新規事業創出のプロセスがイメージできる
2024/05/27 16:24
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投稿者:かず - この投稿者のレビュー一覧を見る
リクルート社内で、新規事業を育てるプロセスやノウハウの共有が仕組み化されていることが分かった。
何を事業化するかの選定や、必要なリソースの配分をするといった経営陣の判断も的確な一方で、現場担当者の当事者意識もあるから、試行錯誤、改善し続けることができるのだろうなと感じた。
目の当たりにしないと理解できないかもしれないが、新規事業創出のプロセスがイメージできた。
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投稿者:名無し - この投稿者のレビュー一覧を見る
概略に書いてある「「結局リクルートだからできるのであって、我が社には役立たない」と思い込んでいる人たちは少なくない」、という言葉は「正しい」。すなわち、「大きな誤り」だと思っているのは、著者や関係者だけではないのか。
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メルマガで紹介されていて、そこそこ高い評価されてたので手に取った一冊。
【ザッと内容】
リクルートがなぜ次々と新規事業を生み出せるのか、そしてその事業を大きく成長させるのかその核となる社内の仕組みや考え方を紹介した本。
【こんな人にオススメ】
・リクルートという会社自体に興味がある方
・ベンチャーなどで新規事業
【感想】
んー、正直あんまり面白くなかった。一般企業に勤めてる私としては、これはリクルートだからなんじゃないか感が払拭しきれなかったのと、実際に自分の業務に落とし込めるほど具体性がなくイメージしづらかったかな、、、
ただ、リクルートの基本的な考え方や独創的な社内制度、雰囲気は知ることができて刺激にはなった。
【刺さりワード】
・新規事業は不の発見から始まる
・多くの企業では「この事業の提供価値は何か?」の意識合わせができていないため、意識のズレにつながる。
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リクルートのリボンモデルがビジネスモデルとして参考にすべしということで社内でも流行っているので早速読んでみた。
リボンモデルとは、「カスタマー」と「クライアント」の持つ「不」- 「不便」「不満」「不安」などネガティブな概念の象徴、を解消すべく両者を結びつけるビジネスモデルである。両者を「集めて」「動かして」「結びつける」。それを形にすると両端を「カスタマー」と「クライアント」で真ん中にリクルータがいて結びつけるというか形がリボンに似ているので、「リボンモデル」と呼ばれる。リクルートのリボンモデルを実現したものとして代表的なものでは「ゼクシィ」「スタディナビ」、「サロンボード」などが挙げられる。
著者の杉田さんはBCG日本代表である。
リボンモデルを支える9つのメソッドの紹介がこの本の骨子である。
9つのメソッドは次の通り。まずは「不」の発見が最初となる。
■ 0→1:「不の発見」→「テストマーケティング」→「インキュベーション」
■ 1→10前半:「マネタイズ設計」→「価値KPI」→「ぐるぐる図」
■ 1→10後半:「価値マネ」→「型化とナレッジ共有」→「小さなS字を積み重ねる」
それぞれのステップを書き下すと次のようなものになる。
こういう仕組みと文化が根付いていることがリクルートの強みと言える。
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【ステージ1】「0→1」 世の中の不をアイデアへ
メソッド①「不の発見」…新規事業の起点となる「不」を探す
・「不」=「不便」「不満」「不安」などネガティブな概念の象徴
・「ゼクシィ」「スタディナビ」、「サロンボード」の事例
・「ニーズ」ではなく「不」の解消にはリクルートが目指すべき社会の姿がある
・その「不」は、誰も目を付けなかった「不」かどうか
・その「不」は、本当に世の中が解決を求めているものなのか
・その「不」を解消することが、収益につながるか
メソッド② 「テストマーケティング」…発見した「不」がビジネスとして成立するのかを見極める
・明確な目的をもって限定的な規模でテストマーケティングを設計する
・「ステージゲート」を設けて次の段階に進むか撤退するかを決める
メソッド③ 「New RING ー リクルート・インキュベーション・グループ」…アイデアを事業に育てるサポート
・リクルートがもっている新規事業提案制度
・「市場規模」「ユニークかどうか」「志」によって評価される
・「ユニーク」であることとは、国内初や世界初レベルを求める
・「アイデアを出す人はカッコイイ」という気運を作る
・「志」を尊重し、実現への覚悟を問い続ける
【ステージ2】「1→10」前半 勝ち筋を見つける
メソッド④ 「マネタイズ設計」…圧倒的な収益を獲得するためのモデル設計
・圧倒的な収益を獲得するためのモデル設計を行う。このときに以下の3つのポイントがある。
・ポイント① 誰がお金を払ってくれるのかが、明確であること
・ポイント② どのお財布からお金を出すか、までを突き��めること
・ポイント③ 利益を生むオペレーションモデルを確立すること。コスト優位性と継続性が鍵。
・しつこくフィジビリを行い、勝ち筋が見つからなければ撤退する
メソッド⑤ 「価値KPI」…勝ちにつながる行動や指標を発見・特定する
・フィジビリで勝ちにつながる行動や指標「価値KPI」を発見・特定する。
・「価値KPI」を探し出せない限りはフィジビリを完了できない
・KPIの必要条件: 整合性、安定性、単純性
・KPIの良し悪しは「あなたの組織のKPIの目標数値を知っていますか?」の問いに答えられるかでわかる
メソッド⑥ 「ぐるぐる図」…PDSを高速に回しながら、勝ち筋を探る手法
・PDSを高速に回しながら、勝ち筋を探る手法。指標と行動の仮説を変更しつづける
・現場と経営層をつなぐ、縦の情報の行き来を、「縦ぐるぐる図」
・異なる役割の社員が一丸となって横方向にも情報をやりとりする「横ぐるぐる図」
・多くの撤退事例は詳細に記録、分析される
【ステージ3】「1→10」後半 爆発的な拡大再生産
メソッド⑦ 「価値マネ」…発見した価値KPIに基づき拡大させていくためのマネジメント
・発見した価値KPIに基づき拡大させていくためのマネジメント
・価値は自然に生まれるのではなく、意識的に「生み出す」ものだという信念を持つ
・顧客への提供価値について意識合わせをする
・KPIを決めるということは、行動の優先順位を決めるということである
・「ヨミ会」=「なぜ」を解き明かすための会議。「なぜ」をマネジメントする
メソッド⑧ 「型化とナレッジ共有」…価値マネを実践するための行動を「型」に落とし込んで共有する
・価値マネを実践するための行動を「型」に落とし込んで共有する
・勝ちパターンの共有について工夫を重ねる
メソッド⑨ 「小さなS字を積み重ねる」…現場でつかんだ〝兆し〟を吸い上げる仕組み
・現場でつかんだ〝兆し〟を吸い上げる仕組み
・「神速」ー 改善策を数多く実施して「当たり」を探す
・現場の能力を最大限に伸ばすために何をすべきかを考え、必要なリソースを投入することが、リクルートの経営層の一番のミッション
・最後は大きなS字に昇華させる
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リクルートの強みは、「自走する組織」であることだ。
いくらうまく行っているように見えても、衰退の波がくる兆しを早く察知し、次のビジネスモデルに進化させる。「カーセンサー」のモデル変更もその事例であるし、「R25」の撤退判断もその一例だ。リクルートは、顧客企業のビジネスプロセスまで深く入り込んで、そのビジネスモデルを進化させるところまで提供価値を拡げている。
リクルートの人事方針も特徴的である。リクルートの幹部が徹底してやっていることは、「人を活かす」「若さを保つ」「器をそろえる」ことであるという。社員は常に「おまえはどうしたい?」と聞かれ、それに答えることを求められるという。人事の評価はWill・Can・Must(やりたいこと・やれること・やらないといけないこと)で評価されるという。また人財重視の姿勢から、社員とのコミュニケーションに膨大なコストをかけるという。
リクルート自身のイメージも変わっている。今では「営業のリクルート」から「技術のリクルート」という評価になっているということだし、国際的なM&Aも積極的に行っている。
いずれにせよ、リボンモデルも9つのメソッドも一朝一夕には成り立たない。それが企業文化というものだと思う。単純に「不」に注目すべしということだけでは真似できようもない文化がある。『トヨタのカタ』でも感じたが、表面だけでは真似できない企業文化=カタを組織として身につけることが必要だと思うのである。
内部にいる人がこれを読んでその通りだと思うのかはわからないが、リクルータの強さの一端がわかったような気がした。
まずは「勉強になった」というのが正直なところ。どうやって役に立てていこうかというのがまだ次かな。
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Recruit - The Ribbon Model - 日本語版 (YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=P5OXV1ctdiQ
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リクルートのプラットホームビジネスがよくわかる本。尾原氏の「IT ビジネスの原理」がプラットホームビジネスの基本を説明する本だとすると、本書はリクルートにおけるプラットホームビジネスの実践を詳しく紹介している本。社会の「不」を見つけ、不と不をマッチングさせることによって価値を出す、社会を変革する、という考え方が面白い。解決すべき不を見つける、ゼロイチする、スケールする。そのためのノウハウや企業風土や「志」がある。実際に中で働いてる人の声を聞いてみたい。
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新規事業を成功させる上でのノウハウが社内に仕組みとしてあるのはすごい。
すべてを真似することはできないが、大いに参考になるところは多いと思う。
著者の「磨く」乱発や、カタカナ語を何かと使いたがるところは少し鼻につく。
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あんまりこういうビジネス書は読まないのだけれども、自分がこれから新しいビジネスを立ち上げていくということもあって手にしてみた。とっても読みやすく、これからのチェックポイントに使ってみたいと思わせる内容だった。
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納得の事業の育て方。
【覚書】
[ステージ1]
1.不の発見
2.テストマーケッティング
3.インキュベーション
[ステージ2]
4.マネタイズ設計
5.価値KPI
6.ぐるぐる
[ステージ3]
7.価値マネジメント
8.型化とナレッジ共有
9.小さなS字を積み重ねる
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評価検証を繰り返して改善を図ることの重要性、テストマーケティングから拡大再生産に至るまでのプロセスや考え方が分かりやすくまとめられており勉強になる
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世の中にないサービスを送り続け、ビジネスとして確立させる驚異の技術、サービスを兼ね備えた恐るべき企業である。社内風土は宗教がかっているが、もはや結果を出した人間にはやり甲斐を感じ、仕事を楽しんで苦労する自律しているのだろうと想像できる。
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戦略会議と称して1年も会議している自部署が見習うべきこと多し。
やはり行動力とスピードが無くてはいけないと痛感させられた。
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数々の新しいサービスを生み出してきたリクルート。なぜリクルートでは、こんなにも新しい事業が生み出され、定着しているのか。その背景には、0を1にする、1を10にする「仕組み」がしっかりと構築されており、且つ、浸透しているから。では、その仕組みとはどのようなものなのか?を解説した一冊。
仕組みそのものの設計が参考になることはもちろん、人の力を最大限に引き出すのは「お前はどうしたい?」と問いかけ続けること、そしてその問いに答え続けることで『圧倒的な当事者意識』が芽生えること、そういう意識があるからこそ、構築した「仕組み」が生きてくる、ってながポイントだと思うのでした。仕組みを作っても、その仕組みを使う人の意識が付いてこないと、仕組みは形骸化する。仕組みと人作りの両面を同時に回さないといけなんだろうな。
●新規事業のNG5選
①PDSのPに時間を掛け過ぎる
②計画を柔軟に軌道修正できない
③計画自体の詰めが甘い
④当事者も経営者も本気でない
⑤失敗してるのに撤退できない
●リボンモデル。カスタマーとクライアントの両面を繋ぐプラットフォームモデルに成りうるかを見るモデル。カスタマー側、クライアント側、両面の「集める力」と「動かす力」、そしてそれを「結ぶ力」の5つの視点で見る。
●3つのステージと9つのメソッド
◇第1ステージ(0→1)
①不の発見
・見過ごしがちだが、誰も目を付けてなかった「不」であるか。その不は本当に世の中が解決を求めている「不」であるか。既存の産業構造をも変えるほどの大きな可能性を秘めているか。その「不」を解決することで儲かるか。
②テストマーケティング
・本当に人の心を動かす事業アイディアなのか、顧客がお金を払ってでも解決したい課題なのかを検証する。
・検証したい仮説を明確にし、その仮説を検証することに集中したテストを設計する。1つの検証を踏まえた次の検証と段階的に設計していき、規模を拡大しながら次へ進める
③New RING(インキューベーション)
・アイディアを集めるだけでは事業はうまれない、アイディアを孵化するための仕組みがないといけない
・まず最初に「市場規模(最低でも100億円以上」「ユニークさ(日本初、世界初レベル)」「志(世のなかの不を解消し、人の生活を豊かにするものか)」の3つを見る。
・トップダウンではやらされ感になってしまう。ボトムアップで上げることが文化になるよう培っていく。
◇第2ステージ(1→10前半)
④マネタイズ設計
・1→10に拡大するべくアクセルを踏む前に、勝ち筋がどこになるかをしっかりと見極める。
・クライアントが明確であること。お金の出所がどこからくるのか財布が明確であること。利益を生むオペレーションが確立できること
⑤フィジビリで価値KPIを見つける
・ゴールである目標ともっとも強い因果関係にあるのは何かを明確にしていく。KPIが見つかることで、全員がやること・やらないことが明確になる。
・若手の合コンのKPIは次に会う約束を取り付けるかどうかというのにヒントをもらい、最終的な成約率ではなく、次の面談の約束率を、KPIにした。
・ダメなKPIを見抜く簡単な方法。所属メンバーに自部署のKPIを訪ねて、答えられるかどうかを見る。良いKPIとは、目標との整合性がしっかりとれている、安定的継続的に指標の値が確認できる、指標が少なく(できれば1つ)覚えやすい。
⑥ぐるぐる図を回す
・現場と経営者の縦のラインと、現場と全く違う領域の横のつながりでとで、ぐるぐる検討する。検討する時には必ず現場で起きている事実と、その現象の背景に潜む理由、仮説を、突き詰めて行く。
・勝ち筋の兆しが見えなければ、躊躇せずに撤退する。
◇第3ステージ(1→10の後半)
⑦価値マネ
・勝ち筋の追及で見えてきたKPIを徹底的に追い求めることを、組織に徹底していく。価値は自然的に生まれるのではなく、意識的に生み出すもの。
・KPIの数字に捉われるのではなく、その数字になっている「理由」に絞って確認をしていく。
⑧型化とナレッジの共有
・KPIに効果があったふるまいを分析し、誰でもつかえる「型」に落として、横展開する。
・型の横展開をしたくなるような仕組みを同時に構築する。
⑨小さなS字を積み重ねる
・現場の情報に敏感に。予兆を早めに掴み、次のS字カーブへの移行に着手する
●経営者の役割。インキュベーションシステム作りと浸透。お前はどうしたいの問いかけ文化の醸成。時代の先を見据えた必用要素への投資(AI、IOT、etc)
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リクルートが企業として強い理由が分かる本。リボンモデルを使えばロジックの通った新規事業を考えられると思う。チーム運営、仕組みを考える人にも参考になりそうな内容。
組織運営、事業立ち上げ、改善など仕組みが整い理想の組織になっている。一番難しい事だがやるべきことを実行している組織のように感じた。
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新規事業の進め方について大変ためになった。最終的には経営陣の強いコミットメントと文化を変えるほどの覚悟が必要だと感じた。
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不を発見する
KPIを正しく見極める(撤退基準をつくる)
勝ち筋を把握する(フィジビリ)
読み会 うれた数字じゃなく、なぜ売れたかを考える
減速する予兆をつかむ
型化する