最後の最後で印象が変わる
2022/07/18 22:50
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投稿者:甘栗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
一番最後の数行で「え…」ってなって、今までの印象がちょっと変わってしまって、怖っ…って思った。
女囚マリアの話もキモいというか怖いというか…
でも、特殊な環境下で事件も突飛で、飽きずに読めました。
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終末監獄という特殊な状況下だからこそ生まれる特殊なwhy 。興味を惹かれる謎に加えて、持ち上げて落とすエピローグの演出も心憎い。
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手堅い。そして読み終わって反芻しているうち、タイトルに持たせた意味がジワジワくる。
連作短編集と銘打ってあるので、鍛えられた我々ミステリ読者は「だいぶ連作ミステリにも飽きてきた。で、これにはラストに向けてどんな芯が通されているのかな?」と用心しながら読み進めますが、……あああ。あぁ。あぁ。(あまり細かく書くとこれから読む人の興醒めになるのでココまで!)
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第16回(2016年)本格ミステリ大賞受賞作。
世界各国から死刑囚を受け入れ、死刑執行を執り行うジャリーミスタン終末監獄。
そこへ新しく収監された若者アランと、棟長であるシュルツ老人が、監獄内で起こる数々の事件を解決していく、という連作短編。
読み進めていく内に、登場人物に愛着(?)が湧いてきたり。
そして、最終話。
悲しくも美しい物語で終了かと思いきや。
まさかのエピローグ。
えええぇぇ!! そっちーっ!? ・・・みたいな(笑)。
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設定や序盤の引き込み方、雰囲気などは好きなのだけど、推理パートが弱い印象…
最後の最後、終わり方は好きだった!
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探偵とその助手が、日々舞い込んでくる日常の謎を軽妙に解決していく連作集、と言ってしまえばそれまでだが、この作品では、その舞台は中東にある架空の首長国に造られた死刑囚専用の監獄で、探偵役すらも死刑囚である、という設えがまず読者の興味を惹くから上手い。
実際、各小話のレヴェルは決して粒揃いとは言えないと思うが、限りなくヘヴィでシリアスな状況に置かれた登場人物たちが、いささかバカバカしくもあるライトな謎に取り組んでいくミスマッチぶりがなかなか面白い。
最終話、比較的早めに真相の骨子は予見可能で、ややダークな結末もまあ没個性的と言えるのかもしれないが、あの後味の悪い締めは嫌いじゃなかったりする。
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終末監獄で起こる様々な謎を師匠のシュルツと共に解き明かす日本人の血を引くアラン青年。彼らもこの監獄に収監されていて、行動も自由とはいかないなかなで、推理を巡らせる。
そして、衝撃のラストへ。
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てがたい短編連作かなーと安心感をもって読み進めていたので、最後の一行でぞくっときたし、思わずアランの年齢を確かめた。彼は三十歳ぐらいだと書かれていた。まもなく潜伏期間が過ぎるのか…。
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本格ミステリ大賞受賞作にしては冴えない。閉鎖的な舞台ならではの謎を用意したのはいいが、真相は透け透けなものか、面白味に欠けるものばかり。一番良かったのが、第1話のワトソンのダミー推理というのが悲しい。
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架空の国の監獄内で起こる様々な事件が描かれた短編集。それぞれの短編集の出来も良くテンポよく読める。ハズレがほぼないと言っていい短編集。
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読み終わった瞬間、震えた。これはネタバレせずにこの本のすごさ、というか怖さを説明できない。が、すごい。(語彙力が…)
世界各国の死刑囚を収容した特殊な監獄に入れられた青年アランと、監獄の牢名主シュルツ老人と共に、監獄で起こる謎を解明していくというミステリ。設定が独特で、惹かれる。
6編から成るけど、最後の特別な1編を除くと、私は「墓守ラクパ・ギャルポの誉れ」が一番好き。ギャルポの理解されないけれど、尊い行動…切ない。
いやー、しかしラスト1編ですべて持ってかれた感がある。あわわわわわ。
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どの話もすごいなぁ、面白いなぁと思うのだけれど、表紙とかタイトルでイメージした雰囲気と違ってなんとなく読むのに時間がかかってしまった。
そしてこの話の最後がこれかぁ、とちょっとしょんぼりしたけど、最後の最後にやられてしまった。面白かった…。
最後はとても好き。
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バカミスというほどではないがどこかリアリティの希薄な数々の謎が、終末監獄という不思議な舞台の雰囲気をより色濃くしている。
死刑囚たちの日常の謎、数々の何故?には
死刑囚たちには他人事と断じきれない狂気と死の気配が漂う。
そして一番狂っていた、衝撃的なラスト二行。
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【砂も時間も戻せない】
中のタイトルをみて、読み始めて、なんだかブラウン神父の雰囲気と思っていたら、やはり意識されているそうな。
ラストもゾクッとしてグッド。
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死刑囚ばかり集められた監獄を舞台にした短編集。不思議な特殊な環境で起こる事件を、名探偵のような老人が少ない情報から解き明かしてゆく、安楽椅子探偵の物語。奇抜なトリックに重きを置きすぎているような感じはあるが、今まで見たこともないような設定はなかなか面白い。