ざっと、あらすじを聞いたとき
2023/12/06 13:51
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投稿者:yun - この投稿者のレビュー一覧を見る
そして読み始めてから青年将校たちが何をしているのかを察したとき、なんて残酷な話なんだろうと思った。
「聖なる暗殺」による歴史のねじれを修正するための大義があるとは言え、志が果たされることなく死ぬことになった青年将校たちにもう一度その悲劇を再現しろというのは、あまりにも酷だなぁと。
いわゆる226事件の後に待っているのは、確実な絶望と死なわけだし…。現に安藤が何回か自身が銃殺されたときのことを思い返しているけど…いやぁ、残酷だわ…
そして、青年将校たちに感情移入したあとに「やっぱり史実通りの歴史を繰り返します」って…こっちとしても、えー!やっぱりそうなの!?ってなってしまった…
国連側も、マツモト……あなたそんな簡単に人を殺す計画に同意できるってどういうこと?と驚きましたね…
一度読んでるときは「?このシーンは??」と思っているものが、後々なんであるか気づき、してやられた!と思える
個人的には、残酷でつらいけどでも面白い作品だったと思います。
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投稿者:今爺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
何となくSF的な話。多次元世界ではあり得るのかな。
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上巻に続きおもしろかった。いろんな人のいろんな意図・思考が行き交う。 ただ、下巻はちょっとややこしかったのと、上巻に比べると盛り上がりにかけた感がある。
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歴史の改変なのか、歴史の再現なのか、時代遡行の動機が微妙に弱いところ。結局アメリカ主体の史実の捻じ曲げが…、ってマツモトも気づきそうなものを。ストーリー展開は文句なく絶妙、物理的時代錯誤が生み出す矛盾は難解、だが並行した時系列の複雑な点が見事線になっていて爽快。
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ハードカバーの本では、あまりにも分厚くて敬遠していた本でした(笑)
文庫になったのを機に、読んでみようと一大決心!!
名古屋に就活に行くのぞみの中で読んでいたのですが、あっという間に引き込まれました。次の日には下巻もお買い上げ!!
2.26事件というと、どんな事件だっけなぁと首を傾げてしまうのは、私だけではないはず!!
いくらフィクションといえど、これを読めば当時の青年将校たちの心情が伝わってくるようです。
「歴史にもしもはない」けれど、自分がもしひとつだけ過去をやり直せるのだとしたら。
真剣に考えてみる気にもなります。
日本史、ミステリファンどちらにもお薦めです!!
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レビューはブログにて。
http://tempo.seesaa.net/article/12999344.html
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SFってちょっと苦手だったけどこの本はすんなりと入っていけた.過去は過去.過去に戻る事自体すでに過去じゃない???
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歴史SFサスペンス。
過去を改善するために向かった
国連の派遣団だが新たな問題に直面する。
歴史を故意に曲げてはいけないルールは、
ポンコツのコンピュータ1台のジャッジに任されていた…。
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好きな作家10人には入るだろう恩田陸の作品
国連はある時歴史を変えれるようになる
遡って、人類の汚点というべき事件を解決させるのだが
そののち現在の世界で奇病が蔓延する
それを直すポイントになるのが2.26事件だというのだ
2.26事件の起こった日に遡り、国連から派遣されたチームが
曲がった歴史を正しい歴史に直すSF的サスペンス小説
タイムトラベル物はSFとしては王道のテーマだが
2.26と絡めたこと、国連という視点、そして変えた歴史を正しい歴史に
”確定”させるといった要素が新しい
評価は正直、若干甘めかも知れないが
出だしの勢い、プロット、キャラクター、歴史を絡めたシナリオ、スリル、ミステリー
非常にまとまっていてレベルが高い
恩田陸の作風の中で主流とは呼べないと思うが
一気に読みたくなる小説ということで★5
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タイムパラドックスを題材にした、SF超大作であった。思い切り、想像力を駆使し、楽しむ事のできる、読み応えのある作品。
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読みました。
ドラえもんのようによくできた歴史系SFです。
過去に遡れたとしたら、いろんな時代がケンカして、現在や自分の位置がわからなくなる。。。このおバカな頭を何度も悩ませましたが、おもしろくて最後まで読めちゃいました。
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入れ子構造、キャラ造詣、モチーフ、どれもエンターテイメントとして秀逸!出来すぎたSF。
歴史修正主義の批判意識は共感できる。
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与えられた好機を、むざむざ手放すわけにはいかないだろう?この世にもう一度呼び戻されたときから、運命は決まっていたのだ。
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再生を省略しないで全部書いてくれ!と叫びたい面白さ。いつの間にかどっぷり感情移入。この本で書かれてる日本のヴィジョンがありえそうで怖い(日本がアメリカの××ってやつね)
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上巻からの勢いでそのまま読み進めてしまった。単にフィクションじゃなく、ちゃんとサイエンスするSFな展開は秀逸。
ただ、ラストがちょっぴり物足りなくて残念。