のような儚さを同時に見ている気になりました。どちらもこれが最高だろうというバランスで一つの物語の中に存在しているイメージ。
最初に出てきた人達の間で恋愛どうこうとなるのかと
思っていましたが、そう簡単なものではないよと
言われているような一巻のラストでした。続きが読みたい!
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はるか未来
地球から付かず離れずの宇宙空間で暮らす人々
人類は、人口の増加を防ぐために、恋愛などの感情を禁忌とし
ただ機能的にパートナーを決めさせる仕組みを作った
これはその人類の中に、宇宙時代に適応した新人類「ネオテニイ」として誕生した主人公たちの物語
***
綺麗なイラストだなぁと手にとって
SFものだったので衝動買い
独特な世界観、設定にひきこまれた
通常の人類よりも、歳をとるスピードの遅い新人類が存在する世界
そして謎の奇病
物語はまだ、どういう方向に進んでいくのかがわからない状態
奇病の治療法を確立する話なのか?
それとももっと別のテーマが入り込んでくる?
まず、タイトルの「きみ」とは誰のこと?
恐らく汚染されてか何かで住めなくなってるのだろう地球に帰るのか?
これから更に詳細な設定や
人間関係や生き方など
深く語られていくと思うので
楽しみに続刊を待ちたい
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古式ゆかしい、懐かしい少女漫画SFを読んだ気分。
そうそう、こういうのが読みたかったんだ。
美しい作画とドキドキの恋模様がよかったです。
ターラかわいい。
まだまだプロローグなのでこの先どうなるか楽しみだけど次は秋か……長いなあ。
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面白かった!
面白かった!!!
まだまだ分からない設定とかいっぱいだけど
面白かった!!!
一気に読んでしまった。
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宇宙に浮かぶ居住区「コクーン」に住む近未来の人類。
ワイヤで繋がれた青い故郷に憧れ、焦がれ、いつか戻りたいと望んでいる。
でも新たな環境下での進化はもうすでに始まっているのだ。
長命種「ネオテニイ」、光合成をする「ダフネー」、限られた空間と資源、宇宙航海に適した新人類。
人類過渡期の悲哀と希望の物語です。
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タイトルからして「長命種と短命種の恋愛、ルイは祇園の病気を治すために……」みたいな展開になるかと思ったら、もっと残酷な展開だった。
まさしくここまではプロローグ。この先も気になったので続きも読みます!
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「銀河の死なない子供たちへ」と似ている要素もありつつ、こちらはゴリゴリのSFでSF好きには楽しかったー。宇宙に浮かぶコロニー、友人になるにも、キスをするにも契約と許可が必要な管理世界。そこに現れた成長が極端に遅い長命の新人類と、光合成をする短命な新人類、どちらもマイノリティではあるのに、かたや特権階級、かたや実験対象となるのは…などのもやもやを主人公たちとともに考えてしまった。最後のコロニーの秘密はなんとなく想像ついてたけど、それを含めても話の終わり方がとても良かったです。こちらも良い旅を祈ります!
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主人公たちは極端に寿命が長い新人類
接触には契約が必要な管理された社会
植物のように光合成をして枯れて死ぬダフネー症
自殺した祇園
そしてときは経ち、主人公の元に再びダフネー症の少女が現れる
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この間からSFが読みたいなぁと思っていたので、気になっていたこちらのマンガを電子でポチリ。
結構、しっかりSFで面白かったです。
宇宙時代に適応して生まれてきた、新人類ネオテニイ(幼体成熟)のアラタ・シーザー・ルイ・ターラ。何百年も生きるとされ成長がゆっくりなため、20歳なのに見た目はその半分くらい。
契約なしでコミュニケーションを取ることは、不道徳とされる管理社会において、長命な彼らは創始者と同じネオニテイなので、優遇されていた。
そんな折、ルイの誘いで裏社会・京都コロニーへ行き、緑の髪、緑の瞳をもつ祇園(ぎおん)さんに出会う。彼女は生まれつき細胞が光合成をする変化を遂げた短命のダフネー症だった…
と、まるまるプロローグな1巻。
コロニーという限られた空間で生きているので、天上人により生命も管理され増減コントロールさらている人類。「愛」が猥雑と見做されるなかで「愛」とは、を見つめ直すお話です。
全9巻(本編8巻+番外編1冊)
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第79回アワヒニビブリオバトル「24時間耐久ビブリオバトル@オンライン」第8ゲームで紹介された本です。オンライン開催。
2021.09.18