ここはもはや洋食屋ではない!
2015/08/24 17:41
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投稿者:ef - この投稿者のレビュー一覧を見る
地方都市のオフィス街にある『洋食のねこや』は、(人間相手には)土日定休の結構人気のある洋食屋さんでした。しかし、土曜日だけは特別営業日。毎週土曜日は異世界とつながる扉が開く日で、ファンタジー世界からドワーフやらドラゴンやらエルフやらが大挙して来店します。
はい、お馴染みのシリーズ第二作です。ストーリーは、毎度同じ永遠のマンネリです(笑)。異世界からやってくるファンタジー世界の住人達が、『ねこや』の料理に目を白黒させ、舌鼓を打つ、これだけのお話です。
全くヒネリも無いお話なのですが、読んでいるとこれがどうにもお腹が空いてしまうという始末の悪い作品です。
まぁ、ファンタジー世界というのは、大体中世世界のように描かれていますから、あの当時手に入る食材や可能な料理方法に比べれば、現代の料理は飛び抜けて美味しく思えるのも無理はありません。みんな夢中になって料理をほおばるのがほほえましい。
『ねこや』の主人は二代目なのですが、先代の店主が適当なところがあったせいか、とても洋食屋とは思えないメニューが存在します。ところが、今回はさらにその上をカッ飛んでしまうような料理(?)まで登場してしまうのです。
まず、第1巻から変わったところと言えば、第1巻のラストで餓死寸前で『ねこや』に迷い込んだ魔族の娘アレッタが正式に雇われてウエイトレスとして働きだしたこと。アレッタ自身『ねこや』の料理や、『ねこや』にデザートを提供している、同じビルの洋菓子店『フライングパピー』のお菓子に夢中なのですが。先代が現役だった頃のお話も一話入っていますが、その時に先代がお客に提供した料理が何とカツ丼。ここからしてもはや洋食屋のメニューではないのですが、本作ではさらにとんでもないことになっています。
エルフは菜食主義者で、第1巻に登場したエルフは豆腐ハンバーグが大のお気に入りだったのですが、第2巻に登場するエルフは納豆スパゲティに首っ丈です。この時は、エルフ世界の腕の立つ料理人を同伴していたのですが、この料理人、ただ者ではありません。納豆スパゲティも大変気に入ったのですが、この納豆はライスにより合うに違いないと見抜き、店主に「納豆とライスをくださ~い」と追加注文しちゃいます。
「ここは洋食屋なんだけどなぁ……」と言いつつも、注文に応じる店主。それって、ただの納豆ご飯じゃないですかぁ!
また、毎月最後の日は『ねこや』恒例の『肉の日』です。普段はみそ汁かスープがおかわり自由で提供されるのですが、『肉の日」には特製豚汁が出ちゃいます。毎月最終日が土曜日の場合には、異世界のお客さんもこの豚汁を食べられるわけですが、これが大人気(『幻の汁』と言われています)。……って言うか、洋食屋で豚汁出すか?
さらに、客も恐るべしです。全く計画性の無いハーフリングは、『ねこや』に来ると有り金全部はたいて料理を注文するのがいつものことです。旺盛な食欲で、満腹する前に所持金が無くなるという繰り返し。でも、ご飯又はパンとみそ汁又はスープはおかわり自由なので、お金が無くなるとその後はひたすらこの辺りを食べ続けます。しかも、中に強者がいてですね、ご飯の上にパンについてくるバターを乗せ、テーブル備え付けの醤油をかけて、何と、醤油バターライスを作って食べたりしちゃうのです。
いや、まぁ、とにかくみんな楽しく、美味しく食べておりますので、お腹が空いてしまう一冊ですが、お気軽に楽しめますよ~。
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出てくる人たち皆大食漢でなぁ。
つられそうで怖い。
表紙抜擢のヒロインもいい味だしてるし。
短編集なので少しずつでも読めるんだけど、一気読みしてしまった。
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今回は…そうだなあ…クッキーアソートとカツ丼が好きだな。納豆スパも楽しかった。
やっぱり古参衆の話は良い。ワクワクすると共に切実に食べたくなる。
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異世界からのお客さんに美味い飯を振る舞うシリーズの二作目である。今回は、前回から引き続く形でウェイトレスを任されることになったアレッタを軸に、連作短編が綴られている。
色々な工夫がされていて、飽きずに読むことができるのだけれど、一方でこの形式では限界もあるなと。
アレッタの投入や第二十七話のハムカツなどを見ても、マンネリを防ぐための工夫がなされているのはわかるのだ。それでも、物語として展開することができない形式であるから、おのずと図式は固定化される。
今回は星五つと評価した。だが、この物語がどこまで続くのかは、少し不安を覚えないでもない。
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前作から引き続きの幸福感。
開店日が決まっていることで、他の話に出てきたキャラクターが、それぞれの話にちょっと顔を出しているのが楽しいですね。
ウェイトレスの準レギュラーキャラクターも、感動が色あせなくて良い感じ。
続きが楽しみだけど、キャラクターが増えすぎると、お店がまわらなくなるんじゃ無いかといういらん心配も。(^^;
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飯テロラノベ2冊目.
メンチカツが食べたい.
シーフードフライが食べたい.
そして一緒にキンキンに冷えたビールがほしい.
キノコスパも捨てがたい.
カツ丼も良いなぁ.
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2作目は魔族のアレッタが加わり、多少なりともお店が華やかになってくる。メニューも洋食だけでなく、和食や中華などいろいろ出てくるからこのお店のマスターの料理の腕は単純に凄いなと思う。読むとお腹が空いてくる。いい意味での「飯テロ」小説。後は欲を言うなら、主に出てくる異世界のお客さんの登場人物紹介とその異世界の地図があるともっと分かりやすく読めると思う。3巻も出たようなので資金に余裕があればシリーズをそろえてもいいかな。ともかく3巻もよんでいきたい。
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魔族の店員! 衣装はこちらの世界。あちらの世界の方々に混じってご飯を食べたいなぁ。彼らの食事っぷりを見てるだけでお腹いっぱいになりそうだけどネ。
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この巻からアレッタが本格的な登場。やはり食堂にはウェイトレスが欲しい。ファンタジー世界の住人がこっちの世界の食堂のご飯を美味い美味いいいながら食うだけなのに読んでて楽しい。
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特別営業日の従業員アレッタが本格的に登場。ねこやはお店のメニューだけじゃなく、まかないもおいしそう。新しいお客様も増えて、少しずつ話が広がっていく。アレッタがサラのところで働くことになるとか運命的。
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特別な料理が出るわけでないのに、全部美味しそう。
魔族のアレッタがひょんなことからフロア係となり、元の世界においても浅からぬ縁からきちんとした仕事に就けたことが、我がことのように嬉しい。
洋食屋のわりに制服がどうなんだと思わなくもない(余計なお世話だけど店主がそれを準備したのかとか考え出すとちょっと萎え)けれど、絵面がなければスルーも可能。
客層も広がりを見せ、ますます楽しみな小説だ。
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七日に一度、の異世界食堂。
前回迷い込んで従業員に採用された彼女の研修から。
ここの従業員になったおかげで、色々な事が
うまく回り始めたようです。
ひもじいのは辛いですから…。
大事な事は誠意です、という教訓も引き出せたような?
従業員が来たことによって、まかないの話が
結構出てきます。
多分同じ客がそう主人公にならないので
そんな感じがするだけなのかも知れませんが。
クッキー、美味しそうでした…。
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大好きなファンタジーめしテロ小説の第2作目を読みました。
本作では、第1作の最後で『洋食屋ねこや』にウェイトレスとして採用された魔族の美少女・アレッタが大活躍!・・・・・・というほどの活躍はしませんが(笑)、いい感じでほっこりさせてくれるので、ワンパターンになりがちな本作品に絶妙なアクセントを与えてくれます。
今回も安定の黄金パターンです。
異世界に住むいろいろな種類のお客さんがこの『洋食屋ねこや』にやってきては、僕たちにはお馴染みの料理に舌鼓を打つという、ハートフルなお話がたくさん詰まった超短編集。
この本、好きだな~。
極悪人も、密室殺人も、名探偵も出てこないし、文学的思考力も必要ない。
何にも考えずに、ただひたすら登場する美味しそうな料理に想像の翼を羽ばたかせる。
ああ、おいしそう~
ナットウスパ、カルビ丼、ハムカツ、カツ丼・・・って、洋食ではないものも普通に出てくるところはご愛敬。
なんたって、エルフやドワーフや半人半獣のお客達がそれぞれのお気に入りの料理をそれはそれは美味しそうに平らげる。
読んでいるこちらもなんだか幸せになります。
今回のエピソードで一番好きなのは『オードブル』。
そう、オードブルって、内輪の飲み会とか、花見をするときに外で食べる時に注文するあの大皿にいろいろな種類の料理がのっているあの『オードブル』です。
この『オードブル』を冒険家のパーティーが注文してそれを冒険の途中に食べるって話なんだけど、この話がまたいいんだ。
僕も子供の頃ドラクエとかファイナルファンタジーにハマって、いろいろな種族のパーティーを作って楽しんでいたけど、そのキャラクターがどんな物を食べていたかなんて全く気にしてなかった(笑)。
ゲームの中には、当たり前だけど、キャラクターに食事を取らせるなんてコマンドは出てこなかったし、キャラクターのHPが低くなれば、ポーションで回復させるか、宿屋に一晩泊まらせれば全快するしね。
そんなゲームの中にでてくるようなキャラクター達が、僕らが食べるようなこの『オードブル』を食べたらどんな風になるのだろうってことをこの本は実現させてくれましたよ(笑)。
彼らが食べる『オードブル』に入っているのは、定番の鳥の唐揚げ、メンチカツ、コロッケ、エビのピリ辛、ソーセージ、味噌を付けた野菜スティック、卵焼きなどなど。
そして『オードブル』を食べるのは6人の冒険家パーティー。ドワーフの戦士、人間の騎士、ハーフエルフの魔術師、人間の巫女、魔族の格闘家、そしてハーフリング(ホビット)のスカウトの6人。
この6人は5年間もこのパーティーで旅をし、数々の修羅場をくぐってきた逸材揃い。
そんな種族も出身も、もちろん食事の好みも違うこの6人が、この『オードブル』を前にしたときに起こる阿鼻叫喚の大騒動の結末はいかに(笑)。
もう、面白いなあ。この本。ホント、読書の楽しみ方を広げてくれます。
と言う訳で、頭も身体も心もすっきりして、良い具合にお腹も空いてきたので、美味しいお昼ご飯たっぷり食べてきますね☆
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毎週土曜日に異世界と扉が繋がる洋食屋。そこを訪れる異世界の人々の様子を描いた連作短編集2作目。
前回のラストで魔族の娘も従業員として加わり、物語に膨らみが出ています。
店にやって来る異世界の客も、そのほとんどがリピーターとなるため、二度目三度目の登場で人物像に厚みも出ます。
また同じ人物が別の話に出てくることもあり、別の人物の視点で書かれることにより、人物像が多面化します。
異世界からやって来る客は、異世界の様々な場所からやって来ます。それぞれの異世界での生活も描かれることにより、異世界の歴史や地理や風俗も少しずつ明かされていきます。しかし様々な地方の人物の情報がバラバラに提示されるので、全貌はなかなか見通せません。
連作短編(掌編)という形だからこその魅力が、そこかしこに隠し味となって仕込まれており魅了されます。
チャーハン、シーフードフライ、チーズケーキ、ローストチキン、クレープ、カルパッチョ、キノコスパ、カツ丼。洋食屋の範疇に納まりきれない様々な料理の描写にお腹を空かせながら読むのも一興でしょう。ぐう。
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異世界食堂 第2巻
異世界食堂で魔族の羊の角を生やした
金髪の女性 アレッタがウエイトレスとして
仕事を始める
アニメや漫画先行だと
同じ内容でもあれ?あの人は居ないの
とかちょっと話の流れがちがうねってなるのは
昨今のラノベやWEB小説が原作だと
よくある話なのかな
小説とドラマや映画が少し違うのは
よくあることだけど
結構違うこともあるのがラノベとアニメの
違いかななんて思っている今日この頃です(笑)