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投稿者:甘栗 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーの4きょうだいが再びナルニア国へ。
そこで目にしたのは、長い年月が経過して変わり果てた王都でした…。
年長の2人は成長しすぎたため、今回が最後の旅になると分かり、寂しいです。
紙の本
ハラハラドキドキで止まらない子ども向けの大人気冒険小説の第4巻目です!
2020/05/09 10:26
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、映画にもTVアニメにもなって多くの人たちに知られている小説の原作です。『ナルニア国物語』は全部で7巻から構成され、同書はその4巻目です。ペベンシー家の子供達がナルニアに戻った時、ナルニアでは1000年以上もの時が流れ、王都ケア・パラベルは荒れ果て、ナルニアは魔法や妖精が忌避された人間が支配する地となっていました。その頃、ナルニア国の王はカスピアン王子の叔父ミラースに代わっておいました。実は、ミラースはテルマール人と呼ばれる人間で、ナルニア人とは違う人々でした。カスピアン王子は、助けを呼ぶために角笛を吹き鳴らします。これはどこにいようと吹けば何らかの助けがくるというものです。果たして、助けは来たのでしょうか?カスピアン王子はどうなるのでしょうか。続きは、ぜひ、同書をお読みください。
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ずいぶん前に読んだはずなのに、内容をほとんど覚えていなかった。その前に読んでいる『ライオンと魔女』は如実に覚えているのに‥‥この違いは一体なんなんだろう?
確かにライオンほどインパクトはなく、後付け感は免れない。しかし壮大なナルニアの歴史の一端として楽しめ、続きも気になる。
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発表では第2作、『ライオン…』の続編。子ども達(かつての兄弟姉妹4王)は一年後(夏季休暇直後、新学年初日)ナルニアに戻ったが/解説・井辻朱美も「映画のほうが面白い」ようなことを言っている。小説のクライマックスの「アスランが見えないの?私だけでも行かなくちゃ」はカルト宗教にハマった一員を家族が取り押さえかねているような感じ/この巻から(ナルニアを含む平面世界の)現代史に入る。ナルニア(を含む世界全体)の終わりは近い/「歴史教科書のはじめが神話であるのは故無きことではない」民族=nationの基は神話だから。
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タイトル『カスピアン王子』だけど、カスピアン王子の影がうすかった…。期間限定でしかナルニアに出入りできないのは寂しい。
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ナルニア国物語の4巻目。これまた原著タイトルに忠実に、岩波書店版にはあった「つのぶえ」の表記がない。
ピーター王らが築いた黄金時代から何百年も過ぎ、ナルニアの地は異国の民テルマール人に征服されていた。〈もの言うけものたち〉やドワーフは殺され、あるいは追い払われ、精霊たちの姿はない。
カスピアンは、テルマール人の若き王子である。支配階級にありながら、古き良きナルニアに心を寄せていた彼は、半ドワーフの家庭教師に導かれ、ナルニアの仲間たちと共に叔父王に反旗をひるがえす。圧倒的な戦力差に絶体絶命となったカスピアンは、魔法の角笛を吹く。それは、ロンドンに戻り日常生活を送っていたピーターたち4きょうだいをナルニアへ呼び戻すものだった…。
タイトルロールはカスピアン王子だが、これはやはりピーターたちの物語である。そして、成長し過ぎたピーターとスーザンにとっては、ナルニアでの最後の冒険となることがアスランによって告げられる。実際、今回、末っ子のルーシー以外はアスランの姿や声がわからない状況が続く。シビアだ。
アスランは不思議な存在である。その姿は輝くライオン。海の彼方からやってきて、大帝の息子であるという。つまり、彼は至上の者ではない。ナルニアの地が、あの世界でどのよう位置を占めるのか曖昧だが、アスランはナルニアの他にもいくつもの地を管理しているとされる。今回、アスランはナルニアが荒廃するに任せていた。ナルニアの民からさえ、アスランの存在は消えかかっていたのである。そのくせ、ピーターたちをさも当然のように使い、ナルニアに復権するとカスピアンを王に指名するのだ。何がしたいのか、アスラン。
しかし、多くの神話において、神のされることは理解不能なものである。理解することを拒絶するものである。信じるしかない。ナルニア国物語は、偉大なるアスランの神話でもある。
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再びナルニアへ。
ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシーは再びナルニアに呼ばれる。自分たちが前にいたナルニアはすでに神話の世界となり、テルマール人に支配されていた。カスピアン王子を助けるためにきょうだいは仲間たちと共に戦う。
よく知っているファンタジー。あのリーピチープが登場するのはここだったのか。悪をくじき、王子を助ける。最後にテルマール人がどこから来たのかが語られ、アスランによって元の世界に戻るよう計らわれる。わくわくするファンタジーで、映画にもしたくなるよなぁと。
ピーターとスーザンは育ちすぎたからもうナルニアには戻れない、というところで、ピーターパンを思い出した。末っ子のルーシーに特別な立場があるのも、物語によくある感じ。