紙の本
世相を反映
2018/05/22 03:59
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
現実の世界と本作品のストーリーとの奇妙な繋がりを感じました。摩天嶺山脈での山岳連隊の活躍ぶりが迫力満点でした。
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内容紹介
「自衛隊が北朝鮮で、極秘作戦を展開中か?」テレビ毎朝がスクープを報じた。陸自隊員の種痘接種事故を端緒に、毎朝新聞社会部記者の桐生琴音が、特殊作戦群の一部隊、通称“山岳連隊"の動きを追って掴んだ特ダネだった。最高指導者の求心力が低下した北朝鮮に内部崩壊が迫る中、政府は日米安保に基づき、自衛隊の総力を挙げてミサイルを発射前に撃破するノドンハント、及び拉致被害者の多地点同時救出を計画。さらに米軍の強い要請を受け、北朝鮮が極秘開発した天然痘ウイルスを使った生物兵器を奪取するため、室賀三佐率いる“山岳連隊"を、研究施設のある半島東北部摩天嶺山脈に潜入させた。だが、スクープのせいで北朝鮮の反撃が激化。その上、想定外の悪魔的計画までもが浮上して……。空の戦闘を描いた『黎明の笛』、海の戦闘を描く『深淵の覇者』に続く、陸の戦闘を描く傑作ミリタリー・サスペンスの最新作!
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内部崩壊が見られる北朝鮮に生物兵器を使わせないように、北朝鮮領内にある研究施設を制圧する作戦が計画される。自衛隊員が起こした種痘接種事故を発端にマスコミが取材を重ね、現在進行中の事案であることが分かってくる。隠密の作戦進行中にテレビ報道されたため、北朝鮮部隊が動き出した。作戦はどう進展するのか・・・。
物語は面白く読めるが、緊張感の高まったタイミングでの発売を急いだか、エピローグが中途半端で深みに欠ける。1か月発売を延ばしてでも、もう少し構成を練って欲しかった。
北朝鮮をめぐるシミュレーション小説で、生物兵器として天然痘ウイルスが使用される可能性があるとの設定だが、この小説で何よりショックなのは、自衛隊員が自分に銃を向けられていないのに、ためらいなく敵兵士を射殺していく描写だった。施設に潜入するにあたり、警戒中の兵士を倒していくことは映画でもおなじみで、自衛隊員はそのための訓練を日々繰り返しているだろうが、心に残る。
最近の北朝鮮をめぐる報道や対応は、韓国に比べても大きく過敏であるらしい。首相夫人の件等、内政問題から目を逸らすために圧力がかかり、意図的に情報流出を増やしているためと勘繰りたくなる。
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北朝鮮問題があったので手に取った。
北朝鮮、こんなに簡単なものではないな、と思いながら素直な展開にドキドキ感もスリルもなく終わってしまった。
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自衛隊が北朝鮮で、極秘作戦を展開中か?
テレビ毎朝がスクープを報じます。
特殊作戦群の一部隊“山岳連隊”の動きからのネタでした。
北朝鮮の内部崩壊が迫る中、日本政府は自衛隊を派遣すると同時に、ミサイルの迎撃に動きます。
息詰まる攻防、自衛隊の活躍に目が離せません。
相変わらずマスゴミが、とにかく邪魔をします。
いったいどこのテレビ局なのか?
最後の首相のテレビでの演説が痛快です。
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北朝鮮政権に内部崩壊の兆候があり、それが現実となった場合、日本政府は拉致被害者の奪還作戦を強行することとした。しかし北朝鮮は新たに人種指向性を持つ天然痘ウィルスを開発したとの情報がアメリカからもたらされ、アメリカはそのウィルスを奪取する役割を日本に要求する。
陸上自衛隊の山岳特殊部隊が、北朝鮮の山中にある研究所を強襲し、ウィルスの奪取と研究所に勤務する拉致被害者及びその家族の救出を行う作戦を実施することとなる。
その作戦情報をつかんだ毎朝新聞の記者琴音は、政府が隠す真相に迫るべく取材を行いスクープをものにするが、知人である陸自の当該作戦部隊長室賀を危険に晒す事となり逡巡する。
なかなか面白いのだが、これだけの作戦で自衛隊死亡ゼロ、数・装備で圧倒的な北朝鮮部隊ほぼ全滅状態は・・・著者は元空自衛官だから気持ちは判りますが。
あと最後の毎朝新聞に対し、政府が事実を歪曲して毎朝を陥れるエピローグは要らないと思う。
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有り得ないような話を、有り得るなあと思わせる説得力のある描写に痺れました。政府やマスコミの動きなんてどうでもよく、やはり元自衛官の作品だけあって武器や戦力、訓練、戦闘のシーンは迫力が全く違います。超近未来小説としても楽しめました。
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ノンフィクションでなく良かった。
というかこれ将来、結果ノンフィクションだったという話にはならないよね?
・・・でも、こんな簡単に潜入ってできるんでしょうか。
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いつか起こりえる有事や、国を守る自衛隊の存在意義を考えるうえでも小説としてエンターテイメントとして楽しみながら読むことができるのではないか。
唐突に、朝鮮半島へ自衛隊が極秘作戦として特殊部隊を送り込むのは、現行法制化では非常に現実離れしているものの、核兵器のミサイルが飛んでくるというよりも、生物・化学兵器を使った大量殺戮兵器に暴走するというところは、恐ろしくもあるがあり得るリスクとして考えさせられた。
想定やフィクションなところはあるが、作者は元自衛官であり、他の作品も読んでいるが、リアルな部分もある。
だいぶ読みやすくなってきたが、登場人物がばらついていて、人物イメージが集中しにくかった印象。
全体的には、大変面白い作品だった。