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【あらすじ】
オーロラ。北極基地に設置され、基地の閉鎖後、忘れさられたスーパ・コンピュータ。彼女は海底五千メートルで稼働し続けた。データを集積し、思考を重ね、そしていまジレンマに陥っていた。放置しておけば暴走の可能性もあるとして、オーロラの停止を依頼されるハギリだが、オーロラとは接触することも出来ない。孤独な人工知能が描く夢とは。知性が涵養する萌芽の物語。
【感想】
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決してそういう内容ではないけれど
読み終わると、わたしもこのままでいいのかも、と少し思えて元気になれます。
自作もたのしみです。
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科学系は難しくて詳細を理解できているわけではないが、それでも昂るものはある。
この物語を読むのは楽しいと感じる。
博士たちの会話は面白い。興味深い。楽しい。
まだまだ読んでいたいシリーズではあるが、この物語の行き着く先がどんな景色なのか気になりもする。
絶妙だ。
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今回の話は、海底に沈んでいる原子力潜水艦とそれに搭載されている人工知能のお話。
人工知能が進化したら果たしてどこに行きつくんだろうか、っていうのが面白かった。現在の科学レベルでの人工知能は、この小説のレベルまで達していないので大きな問題にはなっていないけど、将来的にはこういった人工知能がでてくるんだろうなぁ、と思うと、その先を見てみたくなるような気がする。
あと、この小説はどこに最終地点があるんだろうか?
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デボラはトランスファだけれど人格らしきものがあるように感じるているけど、オーロラは完全に意志というものがある。
人工知能の究極的な一例として、オーロラのような存在が現実に存在するのようになるのかな?
「何を尋ねているのですか?お嬢さん」
あぁ、凄いなぁと思った。
あとウグイさんいなくなっちゃうの?
ちょっと寂しい。
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シリーズものとは知らず、店頭でなんとなく買いしました。
ところどころ、続き物なのかなと感じましたが
以外とすんなり。キャラクターそれぞれが際立っています。ウォーカロン概念がなくてもとても楽しめました。
案外、シリーズ途中から初めてみるのも良い読み方なのかも。
森博嗣さんの本には個人的に好みがわかれますが、読みやすくて好きなシリーズな予感です。
シリーズ制覇して、最新に追いつきたいと思います。
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Wシリーズ6:Did the Moon Shed a Pale Light?~ハギリがロシアが作り日本が運用している北極の基地を訪問したのはマガタ・シキ博士の依頼によるものだった。基地の遙か下の海底にはBlueMoonという原子力潜水艦が着底していて、オーロラという人工知能が引き籠もっているらしい。知識情報を集積したオーロラが暴走したら核弾頭とミサイルを持つため脅威となる。対話のチャンネルは開いてくれない。彼女の手足となって働くロボットを「赤い魔法を見たか?」と呼び掛けて停止させると、ハギリと護衛のウグイを襲う武装したロボットが現れ、謝罪の言葉を聞いたが、それ以降の反応はない。BlueMoonの近くにはフランスの小型潜水艇が沈んでいたが乗っているはずの乗組員の女性の姿がない。共通の話題は、人とウォーカロン・AIの違いに違いないと、ハギリは研究中の人特有の「揺らぎ」を論文に纏めて手紙にし、オーロラに送ったが、反応せぬまま、オーロラは動き出し,ハギリもジェット機で日本に帰る算段をしたが、自動操縦で連れてこられたのは潜水艦・せいげう。フランスの潜水艦の乗組員はミイラ化していた。オーロラとは直接対話が可能となり、せいげつを日本に帰港させ、オーロラは世界との対話を再開させることを約束した。後日現れたウグイそっくりの女性はオーロラのサブセットで8時間の議論で新しい論文を連名で発表した~「頭脳回路の局所欠損によるニューラルネットの回避応答が、偶発的な思考トリップを起動する」起こりそうな未来で、21世紀のSFとはこの森さんのように書くべきだよね
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ウォーカロンシリーズ
北極基地に設置され、基地の閉鎖後、海底5千メートルに沈んだ潜水艦に置かれ100年放置されてきた
スーパーコンピューター
ハギリ博士は、そのコンピューター
「オーロラ」とコンタクトを取る事をマガタ博士に依頼される
100年孤独に稼働し続けた人工知能はどうなっているのか
オーロラの「月を見せたくて」のセリフがすごい。
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拗ねたAIをよしよしするお話。
実際こんな人工知能はないと思うが。
著者の考えすぎな一面もあるように思う。
ウグイ、もう出てこなくなるの?つまらんなー
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大きな組曲の中のone chapterのような位置づけであるだろうから、本作単品での印象がどうこうということに意味はないかもしれない。とはいえ、少し「もったり」した印象を受けた。
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人工知能から知性が芽生えるとき,それはヒトの進化の終点なのかも知れない,などと思う.きっとそれらは時間的に連続で連結されることだろうが.AIブームの始まる以前から,既にして未来を見据えている,単なる小説,では片付けられないある種の可能性と知見が詰まる.
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人工知能でも孤独が感じるでしょうか?「おそらく、世界中のデータよりも、一人の友人から得られるデータの方が深いっていうか、高い価値があったんだ。」その言葉がとても興味深い。果たして、人工知能には友人が必要でしょうか?必要であれば、同じ人工知能なら、友人の内に入るかな?
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人工知能が最終的な段階まで進化したら人間になるのだろうか。人間の友達を望む人工知能のオーロラ。ある意味、孤独感、喪失感が半端なかった。
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Wシリーズ第六弾。今作は深い深い深海に沈んでいる潜水艦に引き籠ったスーパーコンピュータを主軸としつつもいつも通りハギリ博士が色々と思索を巡らす話。今回は中盤からわりとミステリしていてドキドキできた。キーとなる人物が起こした動機を考えるとそれはとても人間らしい。そしてその人間らしさにオーロラは十分に応えられたのではないだろうか。
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北極の深海の底に沈む原子力潜水艦に設置されている人工知能。彼女「オーロラ」とは最近接触が途絶えがちでその理由追求と接触の改善を期待されハギリ博士が交流を試みる。その過程で潜水艦のすぐ横に沈む探索艇が発見され、引き上げられたが乗務員は…。前巻までに人間らしいとは「揺らぎ」の存在が欠かせないとあったが、ではデボラ達やウォーカロンがそれを獲得したら?そもそも獲得する事を望むのか?のある一つの答えが示される。そうきたか!と納得。あまり時間空けずここまで読んだので興奮したけど間空けたら設定忘れて半減しただろうな。一区切りついたように思えるけどまだ先があるんだよね。到達点が予想全くつかない。