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投稿者:魔弾の射手 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ただ静かに夜が過ぎていく感じ。作中で何か重要な事件や出来事が起こるわけではなく、でも朝や昼や夕方じゃなく夜を切り取った物語
紙の本
実験挑戦作
2021/07/29 21:58
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投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
村上春樹は長編と短編に加え、長さ的にもその中間として中編作品も好んで書く。このような作品は単体として完成度の高さを求めるというより実験や挑戦という色彩をまといがちであり、テーマ的には村上春樹的でありつつも、「カメラ・アイ」などは新しい挑戦でもある。
紙の本
実験作?
2020/08/08 02:27
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投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
文体は三人称、カメラの眼での描写など、村上春樹としては新しいというか、実験的な感じですか?、という気が。
序盤からはミステリタッチの流れもあり、「このままミステリとしていくのか?!」とつい期待してしまいました(勿論、結局そんなことはなかった。ちょっとがっかり・・・)。
大都市で生活する、様々な人々の点描。
ヤバい人も、つらい人も、流されている人もいる。たった一晩のことで何かが変わるわけではないけど、この先に何かが起こりそうという予兆が漂う。
いい方向に行きそうな人、ひどいことになりそうな人、それでもこのままいきそうな人・・・都市には、それだけ多くの人がいる、という事実。登場人物への感情移入を拒否するキャラ設定。
喪失と回復の物語、というのは同じだけど・・・本作は「村上春樹じゃなくてもよくない?」という考えが頭を横切る・・・これをへて、次の作品につながっていくのだろうか。
村上春樹も実験するんだ、というのがいちばんの感想だったかな。
紙の本
春樹さんらしいと言えばらしいけど
2014/04/11 01:10
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投稿者:アサガヲ - この投稿者のレビュー一覧を見る
淡々と流れてるようで、知らぬ間にグッと引き込まれる世界観…。
でも結局謎や解決されずに終わってしまうモヤモヤ感はやっぱり残るね。
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「ゆっくり歩け、たくさん水を飲め」 日付が変わる少し前から太陽の陽射しが街をを包み込むまでの間に、どこかでひっそりと深淵が口を開ける。さらに新しい小説世界に向かう、村上春樹の長編小説。
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彼女は言う、「それで思うんやけどね、人間ゆのは、記憶を燃料にして生きていくものなんやないのかな。・・・・」-コオロギ
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村上春樹の長編では初めての三人称。昔の作風とは全然変わったけれど、根本は同じなんだなぁと。コオロギさんの台詞がよいのだ。◆深夜、コンビニで朝まで時間を潰す少女と、何日も眠り続けるその姉。そして起こる不思議な出来事。それでも夜明けは必ずやって来る。
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三人称とまるで映画の脚本のような情景描写。やさしい台詞はそのままに、村上春樹は新しい表現方法を作り出そうとしているように思えます。
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闇の深さというのは 連続してあるものなのだ。
そして 光 もまた それに連続してあるものなのだ。
わたしたちは そういう世界で生きている それだけのことがこんなにも 意味 を含んでいるなんて、
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読み終わり、えっもう終わりと感じた。
世界観が独特というけれども、これはちょい気になった。
斬新で画期的な技法なのかもしれないが。
けれども登場人物の会話は結構好き。実際にこんな会話なんてなかなかできない。知的すぎでしょ。
ジョークや例えがうますぎる。どこかアメリカチックな会話。
でも、ここまでの伏線を放置したまま終わりってのは納得がいかない。白川は?結局エリは?
結局一番驚きだったのは、作中のガソリンスタンドshellが家から激近(徒歩1分)だったってこと。
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ブームに乗って村上作品デビュー。流石日本を代表する作家だけあって言語感覚の鋭さがすごいと思った。いつも読む小説とタイプが違って新鮮、かも。
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村上春樹の最近の作品を読んでなかったので読んでみた。
時間軸を明確に区切っていくつかの物語が平行して進む。
夜の世界に蠢くいろいろな世界を描きながら
夜の闇から朝日の祝福への移り変わりが人の心と重ねられていて
始まりの予感を感じさせる作品になっていて
村上春樹の中では分かりやすい作品かなと思う。
けど、なんか物足りない感じ。
長さの割りに密度を感じないし淡々としすぎている気がする。
また時代設定がリアルタイムなんだけど
時代の持つ雰囲気ってその後の世代の評価によるところが大きいから
一部の人が感じている現代性だけしか表してなくて
今後の時代評価によっては風化しちゃうかもって感じもする。
もっともっと時間が過ぎて今が過去になった頃にもう一度読んでみたい。
ちなみにスガシカオのバクダン・ジュースが出てきて
スガシカオがインタビューで喜びを語ってたので
スガシカオファンは必見でしょう(笑)。
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それぞれの幕間にアナログの時計が記されて、時間が進んでゆくのがわかる。
今、どこで、誰が、何を。
アフターダークの世界を自分の中で組み上げて、場面を貼り付けてゆく。
不思議な世界観。テンポが激しいわけではないのに、ドキドキしたり、不安になったりした。そして、じっくりと考えさせられた。
読後、ここで終わりではないという“終わり”に好感を持った。
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んー。途中は読んでて面白かった。けど、思わせぶりすぎでしょ。何かありそう、何があるんだ・・・と散々思わせといて、何にも無い。
ストーリーの流れどうこうよりも、細部にこだわる人なんだろうけど、これはちょっと何にもなさすぎる。読度の感想は、ハウルの動く城といっしょ。なんじゃこりゃー
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死とセックスが出てこない作品としては村上春樹ではかなり珍しいと思いました。。。
だからかなぁ、なんとなくハルキらしくないんですよ。この作品。
違う作家の作品を読んでいるような感じ。
視点も一人称じゃないし。。。
メインが女の子だし。
でも、この作品はこれで成り立っているような気がします。