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ギターが泣いている。最初にそう言ったのは誰なのか今となってはわからない。
奴がチョーキングすると音が泣き出すんだ。
あなたのギターを聴いているとわけもなく涙が流れてきます。
雨の中を歩けば、誰にも知られず泣くことができる。
お前のギターがまさにそれだ。………
(「クラプトンの涙より」)
こんなこと書いてある本の帯につられて、ギター好きな私はハードカバーなのに買ってしまいました。
・クラプトンの涙
・左側のボーカリスト
・唇に愛を
・バラードを
・笑うライオン
・その夜に歌う
・明日を笑え
7つの音楽にまつわる短編集。
音楽とかバンドとか歌とか人それぞれの物語があるんだなーって改めて思いました。ぜひここに出てくる人たちの音楽を聴いてみたいです。
音楽好きな人ぜひ読んでみてください。
2008年08月25日
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いかにも小路さんの作品って感じの
音楽をテーマにした
あったかい短編集。
逆に言えば
悪人が誰一人として出てこないところが、
少し物足りないと感じる人もいるかも。
泣きのギタリストが涙を流さなかった理由とは…
「クラプトンの涙」
アイドルのバックバンドが起こす
ある奇跡とは?
「唇に愛を」
怪我で休養中のドラマーを襲う
運命のいたずらを描いた
「笑うライオン」
売れっ子ピアノマンの原点は
小さな場末のバーだった…
「その夜に歌う」
売れないハワイアンバンドが
武道館ライブに出ることになった理由とは…
『明日を笑え』
など7篇。
どの話も
昭和の時代のバンドマンたちの悲哀を感じさせて、
最後のオチが
グッとくるものばかり。
音楽小説だけに
実在したバンドや
モデルとなったミュージシャンが
分かる人には分かる書き方をしていて、
兜の衣装を着た、
ホーンセクションバンドは
明らかに
「スペクトラム」をイメージしてるんだろうし(笑)
ある大物外国人バンドの前座を務めたのは
今は亡きいかりや長介率いる
「ドリフターズ」だろうし
それぞれのミュージシャンを
イメージしながら読むと
また違った味わいがあります(笑)
しかし音楽って不思議ですよね。
何かを切り詰めなきゃならなくなった時には、
真っ先に切られてしまう運命のもの。
そんな空気を震わせ
ただ消えていくものがもたらせてくれる、
何かしらの余韻。
それは
現実を凌駕する情景を見せてくれたり、
音楽にしか踏み込むことのできない
心の領域に染み込んできて、
一歩踏み出す勇気をくれたり、
人生観をも左右したりする。
誰もが持つ
ネガティブな感情を、
ポジティブに反転させるのが
音楽の魔法なんだとしたら、
この小説にもそれは
確かに息づいてます♪
行間の隙間からは
「黒いジャガー」や
「sing! sing! sing!」、
「Georgia on my mind」
が確かに聞こえてきたし、
音楽がないと見えない景色を
本を開くことで鮮やかに見せてくれる、
稀有な音楽小説だと思います。
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ミュージシャンを題材とした短編集。それぞれが関係ないお話のようでいて、微妙に絡み合っているようにも思えます。
熱気とか哀愁とか、いろんな感情を味わえるから楽しかったです。
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これはいいです!めっちゃ、おススメ!やっぱり、小路さん大好きです♪
「笑うライオン」が最高!!ぜひぜひ読んでみてください!!!
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もうちょっと大胆に話が絡んでもいいんじゃないかな、と思った。この人の本を久しぶりに読んだけど、優しい文章を書く。そこが好き。音楽って素晴らしいよね。
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音楽への愛があるから書ける作品だと思う。
時代によって扱いは違うが、改めて考えてみると演奏家って非常に不安定な職業だと思う。好きじゃないと出来ないし、好きでも出来ないのかも。
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音楽関係者の短編集。
ドリフターズがバンドで、ビートルズの前座を務めていたとは。
でもやっぱり短編は苦手だ。
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ストーリーは予定調和的です。
と、言うか、「良い話」を真正面から「絵に描いた餅」として書いているようです。東京バンドワゴンの献辞にあるように、テレビのホームドラマの世界です。
「やりすぎでしょう」が読み始めの印象。でも不覚にも(笑)どんどん飲み込まれてしまい、電車の中で思わず目頭を押さえたりします。
良かったです。
ただ「バラードを」の恋人の自殺はやり過ぎだと思いますがね。
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この著者の4冊目ですが、この作家さんは自分は大好きであることを確信しました。
今回の本は今まで読んだ本と違ってミステリー要素や不思議な出来事は起きませんが心にじんわりくる感覚同じで読んでいて気持ちよくなります。
この方の作品はこれから全て読んでいこうと思います。
こんな素敵な文章に出会えるのだから読書は本当に楽しい。
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本気で何かを目指したことのない自分には全て共感できるわけなどないけれど、こんな風だったなぁと思うんだろうなぁ、うん、と思いつつ受け取った。
自分が好きで長年聴いているバンドも、結局は幼馴染で結成されていることが多いのはこんな理由かな、続いているのもやっぱり同じ理由かな、とかも思ったり。
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なんだかすごくいい話を読んだ気がします。音楽にからんだ短編集です。唇に愛をが一番好きですが、他の話も凄くいいです。ドラマ化希望します。
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音楽にまつわる8つの短編。
どの作品もよかった。どの作品もすき。
特にその夜に歌うがすきだな。
複数の作品が、S&Kで繋がって、同じ世界、同じ時間なんだなってわかるのも嬉しいし素敵!
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短編集の最初 クランプトンの涙で掴まれた。
後から考えるとオーソドックスな手法なんだが
音痴せ歌うことが苦手な僕でも楽しめる
うたうひとだった。
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今年初の満点。
どこかで聞いたことのある話をモチーフに、テンポよく話が進む。内容はまあ、御都合主義的な面がみえなくもないが、それを補って余りあるものだと思う。
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音楽をテーマにした短編集。
切なさ・温かさなど、まぁよくワンパターンにならず、バラエティー豊かな感動をという感じ。
小路さんの小説は、東京バンドワゴンシリーズをはじめ、人の温かさが見事に描かれていて、軽く読めるのに、深くハマってしまう。
本作もご多分に漏れず、秀作。