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日経ビジネスの編集委員である著者がバブルやデフレといった現在日本の社会で問題となっていることについて経済に精通したその知識と経験から転換点と問題点を解説した一冊。
本書を読むことでバブルや年金問題、少子高齢化、日米や日韓との外交などの問題を経済に精通した著者ならではの切り口で解説されており勉強になりました。
また、ポイントや転換点や年表が書かれており、各キーワードが整理して理解できる内容になっており、理解が進みました。
本書のなかでも他国の少子化対策のための国策や東芝や日立、自動車産業と半導体産業など明暗を分けた企業や業界のその理由も知ることも出来ました。
政治や経済において確実に転換点がありそこから方向性が変わってきていることを本書を読んで感じるとともに、税負担感の改善や年金抑制など国家の施策が後手後手に回っていることも感じました。
本書は経済史を様々な視点から捉えることのできる一冊だと感じました。