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(真・善・美)の意識の重要性
クラフト・アート・サイエンスでクラフト・サイエンスに偏重していることがレッドオーシャン化を引き起こしている。
自分がいいと思うかどうか、ピーンと来るかどうかがより重要視される。
すぐに役立つ知識はすぐに役立たなくなる。
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「アート」、「サイエンス」、「クラフト」のうち、
エリートに必要なのは「アート」の要素。
自然法と法実証主義の比較も分かりやすく、入ってき易い内容。
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この本に、私が今の会社に居心地の悪さを感じる理由を教えてもらった気がしている。前々から気づいていたことをはっきり言語化してもらえたので、頭と心の中がものすごくスッキリした。
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今年は「言語/非言語」をテーマにしているのでとても面白かった。ということを前提にモヤモヤと。
最近最も気になっているのは引用したところで、この前、デザイナーや藝大生とMTGしたときもこの話になった。
「なんで絵画より言語の方が具体的、とか伝わりやすい。という言説が主流なのか、よくわからない。職業病?」みたいな話に 。
たしかに、絵画のほうが一般的に言えば抽象的、と思われてるけど、実は情報量は言語なんかよりもはるかに膨大だ。それはテキストデータと画像動画データの容量を比べればすぐわかる。
この点、「美」を鍛える(引き出す)には、「美」を創造(創作)するプロセスの体験は必要だろうなと感じた。写真にハマってるとよくわかる。面白いもの、美しいものを撮りたい、撮る、でもダメ、頑張ろう、、(以下略。
サイエンスの知見もクラフトマンシップも総動員、緻密で繊細で気の遠くなるような営みを通じてはじめて、「美」は生まれるのではないだろうか?
だとしたら体験の接点は多いほうがいいなと。
ちょうど「言語/非言語」に関してワークショップを企画しているところだったので、なんともモヤモヤと示唆を与えてくれました。
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本の題名の裏に、真善美が横たわっている。
この本を読んで、自身の仕事の環境の閉塞感の原因が見えたし、会社がやっているデザイン・シンキングの取り組みなどの意味が分かった。そして、その一歩先を創り出す美意識の必要性も。
閉塞感の原因が、「言語化できるものは、模倣できる。 」に尽きる。IT業界は、まさにこれに当てはまるし、競争のスピードが非常に速い上に、他業種も参入して来るなどレッドオーシャン化が凄い。今や、分析的・論理的な情報スキルを身につけた人だらけ、「サイエンス重視の意思決定」で、「正解のコモディティ化」が普通になっている。そんな中で、キーワードとして、「自己実現市場の登場」と「ブランドに付随するストーリーと世界観」「世界観とストーリーは決してコピーする事が出来ない」と言った指摘は、勉強になった。
「センスの悪い顧客が多い地域からの要望で物を作れば、その地域では売れるが、センスの良い顧客の地域で売れない、センスのいい地域の物が入ってきたらそちらが売れて、逆は起こらない、いかに市場の要望に高水準に保つかを意識していかなければ優位に立てない。」
美意識を鍛える方法として、大きく以下の項目が提示されている。ただ、見るだけ、読むだけではなくどの様に見るか、読むかが指摘されている。
・絵画を見る
・哲学に親しむ
・文学を読む
・詩を読む
著者は、山口周氏、コンサルタントであり、著述家。他の作品は読んだ事が無かったが、この本に書かれている内容は、教養領域の本に書かれている内容が幅広く散りばめられていて、面白い。他の本ではなかなか触れられないポアンカレとか。
絵画を見る所に、三浦篤氏の『眼差しのレッスン』がお勧め。
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会社を「作品」と考えてみる。
美しいと感じるとき、
なにがしかの合理的な目的にかなっている。
論理的に答えの出ない問題、
「真・善・美」(サイエンス・クラフト・アート)
による意思決定。
外部から、内部へ判断基準の転換。
真=外部:論理→内部:直感
善=法律→倫理道徳
美=市場調査→審美感性
正解のコモディティ化
「論理と理性」に軸足を置くと他社と同じ結論に。
戦略が同じ場合、勝つにはスピードとコストしかない。
「直感と感性」を活用する。
狭い世間の掟(=恥はバレなければ問題ない)を見抜く。
SELF AWARENESS(自己認識)
自分の内部にあるものに気づく力。
これからのリーダーに最も必要な素養。
脳の前頭前野。意思決定の中枢。
悪とはシステムを無批判に受け入れること。
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美意識とは何か?
高度成長期を終え、次に日本が至る道はどこだろうか? 先にある商品を小型化、省エネ化では先がない。
製品はすぐに模倣される。企業は分析や理論によって売れる製品を作るのではなく、美意識によって作られた製品を、その物語とともに見せる。と言う趣旨の本。
美意識についての本なのだが、それについて論理的に書いてあるため、若干の違和感がる。でも分かりやすい。
千利休が自ら作らず美意識によって作らせたプロデューサーであるという観点はなるほど。
後半の美意識の鍛え方を見て、腐女子か!って思った。腐男子社長は美意識の高いエリートですよね。
何はともあれ、効率化や省エネ化では行き詰まってるよなぁとしみじみした。美しいものはいいものだ。
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技術やデザインはコピー可能。
でも、ストーリーと世界観だけはコピー不可能。
ストーリーや世界観には、そのブランドの美意識がもろに反映される。
アップルがこんなにもコピー品で溢れているのに揺るがない立ち位置があるのは、アップルの本質的な強みが、デザインでも技術でもなく、ストーリーと世界観であるからだ。
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世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?
VUCAな現代において、分析・論理・理性に軸足を置き過ぎたサイエンス重視の経営ではビジネスの舵取りをするには限界がある。最終的な判断は個々に内在する「真・善・美」という「美意識」に求めざるを得ない。より高品質な意思決定をするための主観的な「内部のモノサシ」=「これからのリーダシップ」を養うために、「美意識」を鍛えることが必須だぜ!といった内容。
美意識というと芸術的だとか、ビジュアライズ的だとかといったもに行きがちだが、要するに「哲学」の話だと理解しました。しっかりとした哲学を持たずして、MBAやらなんやらでロジックだけを鍛えていても片手落ち。リーダーとして人を引き付けるだけの哲学を持ち得ているからが問われているんだと思います。
文学を読む、絵を見る、音楽を聴く、ストレートに哲学と向き合う、何でも良いのだが、いずれも表層的なものを見て触れて知った気になるのではなく、その裏にある「何か」にまで思いを馳せ、自分なりの解釈を加えて行く。自分の「頭」を意図的にフル回転させる。そんなことを積み上げて行くことでが大事なんだろうな。深く考えることが苦手で表層的なものをなぞって過ごしがちだが「真善美」を意識して磨いていきたいと思うのでした。
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経営は、
・アート(わくわくするビジョンを生み出す)
・サイエンス(現実的な裏付け)
・クラフト(ビジョンを現実化する実行力)
からなるそう☆
スティーブ・ジョブズ的な!
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※私なりの考察です:AIと人間が対峙する時代を迎えるにあたって、人間が持たなければならないのは、単なる知識ではなく、分野を超えて新しいものを想像する力、そしてより人間らしき生きる力。
これらの力を身に付けるために必要なのが「教養」であり、広く、ある程度深い教養が、何か壁を打ち破る発端となる。
巻末に各分野のポイントがまとめられていて、そこだけ読んでも勉強になる。著者はスキル系の著書もあるが、こういう教養とか独学系の本のほうがおもしろいと感じる。
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正解のコモディティ化 ← 美意識による差異化
全世界に広まった豊かさが人の欲求を「機能的便益」から「自己実現」にシフトさせた。その時に必要となるのが美意識。
VUCA(Volatility=不安定、Uncertainly=不確実、Complexity=複雑、Ambiguity=曖昧)な時代、
・厳密な因果関係の整理は要素の変化が激しくあまり意味をなさない。
・ルールが後追い、美意識による判断が求められる。
アカウンタビリティ:過度に「合理的な説明可能性」を求めすぎると意思決定における直感や美意識が発揮されず意思決定の質が毀損される恐れがある。
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論理的・理性的であることはもはやコモディティ化していて、今日では直感的・感性的な問題解決が求められている。
すなわち、画一的でコストとスピードの競争となるレッドオーシャンからブルーオーシャンに転換するのが直感的・感性的な問題解決であると説き、現状の陥りやすい状況から新しい方向性に向けて方法論まで様々な事例(これがなかなか面白い)を挙げて説明しています。
美意識と倫理感を同じベクトルとして扱う論説はやや違和感を感じつつも読み進むうちに折伏されました。
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タイトルは鼻につくものの一読の価値ある書。VUCAという単語で表される時代に、どうすれば価値を生み出せるか、適切な判断を下せるかについて、「美意識」の重要性を解説している。「美意識」と言っても審美眼とか芸術を愛好するということでなく、センスや哲学、真善美といったことを理解することであり、経営に必須な考え方だと主張する。「正解のコモディティ化」「分析麻痺」「自己実現思考消費」「アントレプレナーとエリートの違い」など。とても良い本。
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自分の内側にある美意識を信じて判断しつつ、その意識を常に高めていく気持ちを持ち続けることが大事だなと思った。