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重層的ではない切り口。
2022/01/28 11:25
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投稿者:L療法 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この人の最近の言動はちょっとどうかと思いますが、きちんと本もかけるのですね。
二作目の本。
ルサンチマンのようなものが抑えられている。
新書を量産してると、人間が雑になるってやつですか。
フーコーや、ドゥルーズ&ガタリなどを引用し、切り分けていき、権力あるいは利権の足場となるものを語っていく。
引用文は結構あるけど出典は少ない。
正直途中までは読解のような内容で、元ネタを読んだ方がいいかなどとも思ったのですが、いささか軽いけれど、(物理的にもこの本は軽い)大変シャープな語り口で、入口として良いものだと思います。
ただ、先行する本を元に編んだだけで、統計などの資料、独自情報などが出てこないんでものたりない点も。
テキ屋の治外法権を何が保証しているのかってのは、この本の中で小さな話題ですが、この本全体を捉えるものに思える。
最終章でようやく、萱野 稔人の本論に入る。
それ自体は面白いのですが、前振りが長くないですか、ここまでを半分とし、この先を展開してほしいと思ったら、この本は最初の本『国家とはなにか』の補足的なものであるとのこと。現在入手難。
この本が語るのは利権のことで、それは大部分の人間にとってメリットよりもデメリットが、大きいものです。
利権の解体ってのは厄介です。
国家の解体による再構築の方が容易でしょう。
(これによって国家と資本主義は生き延びる、脱皮のようなものだ)
利権に食い物にされる個人が、利権に魅せられている。
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