ヘルプマン!!　Vol.8　介護ボランティア編 みんなのレビュー

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投稿者：ちこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

くさか里樹氏の介護漫画の傑作シリーズ「ヘルプマン！」は日本が向かう超高齢化社会に潜む問題を次々にストーリ―として描いていくので、大好評となっています。同巻はその第8弾です。前巻で、介護士の恩田百太郎は介護老人をラブホテルに誘うという大失敗をし、大きな批判を受けました。それによって彼は自宅に閉じこもってしまいます。そうした中、新しい展開が起こってきます。その展開とは一体何なのでしょうか？それは、ぜひ、本書をお読みください。

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投稿者：くりくり　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

介護保険制度は改悪され続けている。要支援1.2が介護サービスから切り離された。支援の必要な人にサービスが届かなくなった。家事サービスもなし。だいたい家事サービスっていっても、家事自体のサービスが重要ではなく、生きる力を高齢者に持ってもらうための支援だったのに・・・先の国会では、自立支援だなどと言い出して、介護からの卒業だとか何とかいって自立を促した自治体にインセンティブを与えるなんて言い出す始末。要するに、介護サービスを使わせない方向性だ。老いは病気のように治るもんじゃないのに。まさに、保険料だけ取って、サービスはどんどん削減するというのが国の方針。やらずぼったくり詐欺とはこのことを言う。
ヘルプマンボランティア編はこうした事情のもとに、介護保険から切り離された高齢者の介護をどう担っていくのか、地域で奮闘する事業を舞台に展開。
そこに、やる気満々だった主人公桃太郎が介護していた高齢者の死からスランプとなるその葛藤を折り込む。次号で桃太郎がどう立ち直るのか。介護を支えるのは、人だ。ヘルパーだ。国の制度がどうあっても、地域で高齢者をどう支えていくのか、そのヘルパーの活躍に期待したい。