紙の本
完全無欠の女子的口げんか。
2017/12/25 18:27
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投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
同棲から結婚するまでのモヤモヤを全部書いちゃった一冊です。
あまりのあけすけさに、そこまで言っちゃダメという妻側の言葉が
聞こえてきそうです。夫は気持ちいいくらいサンドバックに
されています。別に、Mっ気があるとかではないのですけど。
女の人ってオブラートに包んで言うのが上手だから、これほど
ストレートな悪口ってなかなかないのですね。低い声で
威嚇しながら、理詰めの説教をする女子的口げんかです。
理屈といっても、妻の立場に立てばという一方的な切り口
なのですが、それを正当化する上手さがまさに女子的という、
まあ恐ろしい。
感情的な部分をうまく抑えているので、一歩引いた
読み物感覚で楽しめます。
なるほどと深く納得する部分があり、さすが作家さんと
思いましたね。各章の終わりに夫からの反論が二ページずつ
したためられていて、これがまた絶妙な空気感で
拍手喝采なのです。夫も文才ありますよ。
妻、自分に都合よく解釈しすぎで、なんと心の広い夫なんだと
思いました。どうやら妻はせっかち暴走タイプ、夫はのんびり
気だるいタイプのようです。
共通しているのは、どちらもインドア派で少人数グループを
好むという点です。
妻のパートだけを読んでいると、なんて可哀想、ひどい夫だねと
なりますが、見方を変えることの恐ろしさを目の当たりにしますね。
それこそが結婚生活、つまり一緒に暮らすことの肝心な
部分だと確信しました。
エッセーの中にいくつか引用があるのですが、小説家の
大庭みな子さんの言葉で、これに勝るものはない名言と
紹介された一文が、わたしもとても印象的でした。
>幸福な結婚というのは、いつでも離婚できる状態で
>ありながら、離婚したくない状態である
悪口をいろいろ書くのは相手に甘えているからであって、
本気ならこんな文章にはならないです。
妻の立場を被害妄想的に面白おかしく書いておきながら、
小説家として芽が出た今、ちゃっかり幸せを満喫して
いるのですね。
他人に対しては寛容を守られても、パートナーに対しては
どうしても沸点が低くなるというのも、幸せの裏返しでしょう。
夫を大きな犬と思えというのも、的を射ていますね。
ほめれば新聞くらいは取ってくるぞと。
料理が嫌いで困ったとか、引っ越しなのに夫が全然
手伝わないとかあるある話が満載です。
悪口ばかりなのに、結婚っていいかもと思える
不思議な楽しさがある本でした。
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うーん。。。期待外れ。面白いと思えるエピソードも、うんうんとうなずけるなにかもなかった。彼氏の愛すべき悪口のオンパレードであまり品は無い。品がなくても全然いいのだけど面白い要素すらないから残念だった。
彼氏(のちの夫)のコメントは良かった。
長く同棲してからの結婚はうらやましい。
ご結婚おめでとうございます☆
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夫の、食後皿洗いを一切気にせず延々ゴロゴロし続ける様には憤慨してきたが、でも言われてみれば皿洗いしなきゃいけないと妻側が勝手に追い詰められているだけなんだよなあ。
本文では「そうそう!」と思っていたが、夫さんの言い分が挟まれることで、どっちが悪いとは一概に言えないしこの意見は差別だったと思えて良い効果。
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構成がおもしろい。著者本人の実話ぽいエッセイに、あたかもパートナーである男性が書いたような反論を挟む。本文にも登場する「最高の離婚」にインスパイアされ文章でアプローチしてみた?と勝手な想像しつつ。
いろんな小説やマンガも紹介されていてオトクだし。
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さくさくと読み進められるエッセイ
ananでの連載を書籍化したもの
彼氏(後の旦那さん)への不満や女性としての不満がこれでもかと書いてある
けれど不快感はなくて面白い
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山内マリコと聞くとすぐに飛びついてしまう、
きっとそんな30代女子多いんだろうなと思いながら毎度せっせと購入。
彼女のエッセイも、小説も、ほんとこの世代なドンズバなんです。
今回は同棲からの結婚に至るまでの男と女の違いにフォーカスしてるエッセイ。
個人的に1番頷いたところは男と女の部分ではないですがここ。
1人になった時の食まわりの雑さは人に言えず
昼はレトルトカレー、夜はパスタソース、
家中のお菓子を発掘してぽりぽりつまみ、
小腹が空けば冷凍うどんも…。
カロリー過多なのに栄養はゼロ。
30過ぎた体にこの手のインスタントな食事はてきめんに堪えるもので、
もちろん太るし、食べてもポジティブなエネルギーに変換されず、仕事も全くはかどらなくなる悪循環。わかってるもんならやめればいいのに無理なんです!!
わーーかーーーるーーーーー!
絶対ダメってわかってるのにたまにやりたくなってしまってやはり最悪な結果に。
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すごく「わかるー!」がいっぱいの本でした(笑)。
「男は家事を3倍にするモンスターである」とか「皿洗いの現場は憎しみを育てる」とか・・・共感しかないわ。
章の終わりに「男のいいぶん」として著者の彼氏(後に夫になる男性)の意見が書かれているのも面白かったです。それを読むと、「ああ、男も女も、自分のことは棚に上げがちなんだなぁ」と気づいたりもして。
お互いに文句は言っても楽しそうな生活。いいな、と思いました。
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私は子どもが3人いるし、フルタイムで働いていないので、また違った状況ではあるけれど、共感できる部分が多々ありました!!
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なんか具体的な解決策とか突破口を求めて読んだけど、そういう本ではなかった。けど、作者の表現とユーモアセンスが独特で、まぁ軽めで読みやすく、ほかの著書も読んでみたいなと思った。
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同棲した男女の、家事(特に食事)の分担のこと、美意識の低下のこと、ロマンのなさのこと、日常のあれこれ、、、作者の実生活を例にして描かれている。非常に参考になるが、別々の家に暮らしていたころのデート中の甘い期間とは全く違うんだなと思い知らされる(笑)とはいえ描かれる生活にはなんだかんだいってお互いへの愛情・思いやりがしっjかり見られほほえましい。なんだかんだいって幸せなんだな。幸せってこういうことなんだなと思える
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期待していた内容とずれていた。
こうやって解決したのよーという感じのものかと思っていたら、こんなんで腹たちますとか不満を書いたエッセイだった。
それが悪いと言うのではなく、ただ、なぜ私は解決のようなことが書かれている本だと勘違いしたのか…
ある雑誌にこの本が紹介されていて、それで面白そうだと図書館予約してのだけど。紹介のされ方がずれてたのか?
作者の旦那さんがもっとぐうたらでどうしようもない人だったらもっと共感して面白かったと思うけど…
共感できるところもあり、私も同じだけど料理が面倒で仕方ない。
もっと儲けていたら、家政婦さん雇って家事は丸投げしたい。
仕事から帰ってきたら、美味しく栄養バランスのとれた料理が出されてたら幸せだろうなぁ…
解決は結局のところ、夫も家事をするということ。
子育てに参加するということ。
これしかない。
対応が遅ければ遅いほど、ダメになる。
その分、妻の愛は冷めていくだろうし、取り返すのに時間はかかるし、取り返せない方が多いかと。
あと、女性が家事をするということが前提になっているこの思考が男女ともに抜けにくい。
でも、男女は思考が違う。
お互いこんな生き物なのだから仕方ない。
結婚とはいろいろあるものだし、波もあるし、不倫、DVなどの決定打がない限り、結婚生活が続けばこんなもんだろう。
我慢のバランスがとれていたら、よしとしよう。って感じだと思うな。
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ほぼ彼氏(夫)への愚痴なんだけど、わかる~っていうのが多くて、それだけで自分のストレスも発散できる感じ。
軽快な文章でどんどん読めるし、すごく面白かった。
初めて読んだけど、この方ってこういう文章を書く方だったのねぇ。。。
他のも読んでみたくなった。
結婚って、超ハッピー?それとも地獄?男の実態、女の言い分を30代女子の人気作家が痛快レポート!同棲→結婚でわかった、甘くて苦い男と女の真実。
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なんだか勉強になりました(`◇´)ゞ
まだ結婚はしないかもですが
希望や夢やらを過剰に持たずに
よく話し合ったり上手く誉めそやしたりして
上手に家事分担をしていけたらなぁと思いました。
ケンカ、ケンカの日々であるかのように書かれていますが
結局は仲が良いんだなぁと感じました(笑)
いい関係築けるよう参考にしたい1冊になりました。
軽快で読みやすく、面白かったです。
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おもしろく読めました。
ホント男性って気が利かない人多いですよね! 言ったらしてくれるんだけど、こっちは毎回言いたくないんですよね。言わなくても考えて(気をきかせて)やって~みたいな。
けど、著者も沸点引きすぎ!? だから、気が利かなさそうだけど、おおらかな彼氏(夫)でよかったんじゃないかなーって読んでいて思いました。
こんだけ文句言っているわりには、すんなり結婚もされたようで。文句を言えるうちが花なのかもしれません。
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家庭内男女平等を意識した婚活〜同棲、結婚の話。
エッセイ的な本なので面白くデフォルメされている部分もある。
旦那さんの反論ページがあるのも面白い。
複数あるエピソードのうちのいくつかは、共感できる女性も多いのでは。